ルイン ♂ 

放浪の剣士だった。
剣術では、最強の王国騎士にも匹敵するほどの実力者。
バカで単純で鈍感という三拍子がなければ格好がついたものだ。
とあるダンジョン探求の依頼を引き受けることになった時にアイカ達と出会い急造のパーティを組むことになった。

「その子は、俺の戦友でもあり、また、恥ずかしながら・・・パートナーだとも思ってるんですよね。けど、いっつも冷たい態度を取られてるんでその気はないのかな~ってへこんだりもします。」
 

ラグウェル ♂

世界屈指の魔術師
あらゆる魔術に精通している。ほぼコイツの魔法でどうにかなるレベル。
アイカの師匠でもあり同じパーティメンバー。
アイカで遊ぶのが大好きな困ったお師匠さん。

「ダンジョンも終盤に差し掛かってるのに、前衛で!ルーンナイトであるアイカさんが前にいないな~と思い
 探知魔法で探しましたところ後ろの方にいたので・・・来ちゃった・・・。」

アイカ ♀

本作の主人公
ルーンナイト
女性としては珍しい部類の剣士ではあるが実力は折り紙付き
ラグウェルから教わった魔法を付与することでどんな状況にも対応できるが、決め手にかけるのが欠点
思ったことを口にしてしまうので考えが周囲にだだ漏れで心情を読みやすい。
かなりのあまのじゃく

「べっべつに!ルインと一緒にいたいってわけじゃないんだからねっ!勘違いしないでよね!」

エルン ♀

魔術研究員
魔術調査の一貫でラグウェルの魔法を研究することになったためアイカのパーティに合流した
戦闘では探知や地形把握や回復など補助魔法のエキスパートとして戦闘をサポート
毒舌ではあるが根は優しい。

「集中しろバ カ。前見て歩け。あと質問の意味がわからないし。知るか。興味ない。」

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1:アイカ:頑張れアタシ!今日こそアイツに伝えるんだ!
      う~肝心なとこで素直になれないなんて~
      けど!やっるぞ~!なんたって今日のクエストが終われば!しばらく王都に滞在するんだから!
      滞在した先で、パーティをギルドに登録して!半永久的に継続させて!
      アイツと・・・けけけけけけ結婚なんてしちゃったりなんかして~

2:ラグウェル:どうしました?どなたかと婚約でもされたんですか?アイカさん。

3:アイカ:うぇーーー。きっ聞こえてた?え?いつからそこに?

4:ラグウェル:さきほどからずっとアイカさんの後ろにいましたよ?聞こえてた?の質問には、頑張れアタシ!の部分から聞いてはいました。

5:アイカ:なんで最後尾のアタシの後ろに!?って!全部聞こえてるじゃないのよーーーー!

6:ラグウェル:ダンジョンも終盤に差し掛かってるのに、前衛で!ルーンナイトであるアイカさんが前にいないな~と思い
探知魔法で探しましたところ後ろの方にいたので・・・来ちゃった・・・。それでルイン君と婚約でもされたんですか?

7:アイカ:えっ。それは。ごめんなさい。前衛である私がしっかりしないと・・・・じゃなくて!なんかあったら声かけてよ~ラグ!それと恋人っぽく、来ちゃった・・・じゃない!!

8:ラグウェル:声をかけようにも、何やら独り言をおっしゃっていたようなので、レディの一人の時間を無下にするような無粋な趣味は持ち合わせておりませんよ?

9:アイカ:そこは声をかけてよ!一応ダンジョンの中なんだから!

10:ラグウェル:まあまあ、何かあっても僕が魔法でなんとかしますので~先にモンスターから奇襲なんて仕掛けてこようもんなら用意していたトラップ。エクスプロードマインで・・・ドカンです。

11:アイカ:まあそうよね~。ラグは私の魔法のお師匠さんでもあるし強いのよね~。アタシ達と年が近いハズなのに。なんでかしら。

12:ラグウェル:そんなことよりルイ・・・

13:アイカ:わぁ~~~~なんで知ってんのよ!べっべつにアイツのこととは言ってないし!アイツとは限らないじゃない!

14:ラグウェル:ルイン君意外はみんな気づいてますよ?割と前から

15:アイカ:え~~~~~!エルンも!あの子も気づいてたの?

16:ラグウェル:そりゃもう~アイカさんはわかりやすいですから~

17:アイカ:アタシってそんなにわかりやすいのかな~

18:ラグウェル:まあまあ、そこは気にしないでいただいて~さて、ルイン君と結ばれたいアイカさん

19:アイカ:わぁあああ!もういわないで~~。

20:ラグウェル:僕が微力ながらお手伝いをさせてもらっても?

21:アイカ:なんか、嫌な予感しかないんだけど・・・けど、このチャンスを逃したら・・・

22:ラグウェル:パーティ解散みたいな感じになっちゃいますからね~~~

23:アイカ:そうなのよね~。王国専属旅団でもなければ、ギルド創設時にいた4人組でぱっと組んでただけだし、永久に続くとは思ってなかったけど・・・

24:ラグウェル:ええ!ですから、このやさしーーーい師匠にまかせなさい!なあに、大船に乗った気でいてください!我が愛弟子よ!

25:アイカ:え~なんか、ラグが絡むとややこしいことこの上ないし、信用ないし~~

26:ラグウェル:まあまあ、いままでのは修行の一貫と捉えてください!今回は!大丈夫ですよ?僕もこのパーティには思い入れがあるので・・・悪いようにはしませんよ。

27:アイカ:不安だけど、ラグにはいいように扱われてるアタシは逆らえない・・・うぐぐぐぐ

28:ラグウェル:そうと決まればこんなダンジョンさっさと終わらせて王都に帰還しましょ~。さあ、我が愛弟子よ!前衛に戻りたまえ!

29:アイカ:いきなり師匠っぽい言葉まで使ってるし~はいはい、わかりましたよっ!師匠頼んだからね~

30:ラグウェル:さてさて、僕の使い魔でも飛ばしていろいろ準備しておきますかね。

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31:ルイン:でよぉ!次に来たのはなんだと思う!?エルン!わかるか?わからないか?

32:エルン:集中しろバカ。前見て歩け。あと質問の意味がわからないし。知るか。興味ない。

33:ルイン:ドラゴンだよ!しかもカイザークラスだぜ!俺でなきゃどうこうできる相手じゃなかったぜ~

34:エルン:ほらちゃんと前見てろ。

35:ルイン:わーってるよ!はいはい。ん?アイカがいねえ?どこいったんだ?

36:エルン:アイカならさっき、後ろの方にトレジャーアイテムを取りに戻ってた。

37:ルイン:アイツも前衛なのに俺一人に押し付けるなよな~けど!まあ!最強である俺様がいるから問題ないぜ!

38:エルン:だったら、集中しろ。そろそろ最深部が近い。

39:ルイン:よしっ!気を引き締めて・・・・

40:アイカ:ごめーーん。待たせた~~

41:エルン:アイカ。問題ない。バカがウザかったけど。もう最深部。

42:ルイン:おっ!アイカ!戻ったか!さぁ!最深部だぜ!気を引き締めるぞ!

43:アイカ:言われなくても!さあ、いくわよ!みんな!

44:ルイン:おっしゃいくぜ!!!!

45:エルン:何があろうと滅する。

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46:ルイン:今回の報酬をわけると・・・・・おお!こんなに!なかなかハードなクエストだったぜ~

47:エルン:余裕とか言ってた。あれはウソ?

48:ルイン:うっ・・・うそじゃねえ!あれは敵を油断させるためにだなぁ!

49:エルン:あの場には私しかいなかったけど?

50:ルイン:それはそれ!これはこれ!

51:エルン:どれよ。

52:アイカ:あっ!みんな!話があるんだけど!

53:エルン:アイカ。急に大声でどうしたの?

54:ルイン:なんだよ。話って。しかも改まって。

55:ラグウェル:アイカさんどうしました?

56:アイカ:ほら!もうこのクエスト終わったらみんなとお別れじゃない?だから最後にパァーっとしたいな~なんて。えへへ、どうかな?

57:エルン:賛成。アイカ。私も楽しみたい。

58:ルイン:おぉ~!アイカ!たまにはいい事言うじゃねえか!うんうんなるほど。たしかに俺と離れるのは辛いよな。だからせめてもの最後の交流をしたいと。うんうん。

59:アイカ:べっべつに!ルインと一緒にいたいってわけじゃないんだからねっ!勘違いしないでよね!

60:ラグウェル:たは~何というツンデレ!もうっ!テンプレートのようなツンデレ!だがしかし、この時代背景には合わないんですよね~

61:エルン:アイカ。素直じゃない。

62:ルイン:そこまで言わなくたっていいじゃんかよ。

63:アイカ:フンッ!

64:ラグウェル:まあまあ、みなさん。アイカさんの言うことに僕も賛成です。
         そこで・・・どうです?本日はなんとお城で仮面舞踏会なるものが催されるみたいで~
         あっ!こんなところに参加できる招待状が4枚あるじゃありませんか!!
         これは参加するしかないですよね~?

65:アイカ:師匠がワザとらしい演技をしている

66:エルン:うん。参加したい。興味ある。

67:ルイン:舞踏会か。踊るのとかちょっとなぁ~。あっ!でもうまいもん食えるなら行くぞ!

68:ラグウェル:ええ!それはもちろん。お城ですからね。よりどりみどり豪華絢爛!

69:アイカ:えっ!でもアタシ。ドレスとか持ってないし

70:ラグウェル:そんなこともあろうかと!僕が魔法で紡いでおきましたよ!ハイっ!

71:エルン:わお。さすがラグ。なんでもありね。

72:アイカ:師匠ってなんでもできるから底が計り知れないわよね。あっでもこのドレス可愛いかも。

73:ルイン:なあ、ラグ俺のは?もっちろんあるよな??

74:ラグウェル:もっちろん。ルイン君のはこちらです。貴族がいかにも着るような服を仕立てておきました。

75:ルイン:うわ~!かっこ良いじゃねえか!すっげ~これ着ていくのか!

76:ラグウェル:それと。皆様仮面舞踏会のルールはご存知で?

77:アイカ:えっ?なに?ルールとかあるの?

78:ルイン:ルール?なにそれ

79:エルン:決まりごとよ。

80:ルイン:それは知ってるっての!どんな決まりかって事!

81:エルン:あっ。ごめん。それは知ってたんだ。鈍感男

82:ルイン:いちいち俺に毒はいてくるよな~ここの女たちは怖いよな~

83:ラグウェル:さてさて、説明を・・・この仮面舞踏会はある特殊な仮面をつけて参加するのです。
         いわばどこの誰だかわからない相手と談笑したり踊ったり飲んだりする場という事です。

84:アイカ:視覚系の魔術が付与されてる仮面ってことかしら?

85:ラグウェル:さっすがアイカさん。ですが、それは強力なものではありません。着ているものでバレたりしてしまいますので、今日ここで披露した服を着ている事を見ればその人だと気づいてしまいます。

86:アイカ:けど同じパーティの仲間なら別に良いんじゃない?

87:ラグウェル:甘いですね。それでは仮面舞踏会の意味がないじゃないですか。仮面をつけた見ず知らずの人と非日常を楽しむのがこの舞踏会の楽しみ方なんですよ?

88:ルイン:なにそれ!すっげーー楽しそう!じゃあこの服は・・・着れないって事か~。

89:ラグウェル:いえいえ。僕が仕立てたものにも魔術が付与されておりますので。仮面と合わせればどこの誰とはわからないのでご安心を

90:エルン:うん。魔法ってなんでもあり。けどそこが好き。

91:アイカ:この中で私はどう動けばいいんだろう。そこは師匠がうまくやってくれると思うんだけど~う~

92:ルイン:アイカ?どうした?さっきからブツブツとうめき声みたいな声もだしてるけど?

93:アイカ:ひゃぃ!ルイン?えっえ~と~なんでもないわよ!!!バカ!こっちみんな!

94:ルイン:やっぱり、このパーティの女には嫌われてる気しかしない・・・

95:ラグウェル:まあまあ、ルイン君そんな事は言わずに。仮面舞踏会を楽しみましょう。きっと楽しいことが待ってますから。

96:ルイン:ラグぅ~!やっぱ男同士がいいよなっ!なっ!俺たち気が合うから!きっとこの先も楽しくやってこうな!

97:ラグウェル:ええ~。ルイン君僕もあなたには期待しておりますよ。

98:エルン:ねえ、ラグ時間と場所。教えて?

99:ラグウェル:あっ!そうでした。では、このトワイライト王国の鐘の音が鳴る半刻前に城門前に集合いたしましょう。その際に魔術で施した仮面を差し上げますよ。

100:アイカ:よしっ!じゃあそれまで自由行動!では解散!みんなまたね!

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101:アイカ:仮面をつけて、これで完璧。
        う~でもラグとさっき打ち合わせしたけど・・・

102:ラグウェル:赤と青が交差するとき、その光は交わり幻想的な色合いを見せます。
          アイカさんはその交わった所に行けばいいですよ。
          

103:アイカ:よくわからなかったけど~。でも!ラグの事だから魔術的な要素でうまく行くとは思う!魔術においては信頼してるけど、その後が・・・でも、ここで悩んでは仕方がない!え~と、ひかりひかり・・・それにしてもみんな仮面と衣装が着飾ってあって光って見えるからわかんないよ~赤と青・・・うん?あそこで一際光を放ってる人がいる!あの人に近づいてみよう。

104:ルイン:さあてと、そんなに人は多くはないし、みんな仮面とかに個性がありすぎてどこの誰だかわかりそうなもんだけど、この仮面つけてるせいか誰だかわからん!しかも、声までみんな違って聞こえる。

105:エルン:ラグ。あの二人大丈夫?不安しかない。

106:ラグウェル:大丈夫ですよエルンさん。僕の魔術で万事うまく行きます!なんたって、初対面同士になるんですよ?
それだったら、変に意地をはらないアイカさんは可愛く振る舞えるし、その魅力に気づいてしまうルイン君!もうこれは恋に落ちる確定事項です!

107:エルン:ん?ラグ。いま初対面同士って言った?

108:ラグウェル:ええ。ですから初対面同士で意気投合しちゃって、仲良くなったところで僕の魔術は解除してあげて、サプラーーーイズ!実はアイカさんとルイン君でした~それでお二人はフォーリンLOVE。

109:エルン:ラグ根本的なとこで間違ってない?そもそも初対面同士仲良くなっても恋路に発展すると思うの?

110:ラグウェル:しかも、ルイン君の仮面は特別性でして、本人は気づかないうちにアイカさんの方だけを向く仕様になってまして完璧に二人が出会うようにしておきましたから安心ですしね☆
          

111:エルン:答えになってない。そもそも質問に・・・んっ!!

112:ラグウェル:さあ、魔法でお口は閉じちゃいました。これからあの二人が出会いますよ~。

113:エルン:んんん~~~~~~~

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114:アイカ:けどまって。もしラグの言うことに間違いがあったら・・・とりあえず、ここは初対面に話しかけるように自然にいきましょう。

115:ルイン:どこの誰か分からない以上、変に馴れ馴れしく話しかけるのはやめておくか。
        う~ん。けどさっきからあの人が気になるな。なんかこうどこに目を向けてもあの人が視界に入ってくる。

116:アイカ:う~なんか考えてたら変に緊張してきたよ~~。しかもなんだかふわふわした気持ちになってくる。

117:ルイン:もし?そこのお方。

118:アイカ:はい!なんでしょう!(アレ?ルイン?魔術のせいで認識ができないけど~~~~ええい!ままよ!)

119:ルイン:よろしければご一緒にエールをと思いまして。

120:アイカ:え!あ!はい!アタシでよければぜひ。

121:ルイン:ありがとうございます。それでは、二人の出会いに乾杯。

122:アイカ:か、乾杯。

123:ルイン:突然申し訳ございません。アナタがとても魅力的に輝いて見えたのでお声がけしてしまいました。

124:アイカ:いえ、そんな、魅力的だなんて、アタシもちょうどお話相手を探しておりましたので。謝らないでください。

125:ルイン:そうなんですか!?奇遇ですね。実のところ俺はとても聞き上手なんです。よろしければ、貴女のお話を聞かせてください。

126:アイカ:ええ。いいですわよ。アタシは・・・

127:ルイン:へぇ~そうでしたか。ルーンナイトとして冒険者をやられてるんですね~

128:アイカ:そうなんです。今はとあるギルドで紹介された人達とパーティを組んでいて、今日が最後のクエストだったんです。

129:ルイン:それは、お気持ちお察しいたします。やはり、共に戦ってきたメンバーとは何かしらの絆が芽生えるものですから、別れはお辛いでしょう。

130:アイカ:そうなんです。アタシとしてはまだみんなと冒険したいな~って思っているんですけど・・・同じ仲間にいる師匠はついてきてくれるとして・・・他の二人は・・・

131:ルイン:俺が思うに、他の方たちもまだ貴女と一緒に居たい。そう思っていると思います。だってあんなに楽しそうに話されていたじゃありませんか。それは、他の方たちも同じ気持ちを共有できたから楽しいと感じる事ができるんですよ。

132:アイカ:あっはは。なんか、私だけが思ってる感じがして・・・えっ・・・いきなり手を。

133:ルイン:よろしければ俺と踊っていただけませんか?その不安な気持ちを少しでも癒すことができればいいのですが。

134:アイカ:はい。アタシでよければ一緒に踊りましょう。

135:ルイン:きっと大丈夫です。同じ気持ちでいますよ。そう、俺もそういった仲間を見つけたところなんです。貴女と同じルーンナイトの女性です。

136:アイカ:えっ・・・

137:ルイン:その子は、俺の戦友でもあり、また、恥ずかしながら・・・パートナーだとも思ってるんですよね。けど、いっつも冷たい態度を取られてるんでその気はないのかな~ってへこんだりもします。

138:アイカ:違う!その子は!ただ意地を張っているだけ!・・・なんです。ホントはその戦友をパートナーのように思っててだけど恥ずかしくて素直になれなくて・・・だから、アタシは・・・

139:ルイン:だったら嬉しいな。それなら両想いってことになりますから。今度気持ちを聞いてみようかな~

140:アイカ:アタシも勇気だしていいます。だから・・・

141:ルイン:その先は俺に言わせて・・・アイカ・・・君の事が・・・・

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142:ラグウェル:そういうような感じになるんですよね。わかりましたか?エルンさん。

143:エルン:え?今私はなにを見せられた?え?ダメ混乱してる。

144:ラグウェル:僕の思念をエルンさんに見せただけですけど?

145:エルン:そもそもルインがあんな喋り方する?おかしくない?

146:ラグウェル:いやいやルイン君も立派な紳士ですから、社交の場ではそうなりますよ~

147:ルイン:うおぉ!なんだ!これうまい!こっちもうまい!

148:エルン:さっきからうまいうまい言ってるのルインだと思うんだけれども。

149:ラグウェル:あっはっは~僕の魔法も万能じゃないってことですかね~~~。みんな魔法の使いすぎには注意しようね!

150:エルン:いや落ちてないし。後まとまってないし。てかこれからアイカがあのルインに近づこうとしてるし。
        
151:ルイン:しっかしどれ食ってもうまいもんばっかだから全部イケます!

152:エルン:あ~!突っ込みたい!なにがだよ!バカ!

153:ラグウェル:まあまあ、さてそろそろアイカさんが来る頃合いで

154:アイカ:もももっももも、もしぃ!ひぅ!そこのお殿方ぁ!

155:エルン:アイカだ。どうみても、完全にアガってる。声かけてる相手違うし。どーすんの?ラグ

156:ラグウェル:予想してたよりだいぶやっちゃってますね。では、不肖の愛弟子のために少し力をつかいますか・・トホホ

157:エルン:トホホとか言ってる時点で本気度が伝わってこない。絶対楽しんでる。

158:ラグウェル:うおぉっほん!そこのまどもぉぁぜぇる!少しよろしいですかぁぁぁぁぁぁ

159:エルン:お前誰だよ

160:アイカ:はひぃ!わわわわわわたし?

161エルン:気づいてないあたり相当あがってる。

162:ラグウェル:仕方ないですね~我が愛弟子よ。では少し勇気を・・・ブレイブハート

163:アイカ:はぇ?え?ラグ?ってかラグってわかっちゃった。

164:ラグウェル:ほらほら、まずは落ち着きましょう。あそこのテーブルにいるのがルイン君ですよ。
          彼にはアイカさんだとばれないはずですから、どーんといってきちゃいましょう!

165:アイカ:どーんって、えちょ、わっぷ

166:ルイン:どわぁっほう

167:エルン:盛大にぶつかった。だいじょうぶか

168:アイカ:あいたたた・・・・もぅ!

169:ルイン:えと、だいじょうぶっすか?

170:エルン:あのバカが手差し伸べた!?

171:アイカ:え、あ、ありがとう・・・ございます

172:ルイン:えっと、なんか食べる?

173:エルン:バカだ

174:ルイン:ここにあるもんどれもうまくてさー!君も急いできたんだろ?大丈夫!おれはまだそこに手はつけてない!(ふんす

175:アイカ:あ、ああそうですの!おいしい食べ物がっ・・・じゃなくて!

176:ルイン:ほぇ?ちがうの?

177:アイカ:あなた、見たところの冒険者のようですけど、今パーティは組んでいらっしゃいですます??

178:エルン:話題フリ下手くそか!唐突すぎ!あと変な敬語になってる。

179:ルイン:あむあむあむ。うん?うん!今組んでるよ!パーティ!すっげえいいパーティでさバランスがとれてて俺は居心地がいいよ!

180:アイカ:え!そうなの!詳しく聞かせてくださる!?

181:ルイン:詳しく?うーんそーだな・・・うーん

182:アイカ:わくわく!

183:エルン:わくわくっていっちゃってるし

184:ルイン:後衛がすごい!なんかこう・・・動きやすいように支援してくれて!

185:アイカ:それで!それで

186:ルイン:あと俺と相方が前衛なんだけどさ!動きがばっちしで!

187:アイカ:きゃーーー相方だってーーー!

188:エルン:それバレるから。ふつうなら

189:ルイン:今の俺がこう!活躍できる場所ではある!うん!最強パーティだ!うんうん。

190:エルン:そしてあいつはバカだから気づいてない。

191:アイカ:ねぇねぇ。それで!まだ続けたい?

192:ルイン:うん!続けたい!今のパーティが俺に居場所を与えてくれてるみたいで、孤独だった俺には居心地いいんだよな

193:アイカ:じ、じゃあ!そのパーティに居続ければいいじゃない!?多分あなたの相方さんもそう思っているはずよ!

194:ルイン:けど、俺に対してアタリが強いというか、この前なんか一緒に居たくないみたいな感じで言われたからさ・・・

195:アイカ:そ、そんなことないわよ!そんなの照れ隠しで言ってるだけで本当はそう思ってないわよ!

196:ルイン:あったばかりなのに俺のパーティメンバーに詳しいよな?なんでだ?

197:アイカ:すすす、推測よ!憶測よ!あ~もう!とにかく!君からこのパーティに居続けたい!ってお願いするの!わかった!?

198:ルイン:お、おう。すっげー勢いだったな~あの人どことなくアイカに似ているようで似ていないような~う~ん。

199:エルン:あれでわかんないとかまじでバカというか鈍感すぎる。

200:ラグウェル:さあ、どうなるでしょうね~~~

201:エルン:あ、もどってきた。どうなんの?これ

202:ラグウェル:どうもこうも我が愛弟子が頑張りを見せてくれたではないですか。ルイン君は単純ですからね。そのとおりに行動しますよ。

203:エルン:まあ、私は今のパーティに不満はないからどっちでもいいけど

204:ラグウェル:またまたぁ、エルンさんもそんなこと言ってホントはパーティに残りたいのでは?

205:エルン:うるさいだまれ。私も参加してくる。

206:ラグウェル:たはは~素直じゃないですね~。うん。ルイン君は素直ですけど、単純で鈍感すぎるのが問題ですかね~さてさて僕も参加して楽しみますか。
          しかし、アイカさんも仮面をつけてればあそこまで素直にバカ正直に聞き出すことができるのですか・・・なるほど・・・今後の研究に・・・
          では、場面が切り替わり、翌朝ギルドの会議室にて

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207:ルイン:なあみんな聞いてくれ。話がある。

208:アイカ:きゃーーーきたーーーーー!ルインから絶対にこのパーティに残りたいって話になるわ!ドキドキしちゃう~

209:エルン:アイカ心の声だだ漏れ。例のごとくバカは気づいてない。

210:ラグウェル:どうしたんですか?改まって。あ!わかりました!このギルドでお仕事をする最後の日なので別れの挨拶を。

211:アイカ:何いってんのよ!ラグ!そんなわけないでしょ!バカ師匠!

212:ルイン:このパーティで今後も続けていかないか?いや違う。今後も続けさせてくれ!頼む!!!

213:アイカ:え!?そんな!今日で最後なのに?アタシったらこれでお別れだからせいせいすると思ってたところだし~そんな急に言われても~

214:ルイン:そうか・・・。ごめん。やっぱりそうだよな・・・。

215:エルン:アイカ。バカが落ち込んでる。フォロー

216:アイカ:えっ!ルイン違うの!そうじゃないの!え、あ、あの!

217:ラグウェル:アイカさんいくらあまのじゃくでもここ一番で発動するのはどうかと思いますよ~素直にルイン君がだーーいすきすきすき!って

218:アイカ:わーーーーっ!わーーー!もう!わかったわよ!

219:ルイン:うん?アイカ?どうした

220:アイカ:もちろん続けるわよ(小声

221:ラグウェル:あっれ~~~きっこえませんよ~~~?ほらほら!もっと大きな声で!

222:アイカ:もちろん!これからもこのパーティで続けていくわよ!!さっき手続きしてきたわ!!!

223:ルイン:えっ!いいのか?俺のこと嫌いなんじゃ

224:アイカ:あんたのことなんかなんとも思ってないけど!けど!ちょっとは頼りになるとこもあるし・・それに私のやりたいこと理解してくれるし・・
        言葉にしなくてもつたわるとことか(ゴニョゴニョ言うトーンで

225:ラグウェル:つまり、逆の意味って事です。ルイン君。これからもよろしくお願いします。

226:ルイン:ありがとう!ラグ!逆の意味がなんだかわからんけどエルンもいいのか?

227:エルン:私はどっちでもいい。ラグの魔法研究ができればそれで

228:ルイン:良かった!ありがとう!本当によかったーー

229:アイカ:ふんっ!バカね!何泣いてんのよ!!ほらさっさと作戦会議始めるわよ!!!

230:ラグウェル:とにかく、これで我が愛弟子の恋路は一歩前進と言ったところでしょうか。いやはや、先が長いですな~あんなにもあまのじゃくですと、
          サポートしてるコチラがわも骨が折れますよ~

231:エルン:ラグ。絶対楽しんでる。

232:ラグウェル:やっぱりわかっちゃいますかね~~~うふふふふっさてこの続きはまたこのあとにでも書き綴りましょうかね。
          はてさて、ルイン君はアイカさんの気持ちに気づくことができるのでしょうか!?
          その結末は~~~君の眼で確認してくれ!アディオス!アミーーーーゴ!!

233:エルン:それ誰に言ってるの。

 

 

end