声慎優夢

声慎優夢

基本的に、自作の小説を載せることと日常を書いていく予定のブログです^^
小説は、最初からよんでくださいね^o^

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悠一視点

「はぁ。はぁ。」

疲れて言葉がなかなか出てこない。

だが、成功した。

愛生も北村さんも慎一も今までで一番よかったと思う。

「うまくいったよな!!」

慎一が俺たちを見る。

愛生と北村さんは頷き、俺は笑顔を返してやった。

「よし、これで全員終わったな。全員一回集まれ。」

クラスが先生の前にぞろぞろと集まる。

「みんな、よくやった。練習の期間いろんなことがあっただろう・・・。

 それを忘れずにこれからも頑張っていくように。じゃあ解散!!」

俺は、この話を聞いたとき、少し不思議に思った。

ダンスに対していろいろあったが、それは別に忘れても困らないんじゃないだろうかと・・・。

「悠一~早く着替えようぜ~。次は音楽だっけ?」

「あ、ああ。」

そうして、ダンスの発表は終わった・・・。



放課後の校長室にて・・・。

コンコン。

「失礼します。学園長どうしたのですか?」

「澤田先生、今日の1年生のダンスの発表はどうでした?」

「はい。みんな良かったのですが、わたし的には1班すごいところと、2人すごい班があったと思います。」

「ほぉ。で、まず、班ですごかった所は高垣さんのいる班じゃないかね?」

「えっ?どうしてお分かりなんですか?」

「感・・・ですよ。ピンときただけじゃ。」

「・・・そうですか。その班員は、春風君、高垣さん、戸高くん、北村さんです。」

「なるほどね~。」

学園長は澤田が出した資料を見ていた。

「残りの2人すごかった班の2人は、山吹くんと中戸さんですね。山吹君と戸高君は私に頼らずに

自分たちでダンスを作り上げたんです。ほかの班は私に頼ってましたしね。さすが、天才の2人と言われているだけはありますね。」

「あの2人は、普通の人間と少し頭が違うからの(笑)」

「そして、春風君と中戸さんはリーダーシップが強くて、仲間をまとめるのが上手なんですよ。

 でも、タイプで言ったら、慎一君は才能ですが、中戸さんは頭を使ってます。2人ともすごいと思います。」

「ふむ。」

「最後に高垣さんは積極性がいいですね。また北村さんは、パソコン能力やみんなの補佐などがすごいと  思いました。」

「・・・くっくっく。(笑)」

「いきなりどうしたんですか?」

「いや、今年は楽しそうな生徒が多くて面白そうだなと思ってな・・・。」

「それより、ダンスが終わった後クラスを集めて言った言葉っていう必要あったのですか?

 学園長のお願いだから言いましたけど、ダンスのことなんか忘れてもいいんじゃないですか?」

「いや、あの言葉はダンスのことではない。そもそも声優を目指すものにダンスが必要かと思うかね?」

「・・・体力維持かと思います。」

「まあ、それもあるな。だが違う。私の年代の声優はダンスなんか踊れないよ(笑)」

「じゃあ、どうして?!」

「この声優界は厳しい。先輩との上下関係もある。なれない人だっている。その中で協調性がなかったら

 さらに厳しい。せっかく声優になれたとしても辞めてしまう人もいる。だから班を作り、個人の創造性、協調性を豊かにする。・・・それがこのダンスの授業に入っているのだよ・・・。」

創視点


やっと、悠一たちの番か。

一緒にダンスを作ったのが何か懐かしい感じだな。

おっ、始まるな。

最初は高垣さんと北村さんが前に出ている。

・・・なんだこれは?!

曲は結構ノリのいい感じなのに、フラダンスが混じってる?!

マジか・・・?

俺と作ったときよりも進化しているぞ。

ってか、これフラダンスとこの曲を合わせるのは難し過ぎるぞ。

おっ!曲調が変わった。

次は慎一と悠一が前に出てきた。

2人とも違う動きをしている。

でも、妙にあっているような絶妙なバランス・・・すごいな。

最後は4人であわせてのダンスか。

こってるな。こりゃ俺達の班よりも練習したんだろうな。

曲とダンスが終わったとき、俺は拍手を送っていた。

こうしてオリジナルダンスは完成し、普通に授業を受けながら日々のダンスの練習をしていた。

「愛生。そこ、もう少し早く!」 「北村さん、もう少し滑らかに。」

「慎一、リズムを合わせろ!」

「「「はい、おう、」」」

「悠ちゃんも遅れてるよ。」

「わかった!」


そして、発表の日が来た。

「よし、これからダンスの発表をしてもらう。まずは山吹の班からだ。」

「「「はい」」」返事の後、山吹たちはステージで準備をして始めた‥。

山吹たちの班のダンス激しいhip-hopのダンス。

とにかく早い動きで難しそうだった。

…そして、山吹たちのダンスは終わった。

「はぁはぁ。どうだった?」

創が俺の隣に座り聞いてきた。

「難しそうだったな。かなり練習しただろ? みんな、すごいと思っていたと思うぞ。」

「はぁ、まあな。中戸さんが張り切ってて、すごい時間練習したんだ。」

「へぇ、中戸さんがね。」

そう話してるとほかの班が終わり

「よし、次は春風の班だ。」

先生が指示をして俺たちは準備を始めた。

「俺たち、めっちゃ練習したよな。」

慎一が準備をしながら話しかけてくる。

「そうだな。」

「成功させようぜ!!」

「当たり前だ。俺がダンスを考えたんだからな。」

「ははっ(笑)そうだな!親友!!愛生ちゃんも北村さんもがんばるぞ!」

「うん!!」

「ハイなの!!」

その言葉が合図だったみたいに曲が始まり俺たちは踊り始めた…。