説明しようとするとややこしいので詳細は省きますが
死因不明の遺体が発見されると連絡が入り
場合によって解剖医が義母の指示で現場入りし
解剖手続きに入ります。
夫は今でも副業として義母の仕事を手伝い
解剖所見の文書作成をしていて
私はその手伝いをしたりする中で
解剖写真なども幾度となく見てきました。
(夫は解剖見学の経験もあり)
ドラマのようにはいかず
殺人は殺人、自殺は自殺、自然死は自然死のまま
解剖してもほぼ覆りません。
今の私の仕事は死というものからは遠ざかり
検問に引っかかった人たちの
アルコールや薬物の検査結果の書類作成が主なのですが
今回...遺体は日本人女性かも
と教えてもらい、私も所見に目を通しました。
この仕事を始めて初めてでした。
幼い子どもたちを残しての(おそらく)自殺。
薬物、アルコール共に陰性。
警察は夫による殺害を疑っての解剖依頼。
でも、やはり結果は...
胸が痛みました。
彼女のことは全く知らないけれど
私には帰れる実家がないので
『辛かったら日本に帰ったらいいじゃん』
なんて安易には言えない。
でも
でも
おんなじようにドイツ人に恋をして
嫁ぐと決めて渡独して
ここで母親になった同士として
この最悪の結果は辛すぎる。
あなたの住んでいる街には日本人もたくさんいて
吐き出せる環境はあったんじゃない??
人に会いたくないなかったならブログとか
ツイッターとかは??
akigomeさん、今度お茶でもどうですかって
一言メッセージくれたなら
私は絶対会いに行って
ドイツのここが嫌とか夫の悪口とか
子ども自慢でも永遠に語り合ったのに。
頻繁に会えた距離だったよ。
友だちにだってなれたかもしれない。
死ぬなんてだめだよ。
死んじゃだめだって。
なんてずーーーっとひとりで書類に話しかけ
涙を流していました。
辛いです。