映画『罪の声』(2020年)は、昭和最大の未解決事件を題材に、事件に翻弄される二人の男の姿を描いた社会派ミステリーです。


原作は塩田武士の同名小説で、第7回山田風太郎賞を受賞しています。 



あらすじ


昭和最大の未解決事件の真相を追う新聞記者の阿久津英士(小栗旬)は、犯人グループがなぜ脅迫テープに男児の声を使用したのか疑問を抱いていました。


一方、京都でテーラーを営む曽根俊也(星野源)は、父の遺品から自身の幼少期の声が録音されたカセットテープを発見します。


その声は、かつての未解決事件で使用された脅迫テープの声と同じものでした。


二人の男がそれぞれの立場から事件の真相に迫る中、彼らの運命が交錯していきます。 



キャスト


阿久津英士:小栗旬

曽根俊也:星野源

水島洋介:松重豊

鳥居雅夫:古舘寛治

生島聡一郎:宇野祥平

生島千代子:篠原ゆき子

曽根亜美:市川実日子

曽根達雄:宇崎竜童

曽根真由美:梶芽衣子

河村和信:火野正平


主要キャストには日本を代表する実力派俳優が揃い、物語に深みを与えています。 



見どころ


本作の見どころは、未解決事件の真相に迫るサスペンス性と、事件に関わった人々の人間ドラマの融合です。


小栗旬と星野源の初共演による演技の掛け合いは必見であり、二人の視点から描かれる物語は観客を引き込みます。


また、脚本を手掛けた野木亜紀子の緻密なストーリーテリングと、土井裕泰監督の丁寧な演出が作品の質を高めています。 



評価と影響


映画『罪の声』は、公開後に高い評価を受けました。


映画レビューサイト「映画.com」では、平均評価が3.9(5点満点)を獲得し、観客からの支持を得ています。 


また、第44回日本アカデミー賞では、優秀作品賞をはじめとする複数の部門で受賞し、その完成度の高さが評価されました。


さらに、主演の小栗旬と星野源は、第45回報知映画賞でそれぞれ主演男優賞と助演男優賞を受賞し、演技力が高く評価されました。


本作は、昭和の未解決事件を題材にしながらも、現代社会に通じるテーマを描いており、観客に深い余韻を残しました。


また、原作小説の再評価や、実際の未解決事件に対する関心を再び呼び起こすなど、社会的な影響も与えました。



聖地情報


映画の主要な舞台は京都であり、劇中には京都市内の風景が多く登場します。


特に、曽根俊也が営むテーラーのシーンは、京都の伝統的な街並みを背景に撮影されており、ファンの間で聖地巡礼のスポットとして注目されています。


具体的な撮影場所については公式には公表されていませんが、京都市内の伝統的なエリアを訪れることで、映画の雰囲気を感じることができます。



作中アイテム


劇中で重要な役割を果たすアイテムとして、曽根俊也が発見するカセットテープがあります。


このテープには、彼の幼少期の声が録音されており、未解決事件の脅迫テープと同一のものとして物語の鍵を握ります。


また、俊也が営むテーラーで使用される裁縫道具や生地なども、彼の職人としての生活や人間性を象徴するアイテムとして描かれています。


映画『罪の声』は、未解決事件の謎解きと人間ドラマが巧みに融合した作品であり、キャストの熱演や脚本・演出の完成度の高さから、多くの観客の心を捉えました。


また、実際の事件をモチーフにしていることから、社会的な関心も高く、公開後も多くの議論を呼び起こしています。