尾張徳川家のお殿様が礼儀作法をご指南 | 鉄母の 子育て鈍行列車 

鉄母の 子育て鈍行列車 

鉄道関係のことが好きな母親を勝手に「鉄母」としました。
旅行や鉄道関係から、英語、教育、発達障害と、鈍行のおかげでネタの中身が寄り道いっぱいです。


 

 


パリ五輪が閉幕しました。

たくさんの選手達が、一生懸命に

演技や試合に挑みました。


世界中の選手達が、発揮できたり

出来なかったり。色々あったと思いますが、

私は健康で五輪に参加できた皆さんを

尊敬します。


今回は、以前にも増して、SNSでの誹謗中傷、

暴言に悩まされた五輪だと言われました。


もし、この尾張徳川家の19代当主が御存命

だったならば、一喝してでもはしたない!

と仰るだろうなと思いました。


私でさえ、「五輪どころか世界で戦うって

尊敬するわぁ~」と思ってたのです。


親友に、コロナ禍前にイタリアイタリアで開催された

テコンドーの中年の部(←俗に言うマスターズ)

世界大会で、優勝して金メダルを見せて

くれた子がいます。拍手お祝い🥇


マスターズでも世界大会に出るって聞いて

ひえー!って思うのに、優勝!

脱帽。なのに、負けたとか、公衆の面前で

泣くとかをはしたないとか日本人として

恥ずかしいから止めてほしいって、選手

本人のページに直接書くという暴挙を

少なからず行っている人がいるとか。


かつては新聞やテレビでヤンヤヤンヤと

記者たちが失礼な事をやらかしていましたが

今は一般の人が選手の皆さんに直接言えて

しまうシステムのモノが多いです。


どちらにしても、一生懸命に試合に臨んでいる

選手達に、そんな事をするのがはしたない

行いだと思います。


本人達だって頑張っていて、それでの結果。

一番辛い、一番向き合うのに苦労しているのは

本人達なんです。なのに、出ていない人が

何を攻撃する理由があるんですか?


言葉は言うにも書くにも、世に出す際には

責任を持たねばなりません。文字を使う、

言葉を話す事を獲得した時から、人間が

神経を使って気をつけなければならない

道具の一つになったのです。


言葉はホッカイロにも刀にもなるのです。


昔、先輩方が仰っていたのに。

「新聞でも手紙でも、スピーチでもおしゃべり

でも、書かれて嫌なことは言われて嫌なこと。

自分がされて嫌なことは言ったり書いたり

しちゃいけません」と。


気に入らないからってすぐ言いたくなるのは

理解できなくはないですが、その時はどうぞ

10秒数えてください。そんなにすぐ言わねば

ならない連絡事項ですか?ただの私的な

怒りってだけですよね?


この本と図書館で出会った時、品よく!

って言われるのかな?と思ったのです笑い泣き


しかし、文系理系両方に通じたバランスの

いい方なので、この本昭和34年に出た本の

復刻版なのですが、今時でも十分に活用出来る

技がたくさんあります。

言葉遣いも、威張っている風ではなく、

威厳がありながら基本の考え方や知って

おくと「押さえてるね~」となる振る舞い方が

たくさんあって、勉強になります。


19代当主のホントの父上は、かの越前藩主

松平春嶽公なのです。奥様のご実家の尾張家に

養子に入ったのです。なるほど、思慮深く

バランスの取れた思考回路はお父上譲り

だとわかると、この本が書かれた訳も、

この本の中身も、とても重い(重要度の高い)

内容でありながら、恒久的に大切な事だと

わかりやすく、堅苦しくないタッチで

文章をまとめていらっしゃいます。


かれこれ本が出されて65年は経つらしい

のですが、平成28年(2016)に再版される

にはきっと理由があるんだろうと思います。


品を良くしろ!とは言いません。

そうではなく、この行動をするには、

こんな下地となる考え方がある。

道理があるのでこう振る舞う、という

本当の「日本人として」の立ち振舞や

行動、言動を、一から学ぶ良書だと

感じました。


本当に強い人は、武士道を履き違えて

泣かないなんて言いません。いろんな

パターンを想像して動いても、たまには

そのパターンに入らなくて頭がバグる

事もあります。そんな中、会場の観客席から

励ましの声援が試合終了後も飛んだのは

見習うべき事だと感じました。