3月8日に、声優ユニット「Wake Up, Girls!」(以下WUG)のワンマンライブを初めて観に行きました。そしてそのライブは"ファイナルライブ"であり、これをもってユニットは解散、というユニットとして本当に最後の最後の場でした。




アニメ好きになって日が浅い(周りからウソつけと言われるけどホント)ので、WUGは初めて、僕が結成当初(2013年)から解散(2019年)までを体感する声優ユニットになります。

「Wake Up, Girls!」は作品名でありキャラクターのグループ名でもあり声優ユニット名でもあります。仙台で結成されたアイドルグループ・Wake Up, Girls!の成長物語。

初めてWUGの存在を知る方に丁寧に説明しようとするスタンスをとってますが、実はWUGにそれほど詳しくはありません。

フェスやイベントなどで声優ユニットWUGはちょくちょく見かける程度で、アニメはTV映画含めて全部観ていましたが何回も繰り返し観るほど熱狂していたわけでもないです。
あと、舞台は1本目は観に行きましたが2本目は観に行けてません。

「いや、充分だろ」とツッコみたくなる人もいるかもしれませんが、熱心に追っかけ続けてるワグナー(WUGのファンのこと)の皆さんと比べるとまだまだです。

Animelo Summer Liveというイベントで初めてWUGを観て以来、ワンマン観に行ってみたいなと思いつつも行けず、がずっと続いてました。ですが、どこか頭の片隅にある「今回ダメでもいつか観に行けるだろう」という考えのせいで、行けずに残念がってることがそれほど無かったのです。

そんな中、去年6月に"WUG解散"という発表が。「いつか観に行ける」が「もしかしたらもう観れないかもしれない」に変わってしまいました。最後のライブツアーのチケットは手に入りませんでしたが、ファイナルライブのチケットは手に入りました。

そして今日、WUGワンマンを観られる最初で最後の機会。



ライブは、WUGの事務所の丹下社長と松田マネージャーのやりとりナレーションからスタート。アニメ始まった当初は「なんだこの人たちは」と思ったりした事もありましたが、今やWUGをここまで導いてきたスゴ腕スタッフ、時折、良き反面教師。

ナレーション後にWUGが登場して1曲目に披露したのは「タチアガレ!」
WUG始まりの曲にして、WUGを象徴する曲。しかも劇場版1作目と同じく学校の制服での披露。もう涙腺崩壊です。ですがそんな中でも、メンバーがくるっと回転するたびに僕はスカートの中を確認しようとしてました。これはあくまで"確認"だから!見せパン穿いてないうんぬんで話題になったあのライブシーンまさかこんなとこまで再現してないよな、の確認だから!詳しくはググれ。

ファイナルライブ序盤は、結成当初の曲5曲〜衣装チェンジ、その間にアニメ名シーン(新章手前まで)がスクリーンで流れ、最後に"そして新たなページへ"的なテロップが出るもんだから、次はアニメ新章の曲がくると思ってたら、「おいおい私の存在を忘れてもらっちゃあ困るぜ」的な感じで流れた、まさかの「One In A Billion」のイントロ。アニメ新章前にリリースされた、アニソンアーティスト・May'nさんとコラボした曲です。WUG7人バージョンでの披露でしたが、最初の立ち位置に当てられたピンスポは8個!この演出はニクかったですねぇ。僕はそういうのに弱いんですよ〜。
ライブ後に知りましたが、May'nさん客席(関係者席、ではなく、客席!!)で観てたらしいですね!

素顔でKISS ME」は、劇場版2作目で東京進出したWUGが自分たちの雰囲気とは真逆の曲を与えられて上手く実力が出せないという状況になった、劇中ではあまりイメージが良くない楽曲(僕自身も)ですが、曲自体はすごくカッコいい曲!声優ユニットWUGのリアルなライブでは、アイドルらしい可愛い曲やしっとりした曲のセットリストの中に「WUGはこんな顔もあります」とアクセント的に入るイカした曲でした!

「恋?で愛?で暴君です!」「スキノスキル」「僕らのフロンティア」などの、WUG以外のアニメ主題歌だった曲も次々と。『恋愛暴君』主題歌の「恋?で愛?で暴君です!」は今でもヘビロテで聴いてます。メンバーの青山吉能さんがメインヒロインのグリを演じていたんです。グリめちゃくちゃ可愛かった…

劇場版3作目の主題歌「Beyond the Bottom」はまさに劇中クライマックスのライブシーンと同じ場所(モデルになっている場所)、同じ曲、同じペンライトの色、劇中と同じセリフが入ったり、と、まさにあのシーンに参加している感覚に。エモい。

ダブルアンコール後の、WUGメンバーが1人1人想いをしたためた手紙も良かったですね。

振り返ってみると、全員一般公募のオーディションで選ばれ、全員が声優としての「初仕事」「初主演」「初ライブ活動」と、初づくし。声優人生の最初から寄り添っているもので、今回のファイナルライブは「いくつかやってる仕事のうちの1つが終了する」レベルの事ではないはずです。作品・キャラへの想いも一入。

そんな手紙の中でも特に印象が強かったのは、
永野愛理さんの「5年後10年後も、凄いユニットだったと思ってもらえたら…」
吉岡茉祐さんの言った「これからもWake Up, Girls!をよろしくお願いします」

WUGによろしくお願いされたんですから、5年後10年後もWUGを語り継いでく、ワグナーの輪を広げていくのが、今日さいたまスーパーアリーナに来ていたワグナーの使命になりましたね!

そしてまさかのトリプルアンコール。驚きました。ファイナルライブの公式HPには「──アンコールが鳴り止まない。」から始まる文章が掲載されてましたが、まさにその通りになりましたね。

吉岡さんが限界までワグナーを煽って煽って最後の最後に披露された曲は、2回目の「タチアガレ!」
最後だけど最初の曲。
田中美海さんの手紙に「始まりがあれば終わりもある」という一文がありましたが、この曲で逆説的に「終わりがあれば始まりもある」というWUGからのメッセージにもなってたような気がしました。

WUGメンバーはWUGという物語から離れて別々の新しい物語を始めます。でもその新しい物語は、WUGという物語を経て始まったものだということ、WUGという物語がなければこの7人と出会う事すら無かったかもしれないということを忘れないでいようと思います。



そういえば、ファイナルライブでも大盛り上がりだった楽曲「極上スマイル」をコメントに引用する人(WUGメンバー、出演キャスト共に)多かったですね!やっぱりみんな大好きな曲なんですね!僕も好きです!

ところで僕、今日のライブは、8割は感動からくる涙、2割は悔しさからくる涙で頬を濡らしてました…
ライブの終盤あたりで「なんでもっと早くにWUGワンマンを体感しなかったんだ僕は!」と悔しくなってしまったからです。

そこで、さっきの「極上スマイル」。
歌詞の中に、まさにその悔しい気持ちが投影できるような一文が。

"オイオイ今まで知らないでごめんと思う"

でも!この悔し涙を知ってこその!笑顔!極上!スマッイッルー!!