【ニノ目線でご覧下さい】
いよいよ、リーダーが一般病棟に移されて、あきちゃんを連れていく事になった。
あきちゃんが外に出るのは、あの日以来で、少し不安はある。
でも、大野さん、、、、、
俺が、一緒に行かないとダメなんだ。
ごめん。
小さな花瓶と、小さな花束をあきちゃんに持たせて、2人で個室の病室をノックした。
智『はい?どうぞ』
ニノ『大野さん、来ましたよ。』
あきちゃんは、俺の後ろから、大野さんを覗くように、こっそり見た。
智『ありがとう、ニノ。』
あき『、、、、、』
大野さんは、あきちゃんをじっと見つめて
智『あき、、、会いたかったよ、ずっと』
あき『、、、、、』
あきちゃんは、何も言わず、俺の袖をギュッと掴んだ。
ニノ『大野さん、、、、ごめん。あの、、、』
智『大丈夫』
大野さんは、俺の言葉を遮って、笑った。
智『俺は、大丈夫だ』
優しい顔で、優しい声で、大丈夫だって
笑った。
俺は、あきちゃんに花を花瓶に飾るようにお願いした。
ニノ『大野さん、俺はどうしたらいいですかね?』
智『ん?』
ニノ『あきちゃんの中のあなたが、消えかけてるみたいで、、、、、俺のせいです、、、』
智『ニノのせいじゃない、俺のせいだ』
ニノ『、、、、、』
あきちゃんは、大野さんのベッドまで、花瓶を持って来て、顔を見る事なく置いた。
智『あき、ありがとう』
そう言うと、あきちゃんに、ゆっくり手を伸ばした。
あきちゃんは、手を見て、後ずさりした。
ニノ『あきちゃん、さとしに会えて良かったね』
あきちゃん、早く戻れるといいね。