まだ20代で、仕事を始めてやっと1年を超えた女性がいる。


Nとは、小学3年生になったばかりのときから関わっている。ちょうど、


運動会練習が始まった頃で、運動も苦手で負担が大きかったのだろう。


夜驚もでるようになっていた。


その3年前幼稚園の頃、「登園しぶりがあって困る」と親か


ら相談があったが、小学生、中学生の親たちが多かったので、


一度参加しただけで親の会に来ることはなかった。


そこから3年間、会報や資料を送り続けて細い糸をつないできた。


子どもの不登校で、家族の抱える諸問題が明らかになっていった。


そんな中で、子どもを一番に考えて、母親と共に様々な困難に向


かい合った。


最初にしたことは、あまりにも子煩悩な両親の過保護、過干渉


から子どもを解放することから始まった。


不登校児と通常児が、週1回参加できる「子どもの遊び場」を


開設。札幌の不登校児も欠かさず参加していた。


子どもが親の干渉から離れて、自由に行動できることを目指して、


札幌にも何度も出かけ、楽しい行事が盛りだくさんだった。


閉ざされていた子どもたちそれぞれが、自分の力で動けるように


成長していった。


高校進学のとき、Nは札幌の私学に決めたので、通学には何の支障もな


かったほどだった。小学3年から、週1回の絵はがき活動は続けられ複数


のボランティアからも届けられていた。高校を卒業するまで10年間、


絵はがきは続けられた。


その中で伝えていったのは、自分を大事にすること、自分の本心


を見つけ出すこと、気の進まないことには「ノー」ということ。


これから成長していくほどに、これは自分を守る大事な


キーワードになる。Nは、高校卒業後なかなか動けずに居た。19歳から


はじめて直接会話することを求めてきた。とつとつと、子どもの頃や高校の


ときのことなどが話されていった。まだまだ、自分を解き放てない不自由さ


に苦しんでいた。家族に気遣いをするようでは、他人の中では神経が磨り


減る。家族にわがまま、言いたいことが言えるようにならなければ、外では


萎縮してしまう。


Nは、ここ数年の対面相談でやっとスムーズに、誰に対しても「ノー」が


言えるようになってきた。まだ、まわりや家族に心を揺らすことが多いが、


着実に成長している。これからもたくさんの困ったことや心揺らすことが


あると思うが、大人は口出し、手出しせずに子どもの力を信じて見守って


ほしい。どこまでも成長していくのだから。   ( S )

☆札幌ひまわりの会(「楽しいモグラクラブ)親の会)


                6月の例会をもって終了いたします