夕方、母と車で駅前を走っていると、駐車場になんかおかしな鳥がいるのを見つけた。
なにがおかしいかって、街中にいるような大きさではない鳥。
でも、すごくでかいかと言われると…??
車を止めて近寄ってみる…
猛禽類にしてはちょっと小さい…?
でもどう見ても、猛禽類。
最初は地面にぽつーんといて、近寄ると柵に登った。
更に距離をつめると、駐車場の隣にある建物の2階のベランダ目掛けて羽ばたいた!
でも、届かず地面に落下…。
どうやらまだ巣立ちには早い雛のよう。
近くに森もない、こんな街中になぜ???
どうやって来たの???
このままほってたら車にひかれてしまうかもしれない。
弱ったら猫やカラスに襲われるかもしれない…。
どうしようと母と言ってると、駐車場の隣の駐輪場を営んでる奥さまが見に来た。
その奥さまは、「(写真に写ってる)自販機の周りに、虫除けの殺虫剤を撒いてるのでこんなとこにいたら危険なのに…どうしよう…」と心配している
なんとなく、ハヤブサの雛かなー?って感じ。
ハヤブサの雛ちゃんは、お腹が空いてるのか、もう飛ぶ元気はなさそうで、かわいいおめめで見つめてくる。
たまに、オカメインコの雛が餌をねだるときみたいに首をクイックイッとさせるのがもうたまらなくかわいくて!!
まだ巣立つタイミングではないはず。
どうにかしたいけど、野生ならばほっとかなければいけない…。
でもどうにかならないか…と散々悩んで
でもハヤブサって飼ってる人もいるよね?!
ならもしかしたら迷子かもしれない!
とりあえず交番に届けよう!届けが出てるかも知れない!足輪はついてないけど!!!
という結論に。
こんなかわいい子が、車にひかれて、お腹をすかせてこんな街中で命を落とすなんて…考えただけで耐えられなかった。
なにかを感じて塀に逃げたハヤブサ雛ちゃん。
車に積んでた軍手とタオルで、そっとつかまえると、なんとあっさり捕まる。
そして発泡スチロールの箱に入れて、駐輪場の奥さまが軽く蓋をガムテープで固定してくれた。
そして近くの交番へ連れていくと、結構たくさんお巡りさんがいて、ちょっとした騒ぎに!
かわいいやら、なんやかんや、楽しげ(笑)
しかし、猛禽類は警察では取り扱いできないとのことで、動物病院に相談するようにと言われた。
でも、私の中の知識として、動物病院には連れてきても困りますって言われるのがオチ…というのがあった。
野鳥だったら、尚更拾わないで!というポスターをよく目にする。
目立った怪我をしてるわけでもない。
でもでも、だからってほっとけない!(´;ω;`)
いくつか動物病院の電話番号を教えてもらい、電話してみる。
最も有力視してた病院は、診察時間外のようで電話繋がらず。
2件目の病院には、「鳥は診れない」と断られる。
他の病院はちょっと遠すぎる…
とりあえず電話が繋がらなかった病院に、直接行ってみることに。
診察時間は終わってるけど、電気はついていて、入ることができ、事情を説明。
そこの病院は、野性動物を治療して、野生に返す活動をしてるそうで、押し掛けにも関わらず、快く引き受けてくれた!( ;∀;)
足輪もないので、野生ではないか…とのこと。
よかった…!
ほんとによかった(´;ω;`)
すごくホッとして、すごく疲れた。
交番と、駐輪場の奥さまに報告して帰宅。
この先、あの子が成長して野に放たれても、もしかしたら、自分で餌を取れずに生きていけないかもしれない…。
という不安が少しよぎったりもする。
どうか無事に成長してほしいと願うことしかできない。