私は某国立大学を卒業後、民間企業に勤務していました。企業名は出せませんが、売上高1兆円超規模の一部上場企業です。業種は、電機関係です。
入社後、海外のメーカーと取引することが多い部署に配属されました。グルーバルシェアでは優位な状況でしたが、如何せん円高、海外メーカーの台頭で大規模な商談を海外メーカーに喰われている状況を頻繁に目にしていました。入社のときは、生涯安定と胸を張っていましたが、実際に入社し会社の現状を内部から見て、いずれはジリ貧になるのではないかと不安を感じるようになりました。
「日本の内需が減っていくことは確実で、それでもメーカーとして生き残っていくには海外でモノを売らないとだめ。だったら日本で作らず海外で作ろう、ひいてはファブレスでコスト削減を図ろうとするのは自然な流れ。
そんな中で、日本の電機メーカーの強みは技術力のみ。ただ、その技術力もあと何年世界のトップを走れるか未知数。近年の日本の電機メーカーは利益どころか大赤字を計上している状況、もちろんそのような状況では開発費の確保もままならない。もう、すぐ後ろに韓国中国がものすごい勢いで迫ってきていて、それらと技術力で並んだ時、何をもとに生き残っていくのだろうか。」
と、仕事をしながら考えていました。
私は、このまま民間の電機メーカーにいて、海外メーカーとしのぎを削り、心身がボロボロになるまで働くよりも、行政の立場から日本を立て直していきたいと考え、仕事をしながら公務員を目指すことにしました。
実際に、公務員の勉強は甘くありませんでしたが、自分の人生を切り開くためにも無我夢中で頑張り合格できました。
私と同年代の方、ぜひ民間を辞めて公務員へという選択肢を検討されてはいかがでしょうか。これほど、目まぐるしく推移する世の中、一流企業(電機関係)でも2~30年後に倒産しているリスク大きいと思います。
私はそのような方を心から応援します。