第一回目は私がこのブログを開設するきっかけとなった本について投稿します。
斉藤英治氏の「王様の速読術」です。
本書はフォトリーディングのように少々ハードルが高く感じられる手法ではなく、重要なところは熟読しながらも素早くその本のメインポイントをつかむ速読術を紹介しています。前半部分は斉藤氏が長年の研究で確立した基本的な読み方を紹介したのち、読む対象によってそれを応用する方法を述べています。その方法を使えば、専門書のような内容の難しい本でも速読が可能とのことです。
また後半部分では読書とはなんたるかを述べています。読書から得られる知識は態度に表れそれが「品」となる。また知識を自分の思考で加工すれば知恵となり、それをアウトプットすることで世の中に貢献する。それが読書の目的であり、そのような活動ができる者を知的創造人と呼ぶ。このブログのタイトルはそのような人間を目指すために開設しました。
今日の労働市場では広く浅い知識しか持たないジェネラリスト達は、低コストの発展途上国の労働者に代替されています。これからの世界で必要とされるのは深い知識を持つスペシャリストでありながら、同時に他のスペシャリストと協力しながら働ける人材です。これはまさに斉藤氏が述べる読書が作り出す人材と同じであり、それゆえ読書が必要とされる理由だと思います。
このブログは私が読書で得た知識を、まだ未熟である私の思考力で加工していく目的の場であり、また慣れない速読術で本を読み進めるにあたり、重要な個所を見落とす場合も十分に起こりえるでしょう。どうか読者の方々は温かい目で見ていただき、そのような場合は一言いただければ光栄です。今度ともよろしくお願いいたします。

