最近読んだ本(「蒲生邸事件」「夜明けの街で」 | ColorBerry

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最近はビジネス書を読むことが多かったのですが
めずらしく小説を2冊読みました。


●1冊目「蒲生邸事件」/宮部みゆき

お仕事でご一緒させていただいている、
取引企業の部長さんから推薦していただいた本です。
大学受験に失敗した青年が、ひょんなことからタイムスリップをして
2.26事件の真っただ中に放り込まれる…というストーリー。
「なんだ、SFか!?」と思いきや、その時代に生きる人々の生活や
心の機微が妙にリアルで…その息遣いまで聞こえてきそうなくらいの
描写の細やかさ。さすがは宮部みゆきさん、自分自身がまるで
タイムスリップしたかのような気分で読み進められました。

「戦争」という日本にとっての大事件へと向かう、
波乱に満ちた時代。
運命や歴史に流されながらも、それぞれの登場人物が
選んだ、選びとった人生の選択を知ったとき
切なさとともにどこか暖かい気持ちになれます。


●2冊目「夜明けの街で」/東野圭吾

映画化、ということで手に取った本。
実は、あまり今まで東野さんの御本を読んだことがありません。
(「白夜行」と「秘密」くらい?)
アマゾンのレビューで見ると、他の作品よりは少し評価が低めだったのですが
私個人としてはとても楽しめました。

頭の中では、完全に主人公ふたりを岸谷五郎と深田恭子ちゃんに変換して
読み進めていました(*映画の配役)

妻子ある男・岸谷(仮)は、派遣社員としてやってきた
深田(仮)とひょんなことから不倫関係になってしまう。
しかし、深田は時効を目前に控えた殺人事件の犯人の
疑いをかけられている女だった…!?

…という、不倫ラブストーリーとミステリーが同時進行の内容です。
(両方の結末が気になり、私は2日間で読み終えました)

あのですね、深夜に読むと心がヒヤッとします。
ほんと、冷えます。
おんなはこわいです。


寒い夜、ほっこりあたたまる本を読むもよし
ひんやりこころから冷える本もよし
お好きなほうをどうぞ。