Wander the World -2ページ目

ヒッピーアシュラム、続パーティー

ヨガ、瞑想、アシュラムへのセーヴァ(奉仕)

を想定して来たPuerto Escondidoだが・・。
 

“パーティー・バーにて夜通し酒売り”
という思わぬ奉仕となった。

 

の続きです。

 

 

翌朝ようやく寝に、”アシュラム”へ向かうと、

 


 

中は、Guruらしき人物の写真の置かれた祭壇、
火を作ってプジャを行う、灰の置かれたエリア、
キッチン、トイレ、中庭があるが、

 

とにかく、きたない・・・!!!

精神修養の場所のはずだが・・。

パーティー期間中ずっと、20名近くがここで雑魚寝しているとのこと。

この汚れた床で寝るのか・・。
ヨガマット持って来て良かった・・。

シャワーを浴びて、寝ようとするが、

そばでは
Om namah Shiva ya~
シヴァ神のマントラがずーっと流れている。

24時間流しっぱなし、日夜照明つけっぱなし。
これは、「祈りのため」でなく、
時々入る「空き巣対策」らしい。

Leviは「最近pcの盗難にあった」と。


(昨夜、一時帰宅するLeviに着いて、荷物を置きに来たが、嫌な予感で全貴重品持って出た)



それにしても、体は疲れきっているのに、
交感神経優位過ぎて眠る気になれず、ビーチを少し散策、ようやく10時頃、眠りについた。

 

 

昼頃、皆の帰宅を横目に寝続け、
気づくと辺りには、死んだように眠るスタッフがゴロゴロ・・。

 

 


隣には、Barでフェイス・ペインティングをしていたオーストリア人のダニエラが寝ていた。

(写真左)


中南米を旅している、ドレッド・ロングヘアーのレインボウファミリーだった。

 

※ペインティング中の彼女

 

 

彼女とあれこれ話し、目の前のビーチへ。
一緒に泳いでたら、美しいサンセットが。


もう夕方。
 

 

賄いに、ビスケットとヨーグルトが出た後、
若い衆はぐったり疲れた様子だが、Barの掃除&準備に出かけていった。
今日もパーティーは続くのだ。

アシュラム幹部のイタリア人のフィリッポが、

ダニエラと私に言った。

「君たち。
今日は皆のためにクッキングしてくれる?
スタッフ15人分の夕食だから、マッシブじゃなきゃいけない!
ここで作って、アツアツを運んできてくれ。」

はぁ・・!?
さらには、

「ここは、cooperative house

皆で助け合う場所だ。
誰一人、犠牲者なんてあり得ない!」

とブツブツ。


カウチサーフィンの趣旨とは違うだろ・・

WorkawayとかHelpX、Woofingなどのボランティアサイトに登録した方がいいと思う。
だってこれ、彼らのビジネスなんだから・・。
彼らの生計をカウチサーファーが手伝い、
他のスタッフは、一晩でいいお給料をもらっているようだし・・。


ところが、ダニエラ、
「私よく、大人数への料理に慣れてるわ!」
勢いよく、経費を受け取ってしまった。

ウマが合う彼女となら、と
一緒に買い出し&料理をする流れに。


さすがダニエラ、

レインボウ・ギャザリングを回り、

いつもよく働きんだろう、手際の良さに感心。


チャーハン的なものとスープ、2種を大鍋満杯に入れ、即ヒッチでBarへ出発。
3人組が止まってくれ、彼女のスペイン語のおかげで会話も弾み、ドライバーにもおすそ分け。
途中急ブレーキで、スープを大分こぼしたが。

 

 

バー到着。無事、スタッフにサーブ完。


 

結局二日目も、朝までお手伝いとなったが、
「Tranquilloに(のんびり)やろう」と誓ってた。
 

もう勝手も分かるし、だーいぶ手馴れ、
幸い前日ほどは混んでないし、
自分にモヒート作ったり(笑)、


ペイントするダニエラにも運んだり、


 

 

ついでに描いてもらったり、


 

 

外に散歩にも出た。
やっぱり彼らの電子音楽はダメだ(笑)。


結局、翌朝8時帰宅。大あくび

 

 

 

いよいよアシュラムらしき催し!?

 

3日目。
ついにセマナ・サンタ(連休)も明け、
バーはお休み、だと、皆思っていた。
 

仮眠後、ヨガして
(“アシュラム”だけど、誰もしなそう)、
海で泳ぎ、読書をしたり、のんびり過ごす。

 

 

 

夕方、メンバーの何人かと夕食を用意すると、
皆が、祭壇前の灰の周りに集まってきた。
 

楽器が回ってきて、

お?いよいよプジャか?チャンティングか?

※プジャ:ヒンドゥ教の神への礼拝の儀礼

 

アシュラムっぽさにワクワクするも束の間、


リーダー格フィリッポの合図で、
皆でジャカッと音を鳴らして

一瞬で終了・・・。


その後は皆、ボンを吸い出す・・・

これがメインかい!
 

数人はむせ過ぎ、大変苦しそうですけど..。


その後、働き通しで疲れていた一同は、

またバタリと床に倒れこんだ。


ところが、フィリッポとLevi、数名は
また(!)またBarを開ける」という。

「今日はどうする?」

 

という上から目線のフィリッポに


No, Thankyou!
ここにステイします!」
 

即断。勘弁してよ。

どうぞがんばって。

さすがにこの夜は眠らせてもらった。ふとん1

 

・・・・・・・・・・・

 

最後までお読み頂き、有難うございました!

 

アシュラム経営Barで奉仕活動

シポリテのロンの家に、大バックパックを置かせてもらい、Puerto Escondidoへ小旅行に向かった。

 

※一番左のです

 

「多少大きめの町」かと予想していたが、立派なビーチリゾート・シティだった。

 

Puerto Escondido プエルト•エスコンディード

19世紀半ば、金銀鉱山の設備輸入の商港都市として発展。
オアハカ州沿岸では、最初に観光開発も進み、
サーフィンの国際大会も毎年開かれている。

 

ここに来たのは、Couch Surfingで、
ヨガ関連の場所を複数見つけたからだった。

 

 

まず向かったのは、“ヨガ・アシュラム”。

「こんな所にあるなんて!」
事前に滞在OKをもらい、楽しみにして来たが、

いっこうに見つからず、連絡もつかない。

よって、彼らが経営する、というバー(!)
Piedra de la Iguana」を探すことに。
 

何でも、

アシュラム維持の為にバーを経営している
というすごい「2足のわらじ」形態であることは、紹介文から知っていたが・・

「?」はあれど、好奇心が勝ってしまった。

 

 

 

まさかの超パーティー・バー!

 

荷物を抱え、汗だくでビーチを歩き続け、

何とかたどりついたのはもう夜。
地元民皆が知っている、巨大有名Barだった。

 


※今ではGooglemapにも載っていた!

インスタもあるではないか!
 

 

通された店内に、びっくり仰天・・!

 



準備中だが、煌々とライトが照らされ、

エレクトロニック音楽がガンガンかかり、
カウンター3つ以外は、オープンエアー、
つまりダンスフロアは屋外に広がっている。

 



奥の岩の上にDJブース&巨大照明セット。

※機材チェック中


あちゃぁ~、偉いところ経営してるね、

“アシュラム”が・・。💦

 

 

そこへ、超イタリアンなまりの男が現れ、
挨拶への返事もなく、
あー、日本人が来るとか言ってたよね

と別の誰かに話している。


ようやくCSホストのLaviが登場、会うなり、

 

 

 

“Can you help me tonight?”
今めちゃくちゃ忙しいんだ。
今晩手伝ってくれるよね!!

 

 

 

観光シーズン真盛り、

書入れ時のセマナサンタ。
 

エレクトロニック・

ミュージック・フェスティバル

 

が絶賛開催中とか。

 


ヴィシュヌ神!?

  withキリスト、司教.. すごいポスター!!

 

 

1週間ぶっ続けのパーティーウィークだそう。
 

シヴァ神でしょうか・・

 

準備に追われ、ここ2週間くらい寝てない上、
風邪をひいてしまったとか、かなり辛そう。

正直こちらもかなり疲れていたが、
「面白そう!」
また好奇心が勝ってしまい、手伝うことに。

ところがこれが、

予期せぬ”とんでも体験”になろうとは・・。

 

 

 

 

セーヴァ、スタート・・

 

※セーヴァ:サンスクリット語で奉仕活動

 

リュックをカウンター下に置き、
まずは、スタッフ用夕食作りを頼まれた。


 

①スタッフへのサンドイッチ作り×15人分
 

スーパーから買ってきた具をカットし、

パン、チーズ3種、トマト、レタス、缶の豆、

イタリアン・トスターダスだそう・・。
 

スタッフは、アシュラムの固定メンバー、

Leviの友人、友人の友人・・ら数名、
首都や都市からヘルプで集められた20代男女。

さっきのイタリアンなまりの男

(というかイタリア人だった)フィリッポは、
アシュラム経営のリーダー的存在らしい。

他、ターバン巻いて、インド名を名乗る子、

ドレッド頭、
「私、料理きらーい」というポランコ(高級住宅街)出身のシティ・ガール等など。
(おかげで、英語は少し通じた。)

 

 

 

②氷の買い足し

夕食後、OXOX(メキシコのコンビニ)へ。

 

アルコール販売タイムは、ドアは頑丈に閉まり、小窓から買い物をするシステムになる。


大型連休、パーティー客で、長蛇の列。
シポリテとはまた違った種の国内ツーリスト。

 

↓彼が、CSホストのLavi

 

 


③花摘み&カウンターの飾りつけ

その後、道から花を摘んでくるよう言われ、
バー内装飾など手伝い、23時頃からオープン

 

 

ここからまさかの大忙し!!
一晩ぶっ続けで働く

ことになろうとは・・。

 

 

④ひたすら酒売り、酒作り
 

店が開くと、3個あるカウンターの一つを、
一人の兄ちゃんと任された。

 


メキシカン・ビール2種、テキーラ、

モヒート、ウィスキー、ウォッカ・・など、
どれも通常のBarの、数倍の値段!
普段4ペソの500mlの水は、25ペソ!

 

 

夜が深まるごとに、どんどん混んできて、
カウンター前は「長蛇の列」

・・・否、列ではなく、

四方八方からオーダーが入り、パニック!
 


 

 

何せ、

・当時はスペイン語が分からん!
・モヒートも何も、本物の作り方を知らん!
・冷えたビールは完売し、

 氷inクーラーボックスへ突っ込むが冷えず、
 ぬるさに、客もイライラ気味!

・お釣りは無くなっちゃうし、
・トイレ行きたくてもいけないし、
・地面はドロドロ、足グチャグチャ・・!

 


何より

 

音楽がキツイ!


エレクトロニック音楽だけはダメだわ、

ほんと・・。 頭イタい・・・

 

 

しかーし、幸い(?)

ここはメキシコ、アミーゴの国!
ラティーナのフィエスタ・バー!

 

 

言葉が分からず、対応もろくにできない子がカウンターに立ってても、
クレーマーや、あからさまに立腹する人がいないのは、メキシコ人の人の良さ。

(ぬるーいビールにイラっとする人がいるくらい。まぁそりゃそうだよね・・)

 

 

身ぶり手ぶり、片言英語で接してくれ、
 

「へー、ハポン(japon)かぁ」
「ハロー、ホットガール」
(笑)
「ビールご馳走したいと、

 コイツ(友)が言ってるけど時間ある~?」
 

とか誘ってくれたりする(笑)。

これには救われた。。。。


っていうか!

ボランティアなのに!何なのこれ!(笑)


 

お酒は飛ぶように売れ続け、
倍額出し、「釣りは要らないよ」

というバブリーなミスターがいたり、
(少なく払って逃げる人もいるが)、
皆、飲みまくり、お金使いまくり。

セマナサンタ・・・恐るべし。

 

 

ピークは1時、2時。


オープンエアーのダンスフロアは、

歩き回れない程の混みように。



客同士のケンカが始まったり、
深刻に話し込んでいたゲイカップルが、ブチューッと始めたり、


ファイヤーショーで盛り上がりまくりだが、

 

 

「早く終わってくれーーーっ」てカンジ!

 

 

空が白んできても、まだまだイキます。

 

地面にゴロゴロ寝てる人達も、見えてくる。


明るくなっても、フィリッポやLeviがDJをし、


※岩場のドレッドがフィリッポ

即興サックスプレイヤーが加わったりして、
まだまだパーティーは続く。


スタッフも休憩。

 

 

私とカウンターで働き詰めだった彼、廃人状態..

 

 

さすがに酒の販売が減ったので、

外の空気を吸いにBarを出ると、
通りもビーチも、ゴミだらけ

(&寝てる酔っ払い)。
 

至る所に、ビン、缶、ボトル、ビニール袋、プラスチック皿が落ちていて、


それを、ゴミ回収のおじさん達が、もくもくと、巨大ビニール袋に集めていた。
 

 

 

 

 

一方で、海には楽し気に波を滑る光景が。

サーファーの爽やかな空気に、

ようやく呼吸ができた気がした。



もうヘルプはいるまい・・。


すっかり明るくなった頃、ついに放免。

タクシーに乗せてもらい(せめてもの報酬)

一足早く、向かった「アシュラム」が、

これまた驚愕であった。

→つづく・・・。

 

 

 

にしても、
「Making of Dream」のDVDから、
いいエネルギーの場所、人と関わりなさい
などのメッセージを得た直後、

 


まさかの電子音楽パーティーBarで酒を売り、
とんでもアシュラムへ朝帰りになろうとは・・

まぁ、「いい」「悪い」も無く、

ピュアな好奇心は、

冷静な判断なんてつまらんものを超越する!


というものではないだろうか。

(と開き直る。)

長~い1日、いや、既に2日目だった。

 

いよいよ“アシュラム”体験!?

つづく↓

 

 

 

 

・・・・・・・・

 

長~い文章、お読み頂き有難うございました!

 

格言集 "Making of a Dream"

先日ご紹介しました、エコブロック・カンパニーのリーが貸してくれたDVD
"Making of a Dream"から、

ネーダー・ハリーリ氏のフレーズを

さらにいくつか、ご紹介したいと思います。

 


※エコブロックカンパニーについて↓

 

※ネーダー・ハリーリについて↓

 


※Nadar Khaili ネーダ・ハリーリが創った、
   エコ・ヴィレッジCal EarthのHP↓

 

 

へなちょこ英訳はお気になさらず、
直感で受け取ってくださいね❤

 

ではでは、始めまーす。



Quotes from "Making of a Dream"
~by Nadar Khaili


 

 

“Don't worry about the future, 
just keep going and doing!”

 

将来の心配はせず、ただ進み、続けるんだ。

 

 

“If your lips are dry and need water,
this means warter is waiting for your lips are comimg, 
water wants your lips.”

もしあなたの唇が渇いていて、
水を必要としているなら、
水は、あなたの唇を待っていて、
あなたの唇を欲しているということ。
 

(あなたが必要としているものは、

あなたのことを待っていています。)

 

 

“Stay around place where there are right enery, right spirit,
and you will find your way tortally, and you will success.”

 

自分にとって良いエネルギー、スピリットのある場所にい続けなさい。
そうすれば、自分の道を見つけ、成功するだろう。

 

 

“Avoid destructive things; too much EGO, social standards and status.”

 

破壊的なことは避けなさい。
それはつまり、多すぎるエゴ、

社会的スタンダードや地位のこと。

 

 

“Key to all your desire is just to have a quest!!
You don't have to wish to make it true.
Just HAVE IT!”

あなたの全願望への鍵は、ただ、探求すること。
それを実現しようと、求める必要はない。
ただ、探し求めて!

 

 

“ ‘What can I do is get out of this misrable stuation?

   God, help me!!’ 
God said, ‘Wake up.’
We just have to wake up.”

「どうしたら、このひどい状況から抜け出せるんだ?
 神様、助けて!!」

神は答えた、「目覚めよ!」と。

私たちは、ただ、目を覚ませばよい。

 

 

“You have to believe in your intuition that you have.
Follow the intuition.
Get in touch with it.
After you purify your herat, 
clean the mirrors of your heart, 
and you reflect everything.”

自分が持つ直感を信じなくてはいけない。
直感/勘に従って!
それと繋がり続けて。
心を浄化し、心の鏡を磨けば、
あなたは全てを反射するだろう。

 

 

“Be in touch with your spilit.
Use your intuition on the high level.”

自分のスピリット、魂と繋がり続けて。
自分の直観を、高いレベルで使うんだ!

 

 

“If you build a house with bank money,
you have to get a insuarance, gas, etc,
it means you build ‘a house’ not ‘HOME’.
Home is when you begin getting involved.”

もし銀行からお金を借りて家を建てるなら、
保険、ガス、色んなもの付帯しなくてはならない。
それは「ハウス:家屋」を建てることを意味し、

ホーム:家庭・自宅」を持つことではない。
HOME」とは、
あなたが、参加、関わり合った時にできるもの。

 

 

”Empowering people is the highest mission.
Follow the quest, recieve it.
Get all negative energy away from you!
Associate with peopele who have a quest.”

人々を力づけることは、最高の使命だ。
その探求に従い、受け取るんだ。
自分の中からから、
すべての否定的なエネルギーを、拭い去って。
探求する人と、行動を共にして。

 

 

 

どれか気に入ったものは、ありましたでしょうか?

何が夢が分からない、という質問者に、

彼は

探し求めること」、
探求し、冒険し続けること

直観、ひらめき」に従い、
自分にとってふさわしい場所、

 人々と関わりなさい
と説いていました。

 

 

この中でも、

「人に力を与えることは、最高のミッション」

は、極力木を切らないエコ建築のメソッドを、
人々、国連、政府に伝え続けた、
彼の生き方そのもの、と言えるでしょう。

 


最後にもうひとつ。。

 

 

 

”You can build a house with wood,
but see the world!

Design your house like a rainbow,
without cutting trees,
work with organic farm.”


木材で家を建てることもできる、
でも、今の世界の状況を見てみなさい。

あなたの家を、虹のようにデザインしてみて。
木を切るのではなく、
オーガニックファームで働こう。


彼考案の、Eco dorm/ Sunrise Dome↓

 

※写真はすべて、HPより

 

 

すべて彼の言葉ですが(笑)、
何か心に響いたら、幸いです。

 

 

おまけ

 

 

ほんとの最後です(笑)。

某翻訳サイトで、ふと見つけた以下の言葉も、光っていましたおねがい

 

 

“Stay close to anything that makes you glad you are alive.”


生きていることが嬉しいと感じられるものと、共にいなさい。

 

 

・・・・・・・・

 

最後までお読み頂き、有難うございました!

イルカ、ウミガメに出会う漁

「漁へ連れて行ってあげるよ」

 

漁村のドン、マコが誘ってくれ↓


サプライズだらけの漁体験となりました!


朝5時。

まだ暗い中、自転車をこいでプエルト・アンヘルのメインビーチへ向かった。

 

犬が吠え、追いかけてくるが怖いので、
ライトは付けず、恐る恐る山道を進む。
2匹に吠えられただけで済んだ・・💦

 


浜辺に着くと、沖の方に、漁船の明かりに混じって、月の上半分がまだ見える。

 

※真ん中の薄黄色いのが月、

 それ以外は漁船のライト。

 

水平線へ、満月のムーンセット。
 

 

真っ暗な浜には、漁から戻って来た船と、

新鮮な魚を待つ村人たちが集まってきた。

 

 

漁船、接岸。

 

 

 

 

マコの友人の漁師、ステファンは、

これから近場の沖に出るとのこと、

喜んで船に乗せてくれることになった。



 

 

 

3人も乗ったらいっぱいの小型ボートに乗って、

 

  いざ太平洋の漁へ出発!

 


風にあたると、ひんやりとした空気が肌を刺し、彼は上着を貸してくれた。
 

英語は少し話すが、基本ボディラングエッジ。

 

 

徐々に白み始めた水平線へと向かっていく。
 

 

そこへ赤みが重なっていく。
 

 


ステファンが船を止め、釣り糸に小魚をつけて、釣りの準備を始めた頃、山の向こうから朝日が顔を出し始めた。

 

 

日の出を、海で船の上から見られるのは格別。

 

 

でも彼らは毎日毎年、何十年とこれを見ているんだね。

 


 

 

同様に、数隻のボートが漁に向かっていき、
また沖へから岸へと戻ってくる船も。

すれ違う度に、彼らはあいさつを交し合う。


 

 

さらに30分ほど沖へ。

 

 

海のど真ん中へにいる開放感は、たまらない。

長いこと味わっていなかった感覚が込み上げてくる。

会社勤めしていた頃、有給休暇ごとに、島巡りをしていた。


Jeep島へ向かう途中のボート、

沖縄の島めぐり、
フィリピンのプルテンティアン島の周りのフィッシング・・、


これまでのたくさんのアイランドホッピングで体感した、わくわくどきどき・高揚感


 

360度、
まぁるい水平線にぐるりと囲まれると、

なせか、身体の全細胞が喜び出す。

自分はこんなにも小さいのに、


エネルギーはみなぎって、

宇宙の中で、全部がつながっている

そう感じられる。


そう体感させる、自然の力はすごい!!

 

 

 

  サプライズだらけの釣りタイム

 

ボートを止め、ステファンがいよいよフィッシングを開始。
 

 

ここでビックリ仰天な事実!!

 

網でも這って待つのかと思いきや、
彼が取り出したのは、



 

洗剤か漂白剤か何かの

プラスチック容器(10ℓサイズくらい)!

 

それにさっき小魚をつけた釣り糸を、ぐ~るぐると巻きつけ、


ボトル側を持って、釣り糸をぽーんと海へ投げた。



求心力で、釣り糸は遠くへぽちゃり・・。

 

 

しばし待って、試し引き。

くるくると釣り糸を手繰り寄せると、


 

獲れた!!クラッカー



 

 

よし!

この場所で、本格始動。

 

・・といっても、

同じようにペットボトルに巻きつけ

→海へ投げ入れる


×15個くらいを繰り返し、完了!

 

 


…え!? それだけ!?!?

これまた随分と原始的!!

 


大型船の網漁なら、もっと沖へ出て網を張るのだろうが、

まさか洗剤ボトルと釣り糸だけで、

 

漁をするとは思わんかった・・!

 

 

ともあれ、待機時間へ。。。

 

・・・・・・・・・・・・

 

魚がかかるのを待つ間、

漁船用GPS(?)みたいなものを、得意げに見せてくれた。


台湾製、モバイルサイズで、
風向きや、現在地、方角などを示す。


アナログ釣りとハイテク・ガジェットの、

ギャップがすごい。

 

 

 

さらに待つ間、しばし回遊していると、今度は、

 

スペシャル級サプライズに遭遇!!

 

 

何と何と!

何十頭ものイルカの群れに出くわした!

 

 

ステファンがそーっとボートを近づけてくれ、
イルカはもうすぐボートの真下。
顔やヒレ、尻尾を出してくる。
 

 

 

気づけばすごい数に囲まれ、
うわー、幸せ!!!

何てラッキーな!!
 

※ここでカメラはバッテリー切れ💦

 

 

実は沖では、ほぼ毎日のようにイルカに会えるらしく、彼には日常茶飯事、ぷかぷかと草を吸い始めた。

そのままかれこれ、海面で待つこと30分程。

 

 

 

  漁の結果やいかに・・!?

 

さぁ、ぼちぼちペットボトルの回収・・
ではなく釣り糸の引き揚げに入る。
 

 

 

20~30㎝ほどの魚がかかっていることもあれば、
極小サイズもあれば、
何もついていないことも。
 


 

合計で30匹ほど収穫。ハートのバルーン

 

 

「今日はイマイチだなぁ。帰ろう」
 

と、ボートを再起動、帰途へ。
 

 

・・・・・・・・・

 

道中、最後のサプライズ!

 



今度はウミガメに遭遇。

※水面で漂いながら、交尾するんですねぇ

小さなビーチも通り、「今度はここで泳いで帰ろう」と誘ってくれた。
(が、結局かなわなかったのは、マコが阻止したらしい。
「彼はGFが多いよ。危ないからね(笑)」と後でこっそり教えてくれた。
保護者的おとん、いやドンに感謝!)

 

 

・・・・・・・・・・・

 

プエルト(港)に戻ってくると、

 

 

 

 

 
「釣った魚、全部あげるよ」

 

 

とステファン。

えぇぇ!!!そりゃ多すぎる!

結局、10匹ほどありがたく頂き、
リンジー&エドガーの建築現場に差し入れ。


ムーンセット、サンライズ、
イルカ、ウミガメ、水平線の開放感、
獲れたての魚・・


素晴らしいフィッシング・トリップだった。


マコ、ステファン、大自然、
本当にありがとう!!

 

 

‥‥‥‥

 

最後までお読み頂き、有難うございました!

フォローしてね!

漁師の綺麗な瞳とその人生

この続きです↓

 

オアハカ州の漁村、プエルト・アンヘルで声をかけてきた元漁師のマコは、

生まれも育ちもここだけあり、
ツーリストの来ない「とっておきビーチ」をいくつも知っていた。
 

 

既にいくつかバイクで見せてくれたが、

 

 

ある日、「魚BBQをしよう」と隠れスポットに連れて行ってくれた。
 

 

バイクを降りて、しばし山道を歩くと、

 

 

メインビーチと比べものにならないほどの、透明度の高い海に着いた。

 

向かいは、マコのおじいの所有地だった、と。

 

 

 

地元民と在住外国人が、のんびりピクニックをしているだけで、とても静かだ。

 

 

 

ここでBBQ開始!

 

 

マコは段取り良くテキパキと、枯れ枝、葉、

捨ててある食後のココナッツの殻を集め、

 

 

火をつけた。

 



 

さすがこなれている。

 

 

下準備済みのアルミの包みを取り出し
煙にむせつつ、火の中へ!

 

こんな仕込みをしてくれていたとは‥感動!!

 

 

待つこと10分ほど。


あっという間に完成!

 


ココナッツの枝で包みを取り出し、

 

開けてみると・・・


 

 

魚は2種、ツナ&シエラ

 

何とバナナが乗っているではないか!

 

 

手で魚の実を、口の中へ・・・

これがめっちゃくちゃ、

美味しかったーーーー!!!!
 

もうビックリした!
何という料理の上手さ!
 

 

✲オアハカ漁師のレシピ✲

 

①アルミに魚を入れ、
②オニオン、トマト、プラタノ・マチョ

(調理用バナナのメキシコ名)を乗せ、

③調味料:マスタード、マヨネーズ、油、塩コショウ、レッドサルサをふりかけ、
 ※チーズも合うらしい


④包んで、火で焼くのみ

 

クラッカーと共に頂いた。

どちらの魚も絶品で、間違いなく、

メキシコで食べた料理の中で、3本の指に入ると思う!!

 

そんなに好いてくれるなら、もっと作ってくるんだった


とマコが何度も言ってくれる程、夢中で頂いてしまった。

 

 

 

食後のスイミングタイム。

・・が、よく見ると、オイルでドロドロ、

頭を入れる気にはなれなかった。
 

端の方はオイルが埋まっているらしく、政府が工事の目をつけているという。
(反対側はとてもきれいだったが。)

 

誰かが作った休憩所。

 

 

 

  マコの人生

 

その後別のビーチへ移動。

 

ホーリーウィークのセマナ・サンタ真っ盛りで、ツーリスト&キッズでいっぱい。

 

 

にぎやかでも、ほのぼのピースフル


 


 

 

マコ友人家族の経営レストランで一休み。

チアパスからきたファミリーと、席を共にする。
 

 

 

「酔っ払い弁護士父ちゃん、椅子から転げ落ちる」の図↓

 

 

 

子供に紛れて、マコと波に漂いながら、
フィッシャーマンズ・ゴシップや彼の人生を聞く。

彼はかつて、あの絶品魚グリルを道で売って、即完売させたり、
他のビジネスも軌道に乗せた・・など。

その頭の回転率、仕事の早さ、人の良さ、センスから、
”お金を生み出せる人の空気” がすごいが、

 

 

「お金はひとを変える。友人を無くす。
だからシンプルライフがいいのだ」

 

と、言っていた。
過去に色々あったのだろう。

表情が物語っていた。

 

 

ちなみに、家の横に取り付けた簡素なツリーハウスは、どんな大型台風にも耐え得る。

 

カナダ人の友人には、

 

 

「君はいつも善良だから、家は壊れない」


と言われたとか。

 

 

そんな話をしてくれる彼の瞳は、とても綺麗だった。

 

 

ここで頂いたスープも絶品だ。

こちらでは、スープにアボカドをよく乗せるが、これもなかなかイケるのだ。

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

 

最後は彼の家で、カプチーノをご馳走になる。

マコ「ところで君、漁に行ってみたい?

  僕の友達の船に乗せてあげるよ」

私「もちろん!!行きたい行きたい!」

→ということで、次は現役漁師と海へ!

・・・・・・・・・・・・

 

最後までお読み頂き、有難うございました。

今日も良い時間をお過ごしください!

漁村の”ドン” 現る@オアハカ

ロンの家から自転車で行ける距離に、
小さな漁村プエルト・アンヘルはあった。

 

↓黄色の○

 

他のビーチと比べ、ツーリストは少なく、よりローカルな村。

 

 

 

ここの浜辺では毎朝早く、漁から戻って来た漁師と地元の人との、
フィッシュマーケット(魚市)が開かれる。

 

 

リゾート地より面白く、風情があるので、何度か訪れた。

朝方、まだ薄暗いうちに、ロンの家を出発自転車

(野良犬が怖い・・!)

 

 

たくさんの船が浜辺に近づいてくると、
バケツを抱え、待機していた村人たちが群がってくる。

 

船上の保冷タンクや網から、新鮮な魚が出てくると、
バイヤーの値段交渉、ショッピングが始まる。
 

 

女性陣はそれを市場で売るので、

入念な品質をチェックを怠らない。

 

 

 

 

 

うわぁ~好きだなぁ。この活気。

 

 

沖縄の島々、フィリピン、ガーナ・・・、
世界中、漁村の風景はさまざまだが、

やはりどこも好きだー。

 

 

 

 

ある朝訪れると、漁船はまるで戻って来ない。
 

 

近くにいた人が教えてくれた。


「昨夜は満月だったから、月の明るさで、魚がなかなか捕れないんだよ」
 

 

ようやくチラホラ戻り、女性陣が駆け寄るが、


どの船も振るわなかったらしい・・・。


一同あからさまにがっかりして去っていった。

 

 

 

マコとの出会い

 

バイヤーに混ざって魚を覗いていると、声をかけられた。
 

ここで生まれ育ったマコ(写真↑中央)で、


今でこそ漁には出ないが、長年フィッシャーマンをしており、その前はサーファー。
アメリカで数年働いたため、英語が話せる。
 

彼に市場内をあちこち誘導され、
漁師が思い思いにネーミング&ペインティングし、

命も共にするボートを見せてもらった。

 

 

 

 

あげく、大きな魚をたくさん頂いてしまった。
買いに来たのに・・。

 

 

彼の家は、このビーチのメインポイントに、ドドン!と建ち、

 


 

遠方に見えるホテルも、家の前のクレープ屋も、彼のファミリービジネス。
 

 

もちろん皆が彼を知っていて、
いつもすれ違う村人としゃべり、笑いあい、

時に闘争をなだめ・・、


どうもこの辺りの“ドン"らしい。

 

 

家の横には、ツリーハウス風の、階段で登れる小部屋が付いていて、
天井は椰子の葉で覆われている。

 

自分で建て、そこで夜は眠るという。

 

「僕はシンプル・ネイチャーが好きだからさ」
 

 

中からはビーチが見下ろせ、

 

朝から草を吸って、陽気に踊っているおじさんらが見える。


「漁師生活、厳しいからね。
その毎日の中で、何とかハッピーにやってるんだよ」

 

とマコが目を細めた。
 

 

 

家の庭のBBQにはスペースが。



 

これに反応すると、
「明日ビーチで魚BBQしよう」

と元漁師のひと声!

 

→次へつづきます。
 

・・・・・・・・・・

 

最後までお読み頂き、有難うございました!

調和なカオス 〜メキシコビーチ

私がこの、シポリテ界隈(太平洋ビーチ)に滞在していたのは3月下旬から4月の頭。
ちょうどセマナ・サンタといわれるホーリーウィークと重なった。

 

 

セマナ・サンタ(La Semana Santa)とは、
イースター(復活祭)に先立つ、聖週間。

キリストがエルサレムに入ってから、

捕らえられ、受難、死、そして復活に至るまでの1週間を指す。


カソリックの国々では、イースター当日より重要で、
期間中、各地で行事が行われる。

 

この時期、学校やオフィスが休みに入るので、多くの国民が、里帰りや観光地へ出かけていく。
オアハカビーチも毎年、セマナ・サンタは大賑わい。

 

リンジー&エドガーの新居建築のお手伝い後、
シポリテビーチに出かけたときのこと。
 

ちょうど連休の始まりで、
その前のひっそりとした浜辺とは、うってかわった光景が広がっていた。

 

 

「Dos estrellas(二つ星)」という、宿兼レストランに座ると、
ツーリストテントでいっぱいの庭、店内、ビーチに至るまで、すごいカオスが広がっていた。

 

 

バックパッカーはギターを鳴らし、
店内で、持参した野菜でサラダ作っているし爆  笑
子連れヒッピー系グループは、子供を集めてワークショップ開いている。
 

 

 

一方で、メキシコシティから来たらしき、リッチ風女性2人は、
メンズ・ストリッパーグループを従えて、
持参スピーカーでトランスをガンガンかけ、
ウォッカ、テキーラボトルを氷に浸け、
飲みまくり、踊りまくっている。


 


 

トランス音楽やギターに交じり、
キッチン奥からは、メキシカン・マリアッチ音楽が鳴り響く。

 

半ヌーディストビーチ化した目の前では、裸で歩く男女も。
(ドイツ化!?)
 


その横を、シティや近隣村から出稼ぎに来たインディヘナ女性、若い男の子達が、あれこれ売り歩いている。

タコス、タマレス、ケーキ、パン、果物、キャンディ・・・



レストラン店内まで売りに来るが、
買って中で食べても、店員は不平を言わず、調和は保たれている。
 

年間最大のツーリストシーズンだけあり、
この1、2週間で約半年分の稼ぎを作るらしい、
地元の人も働きまくっている。

(働く側は、協力体制!?)
 

 

他国からツーリストがやって来て、豪遊するビーチは世界に多くあれど、
ここでは、乱痴気騒ぎのツーリストと出稼ぎワーカー、どちらも同じ国民。
差が大きくて驚く。
 

(ビーチの端で読書し、お茶し、静かに過ごすツーリストは大体、外国人)。

お金をたくさん使う人がいて、稼ぐ人がいて、成り立っているんだなぁ

一見何でもありの、カオスの極みも、

それがその瞬間の完全な姿。


・・というセマナ・サンタの洗礼は、この後強烈体験に・・。
それはまた後日。

 

 

・・・・・・・・

 

最後までお読み頂き、有難うございました!

 

暑い中各地で働く方、羽を伸ばす方、それぞれに敬意をこめて、

楽しい夏を過ごしましょう!

大地にふれる、地球とつながる

キャンプトリップ↓から戻った翌日、

 

リンジー&エドガーの新居・増築現場へ。

 


 

何度かにわたり、お手伝いに行った。
 


 

崖のように高い土を崩して、スペースを広げ、
土地を平らにしている作業が続く。

 


久しぶりのシャベルを手に、土地にふれる作業だった。


汗を流し、灼熱の太陽に身体を火照らし、

土のにおい、風の感触を感じながら、
手足胴を動かす快感・・。

だんだん、汚れも汗もどうでもよくなって、
何も考えずに、ただ、目の前に集中。


そして実感する。


やっぱり自然の中、太陽の下で動くって好き!

大地、緑、植物、生命とふれていると、
Mother Earthとコネクトしているのを感じられる。

自分の源、光と繋がっているのが、身体を通して感じられる。
 

 

 

自分は、地球の魂の一部。

 

「全体」の、ひとつの細胞。


A part of Wholeness.

 

 

 

その体験、リマインドをくれたリンジー&エド、ありがとう!

皆で抜根できた木!バレエ



既に出来上がっている母屋の中↓


ここ↑に、昨日見たエコ・ブロックで、ゲストハウスを足す計画だ。

 

 

翌日には、強力な助っ人、メキシコ人ワーカーが加わった。

 

 

まだ22歳の青年、力強い働きぶりに脱帽!
石、岩交じりの斜面も、ガンガン崩していく。
ほぼ休みなし!たくましい!

そして既に3人の子持ち。
村ほど、まだまだメキシカン・トラディション(早婚)は残っている。

 

 

連日の作業で、リンジーは手にマメが‥
家の中でWeddingの準備に入り、
チャーハン&レモンジュースを持ってきてくれた。
おいしかったー!!!

 


いつも働いた後は、「海へドボン」!

クールダウンが習慣に。

 

エドガーがぱぱっと作ってくれた、アボカド&チーズ入りバゲットサンド、
ワインをもって、ビーチに布を敷きピクニック。

 

 

 

数回にわたり、終日お手伝いをしたところ、
後日、2人が御礼にと、ディナーに招いてくれ、ロンとお邪魔した。


 

一緒にサラダを作り、彼女はひよこ豆でパテを作ってくれた。
 

いつか、ここシポリテに、

子供や学生のためのコミュニティセンターを作りたいという夢を持つリンジー、
プライベート・インターナショナル・キンダーでの英語教師の仕事もGetできたところ、
と嬉しそうに語ってくれた。
 


きっともう、家もコミュニティも、出来上がっていることだろう!

 

 

 

「Making of a Dream」

 

最後に・・。
 

エコ・ブロック・カンパニーのリー氏が、
「これ、見るといいよ」と貸してくれたDVDを鑑賞した。

 

“Making of a Dream”
 by Nader Khalili


 

 

ネーダー・ハリーリ氏(1936-2008)は、

元・高層建物の建築家。


セメント、角材を使わない「スーパー日干し煉瓦」や
スーパーアドベ」による建築工法、
砂を袋に入れた土嚢による「Earth Bag Building」を開発した。
 

 

低価格・低技術・短期間でできる、

持続可能な建築物を作る技術力と、
美しいアーチ、ドーム型の美観面により、
NASA、国連が数多くの賞を授与している。

 

国連に依頼され、世界のホームレスのための住宅の設計·開発を行うなど、
数々の偉業も取り組んでいる。
 

また、アメリカのエコ・コミュニティ“Cal Earth”の創始者でもある。


DVDには、そんな建築家&人道家である彼の、
生きる智慧が詰まったトークショーが収められており、
Rumi(詩人)の言葉もたくさん引用されていた。
 

 

彼の印象的だった言葉を抜粋させて頂きます。

「自分の手で土をこねるとき、

全意識をこめて体験するとき、

本当のEducationとなる。
 

自分の手で家を建てた、という学びになる。

機械でなら3時間でできることも、
自分の手だと3ヶ月、6ヶ月・・とかかる。

しかしそのプロセスが大切

自分の目で見て、手でやってみること。」

 


※彼が設立したCal EarthのHP

 

※参考記事

 

 

 

時間がかってもいい。

遠回りしてもいい。

 

体験することこそ、生きることだ。

 

 

・・・・・・・・・・・・・

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました!

環境と人に優しいエコ・ブロックのこと

恐怖カレント体験を出て向かったのは、
Huatulcoへの道中のEco-Blockカンパニー
 

リンジー&エドの建築中新居のリサーチだ。

 


アメリカ人 リー氏が、ブラジルで作られる“環境優しい「エコ・ブロック」”を導入し、
“人体にも安全な家造り”を教えながら、販売をしている所。



 

地元の人に聞くと、すぐにリー氏が現れ、
実際に建設途中の家を見せてくれることに。

 

彼の4WDで一同移動後、

色々と説明をしてくれた。


 


ブロック建築は、丸い穴が二つ開いたブロックに、鉄の棒に通して積み重ねていき、隙間にセメントを埋めていく。

 

 

 

「エコ」でも建て方はほぼ同じだが、

 

【エコ・ブロックの特色】は・・・

 

・セメントの含有量が少ない

 (パーセンテージが低い)

・通気性が高く、湿度、水にも強く、

 耐久性も問題なし

・夏は涼しく、冬は暖かく室内は保たれる

・コストは若干高めだが(通常の1.5倍)、

 建築は手間が少なく簡単、
  日数も少なくて済み、人件費が削れる

・一つ一つが軽く、子供も簡単に手伝える


彼のワークショップの生徒だった高齢女性は、一人で一軒家を建てたとか!

 

レゴハウスの組み立てるように、

またケーキにクリームを塗る要領で、ブロックの隙間を泥で塗っていくのみ。

 

 

エコ・ブロックは、確かに軽く、

ひんやりゴツゴツしたセメントブロックと違い、黄土色で、温かく優しい手触りだ。

 

 

※しかしそもそもセメントはなぜ有害なの?
 調べてみたので、記事最後に記しました。
 ご興味のある方はどうぞ~。

 

 

 

 

 

この後、エコブロック建築によるリー氏の自宅も見せて頂いた。


切り立った崖の上の一戸建て、斬新なデザインでオシャレだこと!

 

 

入った途端、海が一望できるよう、崖側には壁が無い!

 

 

 

 

からぶき屋根で、半オープンエア。

 

上質そうなソファが並ぶリビング、
全て揃っているモダンなキッチンに、いつも風が吹き抜ける。

 

※壁もエコブロック
 

 

 

真っ白く天井の高い寝室、

 

ゲストルームやトイレは別カラーの壁、
 

バスルームは、タイルやカラフルな貝が詰められた床がカワイイ。

 

 

ちなみに、リンジーとエドガーの新居の大枠は完成済で、付け足すゲストルーム用にエコブロックを検討していた。

数、コスト、スケジュールなど相談中、の図↓

 

この後何度か、二人の建築現場を手伝いに行ったが、それは次回に・・。

 

・・・・・・・・

 

リーは、少し離れた所に果樹園も持っており、
オレンジ、リンゴ、レモン、数種の木々まわりの貯水スペースは、やはりエコブロックで建てられていた。
 

 

 

アースオーブンも、エコブロック使用。

 

 

この帰り道、まさかのタイヤパンク!


「Again!換えたばかりなのに!」

と頭を抱えるリン氏・・

「でも、この界隈のいいところは、
住民の大部分が外部者なんだ。

 

ここは海が見えるHuatulco近くなのに、まだ土地が安く、外国人・移住組が多い。

メキシコは家を建てる時、既存の手法に沿わないといけないし、村のルールも多いけど、
ここには、そのうるさいルールがないんだ。
 

商店がひとつあるくらいで、不便だけど、なんでも長所になりうるしね」

 

 

さて、ビーチトリップの最後は、
Huatulcoで夕食→シネマで

レ・ミゼラブル」鑑賞。

生と死を色濃く描いた作品@パリの風景に、

マラリア入院の日々を思い出してしまい、

強烈に「死」を意識した時間になった。


肉体はいずれなくなり、光へと戻る。

「どうでもいい事をくよくよ考えるのに、
 エネルギーを費やすのはよそう」


そんなことを話した帰り道。


盛りだくさんのビーチトリップ、

メンバーと采配に感謝!

 

 

 

✲おまけ✲ セメントうんちく

 

 
【なぜ有害なのか?】
 
セメントには、水と反応すると、弱アルカリ性を示す物質(水酸化カリウム)が入っている。

それは、目、鼻、皮膚に、刺激性、溶解性があり、
硬化前のセメントが付着した状態が長く続くと、
目の角膜、鼻の粘膜、皮膚に炎症、出血が起きる可能性がある。

また、粉塵(アスベスト)が含まれるセメントを多量に吸引すると、
微粉末のため、塵肺になる可能性がある。
(咳、痰、動悸息切れ、呼吸困難、肺がん)

⇒だから作業現場では、蓋をする、散水する、排気装置をつける、
 マスク着用、衣類で肌を防備する。

※当時のリサーチです、
 間違えあったらすみません!

※ 現在日本ではアスベスト建材の製造、輸入、新規の使用はされていません。アスベストを0.1%以上含有するものは、2006年9月から、製造・使用等が全面的に禁止されています 国土交通省HPより)。

 

 
【セメントの歴史】
 
産業革命時代のイギリスで、
固まるまでの時間を短くするために開発された。
(元は、年度に石灰を人工的に配合したもの。)

日本へは幕末に、フランスより輸入。

以上、プチ情報でした。

 

次回も、エコ建築について、続きます~

 

 

 

最後までお読み頂き、有難うございました!
毎日暑いですが、乗り切りましょう!

 

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力を抜いてSurrender ~波からの教え

シポリテには、ロンの友人、エドガーとリンジーという婚約中のカップルが住んでいた。

エドガーは、UMAR海洋大学のロンの教員仲間、
リンジーは、アメリカ・オレゴン出身、UMARに英語を教えに来て、そのまま移住。

ロンの家に滞在中は、
2人の家に何度か訪れたり、リンジーの英語クラスに参加したり、よく遊んでもらったが、
ある週末、4人でビーチへキャンプに行くことになった。

 

 

彼らの車に、テントと寝袋、ロンのサーフボードを詰め込んで、


まずはシポリテから東へ約1時間、Huatulco(ワトゥルコ)へ。

 

 

ズームイン下矢印

 

 

 

Huatulco散策 ~ ビーチキャンプ

 

Huatulcoは、シポリテなどヒッピービーや、
場末感ある漁村プエルト・アンヘルと違い、
小ぎれいなツーリスト(カナディアン多し)が滞在する街。

お高めレストランや土産物屋、輸入品が揃う巨大スーパーマーケットもある。
久しぶりに都会に来た気分だ。

 

エド&リンジーが同僚のB'dayパーティーに参加中、
預かった犬と、ロンと街を散策。



ロンお気に入りのイタリア人経営のレストランで、本格パニーニを食べ、
キャンプ用食材を買い、

お薦めカフェでまったり、
彼が週末手伝うダイビングショップで休憩・・


夕方、また2人と落ち合って、

Huatulcoからさらに東へ車で40分、

サーフスポットの一つに到着した。
 

 

中~上級サーファーがよく立ち寄るポイントらしく、
板を積んだヴァンが、いくつか停まっている。

アメリカ人サーファーも、ちらほら住む界隈のようだ。

 

 

 

ビーチでひさーしぶりに、NZ以来のテントを張った。


しかしそんなに寒くなさそうだし、
極小テントで縮こまるより、星空の下で眠りたい。

 


大正解だった。

夜中、目を覚ますと、満天の星空が広がっていた。


満ちゆく月も現れ、波の音に包まれ、また心地よく目をつぶった。



 

 

隣にはロン、テント内にはリンジー&エド。



野宿だろうと、夜だろうと、誰かといると、怖さはないんだね。

 


 

恐怖のカレント~いずれ岸に着く !?

 

早朝。

 

 

朝日の海原に向かって、サーファのリンジー&ロンは、ボード担いで出発。


波の高さ的に、初心者には無理なので、

二人の雄姿をエドガーと見守り、ただ泳ぎに行くことにした。

 


 

 

リンジーが、カレントからの出方を説明してくれた。

続いてエドガーも忠告してくれた。

以前、ここでボディボード中、思いっきり流され、だいぶ遠くに流れ着いた恐怖体験があるそうだ。
 

 

「この辺りは湾になっているので、どこも強いカレントがある。

湾に、波が入ってくる力が強いほど、
沖へと出ていく力も強くなり、
その際、沖や左右へ生じる強い流れがカレント

泳ごうにも、その力に抵抗できず、

もがくほど波にのまれ、水を飲み・・

 

・・・というのが事故となる。」
 

 

「だ・か・ら!!
流されていると気がついたら、とにかく落ち着くこと。
パニくらない!

無駄な力は入れず、横に流されているなら、
その流れに乗って、流されること


いずれ岸に着くので、そこからビーチに上がる。


とにかくパニくらないこと!!

 

それが一番難しいんじゃ・・!?

 

という予感はまんまとあたり、

この忠告を受けた直後、

まんまとパニくる恐怖体験が待っていた。。

 

 

いざ海へ。

 

 


水は冷たく、ロンの長袖スキンが助かった~♪
 

 

ちゃぷちゃぷ・・

 

その、たった数分後、である。


・・・・・!!!!!
 

少し泳いだけで、あっという間に右へ移動してる。
そしてどんどん沖にも流されている・・!


カレント!!!!
 

 

いつも波に乗って遊んでいる分には、自然とビーチに戻るのに、いつまでも足がつかない!

横に行くだけなら、いつか岸へ着く、と頭では分かっても、
どんどん奥深くへ、さらわれていくのは、恐怖でしかない。


や、やばい・・・!!

一生懸命、足の着くところへ戻ろうとするが、身体はどんどん沖へ運ばれ、
 

緊張がみなぎる。

筋肉硬直でもがいていると、頭上から波がかぶさり、水を飲む・・。



完全にカレントに巻き込まれてる!

そして見事、パニくっている・・


心配したエドガーが、遠くから見ているのが見える。

しばらく続いた必死のもがきの後、

 

何とか!

ビーチに戻ってくることができた。



Gracias , Dios!!

神様ありがとう!!

 

 

 


「大丈夫だった?」とエドガー。

怖かったよ~・・・滝汗
 

もう・・・無理・・・絶望
 

ビビりまくって水から退散。
 

この後はおとなしく、エドガーの岩場散策に加わることにした(笑)。
 

 

 

2人はまだまだサーフィンを楽しんでいる。


 

サーファーも数名増え、皆なかなかのもの(溺れかけた人間、上から目線)。



リンジーが何度か優雅に立ち、カッコイイ!

 

 

一方、フィアンセのエドガーは、岩場の生き物の写真撮影に夢中(笑)。

研究の専門分野だもんね。


次の授業で使えるかもハート
なんて岩相手に楽しそうにしていて、2人のギャップが面白い。

 

 

岩を伝って向こう側の海を見に行き、

 

 

波を満喫して、戻ってきた興奮気味のリンジーとロンを交えて、朝食タイム。

 


 

火を起こし、刻んだトマト、ズッキーニ、玉ねぎ、卵でオムレツ。

 


 

チーズを乗せ、トスターダス&パンにはさむ &果物。

 

 

サーファー・リンジー&

岩の生物研究者エドガー。

対照的な二人はお似合い。

 

この後、ロンがサーフレッスンを申し出てくれたが、もはや完全にへっぴり腰。
普段なら大喜びでお願いするが、波打ち際で遊びます。。

2人はもうひとサーフィン。

我々はもうひと歩き。

 

そしてこの後は、ECO-BLOCKカンパニーを訪れます。
次回へつづく・・

https://ameblo.jp/aki-0208/entry-12813688628.html

 


 

 

~自然からの教訓~

 

力むほど、抵抗は強まる。

 

過剰な力は抜いて、

 

ただ、流れの中にいるのが、

 

究極の、Surrender。

 

やがて、安住の地に着く。


 


最後までお読み頂き、有難うございました。
この夏の海、気を付けながら楽しみましょう!波

 

 

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