今日のお気に入りCDはｱｰｸﾃｨｯｸﾓﾝｷｰｽﾞの3rdｱﾙﾊﾞﾑ『ﾊﾑﾊﾞｸﾞ』

重い！重すぎる。
前作、前前作とは比にならぬほどｱﾚｯｸｽの渋い声が格段に向上している。

そしてﾏｯﾄﾞのどっしりとのし掛かるような重いﾄﾞﾗﾑ。

ｱｰｸﾃｨｯｸが得意としていた早引きｶｯﾃｨﾝｸﾞは今作ではほぼ皆無で
ゆったりとﾃﾞｨﾚｲのかかったｷﾞﾀｰが全編を占める

このアルバムの本当の凄さを知っている人間は果たしてどのくらいいるのだろうか？
いや、こんなことを言うのも何なんだが
実際、僕自身、つい最近までこのｱﾙﾊﾞﾑは過去２作に比べて退屈だった。

本来ｱｰｸﾃｨｯｸは急性な曲が多く、そこが最大の魅力だと思っていたからだ。

しかし、退屈だと思っていたこのｱﾙﾊﾞﾑこそが実は一番ﾔﾊﾞｲんじゃないかと感じてしまった。

まずこのｱﾙﾊﾞﾑはﾛﾏﾝﾃｨｯｸすぎる。まだ若干22才か21才にして
大人の余裕が感じられる。いやほんとに。

ﾚﾃﾞｨｵﾍｯﾄﾞのように様々な楽器を取り入れてｻｳﾝﾄﾞの進化を遂げるﾊﾞﾝﾄﾞは
海外には多くいる。ｺｰﾙﾄﾞﾌﾟﾚｲはその最大の例。

わかりやすい進化だ。
しかし、ｱｰｸﾃｨｯｸはこれまでと同じくﾊﾞﾝﾄﾞの基本的な楽器しか使用していない。

それなのに明らかに違う。よく聴いてみるとｷﾞﾀｰの音色は根本からこれまでと違うし、あの奇妙ｺｰﾗｽは独特で新しい。

やはりこのﾊﾞﾝﾄﾞは一番かもしれない。
そう思わせてくれるだけでもお腹一杯のｱﾙﾊﾞﾑだ。

初めは3、4曲しかわかんなかったのに、

ﾔﾊﾞｲよ。全曲！ってなっちゃう。

Humbug