サッキーのブログ

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教育を中心とした日本の時評

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沖縄は低学力の地域として古くから知られている。戦前の最高教育機関が師範学校(現在の短大レベル)なのだから伝統的に低学力地域である。


戦後は占領軍のアメリカの存在でできた英語学校が統合され琉球大学ができた。つまり、アメリカが作った大学である。


現在は国立大学が1校、県立大学が2校、公立大学が1校、私立大学が3校である。


沖縄の低学力の原因を調査した報告書によれば、①戦後の教師不足による教育質の悪さ、②親の認識不足及び経済的理由、③高等教育機関の不在などである。


沖縄人の筆者としてはすべて思い当たるので、まんざらな理由でもないのだが、最近の情勢を付け加えるならば、④全体的なレベルの低さがある。これは、沖縄が島で本土と交流が容易ではないことに起因するが、要は大人の世代が学歴の重要性を実感しておらず、本土並みの学歴競争も体験しておらず、学力をつけるとどうなるのか、という見通しを持たないゆえに、子どもに学力の重要性を伝えることもできない。


この沖縄の学力不足が、新しい時代を切り開くための必要条件にも関わらず浸透していないことが沖縄の貧困を支えている。


今後の課題としては、明治初期に日本がお雇い外国人を雇ったように、進んだ知識と技能を持った人間を高給で雇い、改革を進める必要がある。


私は沖縄人だが、研究者として沖縄に行くことは研究者として落ちぶれることを意味している。なぜなら、学会や研究会への出席、行政関連の仕事などがやりにくくなるからだ。第一線の仕事ができなくなることはキャリアとしてマイナスになる。


沖縄は優秀な人材を集め本土の中で競争できる地域づくりをする必要がある。

多くの日本人は在沖米軍について詳しいことは知らないだろう。ここでは、筆者が在沖米軍の憲兵隊(以下:MP)の大佐から90年代に見聞きした内容である。


まず、MPは軍隊の中で一番権力を持っている。当時は、嘉手納飛行場から個人所有のセスナなどに載せてもらうこともできたし、射撃場で銃を撃つこともできた。もちろん憲法違反ではない。基地は治外法権でアメリカ合衆国憲法並びに軍法によって統制され、外に出ると、日米地域協定が適用される。


①嘉手納基地

私は、このMP大佐とともに嘉手納基地の最深部(管制塔付近)に入ったことがある。入るには、車両の裏側にそなえられたIDプレートがなければならない。


②PX

アメリカの商品を関税なしで買える店。おそろしく安くてすばらしい商品が手に入る。昔は一部の日本人も買えたが今は買えない。食べ物はOK。


③フリーマーケット

任期が終了すると別の場所へと移動するため、いらないものを処分する自由市が基地内で行われる。


④核弾頭格納庫

冷戦時代、沖縄の基地ではひそかに核兵器を配備していた。場所は、嘉手納基地の北東の恩納岳である。これは聞いた話だが、地下格納庫の上には牛が飼われ、放射能漏れを探知する役割を担っていたという。今も配備されているかは不明。そのMPは、沖縄に核があり、敵国から攻撃される危険性を何度も話してくれた。


⑤電話の盗聴

電話は、あるキーワードを話すと録音と逆たんが行われるシステムがある。沖縄人の動向を探っている。


⑥最高警戒レベル(ブラボー)

9.11の時に、はじめて発令される。ベース(基地)のゲート(門)では、ブラドレーという軽戦車が配備され、厳重な警戒がなされた。しかし、仕事は普通に行われていたため、検問待ちで渋滞が発生。


⑦在沖米軍最高司令官(四軍調整官)

在沖米軍の最高責任者は、陸、海、空、海兵隊の四軍を統括する四軍調整官という役職である。なにかあるとこの人が県庁で謝罪する。


⑧研究所

沖縄人の世論調査や基地内の遺跡発掘をする部署がある。先輩が勤めている。でも、英語は下手。なぜだ?


⑨現地妻

沖縄人や日本人の愛人を作る。以外に、白人の子どもがほしい、という女性が多く。ナンパ地域などが発達するが、すぐに住民に排除されるため、最近は減少気味。ちゃんとした出会いなら、なんとかなると思う。いずれにしても「アメラジアン」という父親のいない子どもの人権が問題になっている。


⑩米軍人

多くの米軍人は、友好的で紳士的である。特にエリート階級は、「ジェントルマン」の思想を持っている人も多く。大抵は、日本語も堪能である。正直、日本人なんかより断然格好いい。


最後に、沖縄県は、日本本土防衛の魁として住民総動員で国防に当たった唯一の日本人である。その沖縄戦から学んだことは国家や軍部は住民を守るのではなく、体制や組織を守る「国防軍」であることと、住民は自己主張しなければ、国家権力にいいように利用されるということである。

沖縄県民が運動を起こして「沖縄復帰」を成し遂げた民主主義を行ったのに対し、日本人はイデオロギー主体の学生運動に失敗し、民主主義の方向性を見失った。

日本人は沖縄からは民主主義を学ぶ必要がある。なんといってもアメリカ直輸入の民主主義である。英語は出来なければ話にならない。

日本は民主主義や国防に危機感を持たないとこれから痛い目にあうだろう。


Ⅰ.日本人の形成

日本人の形成は、在来系の縄文人と大陸からの渡来系の弥生人の混血とされている。さらに、在来系の縄文人もその源流に日本原人の系統かはまだわかっていない。これに加え、北海道のアイヌ人(インディアンの祖先系)と南方系民族の沖縄人が加わる。つまり、日本人は一民族ではなく、他民族による単一国家と言える。もう少し簡単に理解するには、血液型が四種類もあることである。一民族では90%が同じ血液型になる。


Ⅱ.日本人の閉鎖性

日本人が「内弁慶」なのは、その閉鎖的社会構造にある。中世から近世にかけて他国の侵略を受け付けなかったこともあるが、日本の国家の祖を築いた天皇家が従来の呪術的、家族的な集団形成を引き継ぎ国家を形成したことも大きい。

これにより、「家」(血縁)を中心とした集団が社会として形成されていく。


Ⅲ.閉鎖性のメリット・デメリット

①メリット

閉鎖性のメリットは、人間の取りきめたつながりを超える「血」によるつながりによって、他人の行動を幅広く許容できる精神性を持てることである。

②デメリット

一方で、この「血」による結びつきのない者に対しては、驚くほど冷徹になれる。関係の薄い他者となる。

この日本の閉鎖性が、アジアでの侵略行為と結びつき、強いアメリカと喧嘩をして負けるという内弁慶ぶりを発揮した。


Ⅳ.沖縄の開放性の由来

沖縄は、古くから日本と中国との交流が盛んであった。日本とは、縄文時代に沖縄産の貝製品が青森の遺跡から出土した例もある。古代中国では、沖縄産のタカラガイが貨幣として流通している。

このような両者との関係は、明治時代に日本政府が沖縄を領土化した時に失われる。ただし、沖縄語は、日本語の一言語であり、台湾と与那国で境界線を引くことができる。つまり、民族的には日本人に近い。

沖縄人の開放性は、何千年も日本や中国、インドネシアなどの南方の国々をつなぐ役割を果たしてきたことに由来する。


Ⅴ.沖縄の開放性と今後の展開

日本人が閉鎖的なのは人間としての無能を示しているのではなく、環境である。沖縄人の開放性も同様である。ただ、現在の社会構造が「グローバル化」が進んでいるため、他国の制度や異民族を受け入れる土壌のある沖縄人にはうってつけの社会構造の変化である。

沖縄の今後は、①フリーゾーン(免税地区)、②ノービザ、③外国人就労、④法人税の減免、⑤嘉手納空軍基地のハブ空港化などによって、東アジアの拠点になることができる。

すでに、一部地区でのフリーゾーンや、法人税の減免、不法ながらが外国人の就労は行われている。あとは、ノービザである。日本本州では、難しいが、沖縄は小さな島なので、ノービザでも耐えうる。