Runner(2)


グラウンドに忍び込んで

芝生の上寝転んで

星の数を数えて眠った

あの頃

抱えきれぬ

思いを胸にきみは軽く微笑んで

振り返らずこの部屋を出てゆくのか


飾りのない少年の心は切り裂かれて

夢はいつも遠く見えてた


走る走る俺たち流れる汗もそのままに

いつかたどり着いたら君に打ち明けられるだろう

例え今は小さく弱い太陽だとしても

言葉もない俺たち

ひどく暑かった日の夕立