なんかよくわかりません。 -3ページ目

なんかよくわかりません。

タイトル通り、よくわかりません←
家族の面白い話や、好きなアニメや声優さんのこと、趣味など、いろんなこと書いてます(`・ω・´)笑

仮にも受験生。。更新気まぐれ、、、、


「私の体は現実を受け付けないの。だから、何も見えないし、聞こえなくなっちゃった。」

「こんなゴミだらけの腐った世界にいるくらいなら…死んだ方がいい。」

そう言葉を残してから、
君は籠に閉じこもるかのようにして、
僕の前に姿を見せなくなった。

あれから何年立っただろう。

「今日も、空が綺麗だよ。
君も出てこない?‥…なんてね‥」

毎日のように、僕はある部屋の前に立つ。
そして、話をする。でも、返事はない。
木材のドアが、まるで鉄のように開かない。

君にこの声が届いていることを信じて、
いつかこのドアが開くことを信じて、
話しかける。

今日も…明日も…明後日も、
僕は毎日毎日やってきた。

「もう……何も怖がることはないんだ。誰も君を檻に入れたりしない。
新しく…やり直そうよ。」

静かな空間に僕の声だけが残る。
「‥…‥…‥…また、明日も来るね。」

“また明日”

次の日、僕に明日はやって来なかった。
不慮の事故だった。

あぁ…君の所に行かなきゃ…
もしかしたら…待ってるかもしれない…

僕は“僕じゃない体”で、
いつもの場所に行った。

「ごめん……もう‥ここに来ることが出来なくなってしまった。天に…行くんだ…」

一枚のドアを前に僕は話しかけた。
小さくすすり泣く声が聞こえた気がした。

良かった…僕の声はちゃんと届いていたんだ…

しばらくすると、足音が近づき、
ゆっくりとドアが開いた。

そこには変わらない、君の姿があった。

「せっかく出てきてくれたのに…
最初で最後になってしまったね…」

君は黙って下を向いたまま、静かに涙を流した。僕はほとんど透けているこの手で、君の頭を優しく撫でた。

「大丈夫だよ。君が思っているよりも、この世界はずっと綺麗になった。君の目で、耳で、心で確かめてごらん。きっとそこは眩しいほどに明るいはずだから。」

「大切な人を見つけて
幸せになるように願っているよ。」

僕はそう言うと、君の小さく震えている体を壊れないように大事に抱き締めた。
その直後、僕の体は羽のように軽くなり
みるみるうちに透けていった。

「…‥…ぁ‥り‥がとう…‥」

顔をあげた君は僕を見て、
ぐしゃぐしゃの笑顔で言った。

「空から‥ずっと見守っているよ…‥
さよなら‥」

最後に言葉を交わし、僕は天に上った。

“世界はこれからもどんどん変わっていくだろう
だけど、そのたびに恐れていてはいけない。
現実と真っ直ぐ向き合っていくんだ。
そうすればきっといつか分かり合える”