清蓮が小倉南ゴールに迫ったのは前半早々のゆりあのシュートだけだった。
小倉南は持ち前の技術で清蓮のプレスを掻い潜る。パスの精度もかなり高い、ボールはFWの朝長に渡った。
朝長は卓越したボールコントロールで優香、杏華達DFを翻弄する。
がしかし練習でゆりあと何度も1対1をしていりだけあって、段々朝長のペースについていく。
優香はタックルで朝長からボールを奪おうとする。
「うわっ。」
ピピィー
優香は朝長をみる。
朝長は優香のタックルで倒れてい。た優香は倒れた朝長を起き上がらせようとする。
すると朝長は不気味に笑い
「いったぁ。」
朝長は一人で立ち上がり、ボールをセットする。
ゴール正面約23m、
杏実は壁に指示を送る。
「もっと左、もうちょい、そこそこ。」
ピィー
朝長は助走を取り右足を振り抜く、
壁の優香達は思いきり飛び上がる。
するとオフサイドラインギリギリから一人の選手が飛び出す。
ボールはフワッと浮きあがり、オフサイドラインギリギリから飛び出した選手が朝長からのパスを頭で合わせる。
キーパーの杏実は反応が遅れ、飛び出すことが出来ない。
ボールは無情にもゴールネットへ。
ゴールを決めた選手は身長約170cmの田中奈津美。田中は
「こんなものですか。残念です。」
優香は
「切り替えるぞ。」
田中は
高さもありながらテクニックも兼ね備えている。
天は田中
地は朝長達他の選手。
そのまま清蓮は防戦一方で前半を終えた。
九州の雄が牙を剥く。
つづく
