聴き屋の芸術学部祭 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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市井 豊さんの「聴き屋の芸術学部祭」を読みました。


聴き屋の芸術学部祭 市井 豊

あらすじ
生まれついての聴き屋体質の大学生・柏木君が遭遇した四つの難事件。芸術学部祭の最中に作動したスプリンクラーと黒焦げ死体の謎を軽快かつロジカルに描いた表題作をはじめ、結末が欠けた戯曲の謎の解明を演劇部の主演女優から柏木君が強要される「からくりツィスカの余命」、模型部唯一の女子部員渾身の大作を破壊した犯人を不特定多数から絞り込んでゆく「濡れ衣トワイライト」、そして深夜の温泉旅館で二人組の泥棒とともに“いったいここで何が起こったか”を推理する力作書き下ろし「泥棒たちの挽歌」の四編を収録。聴き屋の柏木君ほか、誰よりもネガティブな性格の先輩、推理マニアの美男子学生作家など、文芸サークル部第三部“ザ・フール”の愉快な面々が謎解きを繰り広げる快作。
(「BOOK」データベースより)

芸術学部の学生という個性的でマンガに出てきそうなアクの強い登場人物ばかり。
この個性的な面々の学生のノリとライトなテイストで進んでいくので、サクサク読める。
タイトルからして日常の謎がメインの小説なのかと思いきや、
このライトなストーリーの中、のっけから丸焦げの死体が登場するのでちょっとびっくり。
このノリで話が進むので、深刻さや切迫感があまり伝わらない。

自分は殺人ものよりも日常の謎系の二話目の「からくりツィスカの余命」が好みだった。
作中作の脚本の謎を解くという、一風変わった趣向が面白かった。
会話のテンポもよくセリフも楽しい。

登場人物では最終話で登場する文学系の腐女子が強烈。
「走れメロス」をBL視点でみるのが腐女子のデフォなのか…。
勉強になりました。