訪問者 | 家具 通販 赤や 竹田のブログ

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恩田陸さんの「訪問者」が文庫化していたので読みました。


訪問者 恩田陸

あらすじ
急死した映画監督峠昌彦の親友井上は、湖を一望する山中の洋館を訪ねた。三年前、昌彦を育てた実業家朝霞千沙子が不審死を遂げた湖だ。館には「訪問者に気をつけろ」という不気味な警告状が届いていた。死んだはずの「大おばちゃま」の姿を見たと主張する少女。そして冬の雷が鳴る中、新たな死体が…。やがて残されたシナリオから浮上してきた意外な真実とは。
「BOOK」データベースより

恩田陸さんの小説はとにかく読みやすい!
サクサク読めてしまった。
閉ざされた山荘という設定というテンションが高まる設定もさることながら、
訪問者が現れる度に謎が深まり、新たに展開していく物語に読むのを止められなくなった。
しかしラスト近くまでは本当に興味深い展開だったが、
終盤近くなるといつものスッキリしないモヤっと感が漂ってくる。
「群盲象をなでる」という諺がキーワードだったが、
読んでいる自分も、鋭い観察眼をもつ家政婦をはじめとする
なにかしらありそうな描写の登場人物たちに惑わされ、
全体像が掴めないまま意外とあっさり終焉を迎えてしまった。

しかし探偵役の人物のキャラが浮いていたなぁ。
今後の恩田作品にも登場するのだろうか。