何だか気持ちがすっきりしたな・・・
そう思って、櫻井社長の家に帰宅した。
家に帰ると、玄関に社長の靴があった。
そして奥から・・・
「松本君かい?お帰り。」
そう声がかかりました。
おかえり・・・そう声を掛けてもらえただけで、この家の一員のような気がして
家族では無いけれど
何だかちょっと嬉しい。
「ただいま戻りました。遅くなってごめんなさい。」
リビングに入り、そう返事をすると
社長が近づいてきて・・・ふわっと俺を抱き寄せた。
「待ってた。」
耳元でそう囁くなんて、ずるい。
だって、風呂上がりであろう櫻井社長の、シャンプーなのか、ボディソープなのか・・・爽やかな香りと混じって、甘い香りが漂ってくるから。
だって・・・・昨日の事を、身体が思い出すから。
「それで?何だか吹っ切れた顔してるけど・・・決まったのかな?」
そのままの状態で、そう話しかけてくる櫻井社長。
「・・・・はい。」
「返事、聞かせてくれるって事?」
「ここで・・・お世話になります。」
俺がそう言うと・・・
「それは良かった。」
そう言って、櫻井社長は俺の事、ぎゅっと抱きしめてくれました。
何だか俺は・・・・こうされるのを待っていた
・・・・そんな気がします。