妃宮を送っていこうとしたら、前からやってみたいのが、道路沿いから見えた。

オレは車を降り、彼女も下ろした。

「殿下!何処に行くんですか?」オレは無言で彼女の手を引く。

プリクラ

高校生、いや、もう誰でもやったことのあるはず。

でも、オレはまだ1回もやった事がなかった。

誰もやっていないトコを選び、驚く妃宮に操作を任せた。

「何で?」

「オレ達夫婦の卒業写真。」

一瞬、黙る妃宮、でも気を取り直してやり始めた

オレだって韓国男子!!好きな女(妻)と一緒の写真が欲しい。

妃宮は手馴れた操作で、画面を出し「殿下、撮りますよ。」と2人横に真っ直ぐに並んだ。

パシャッ

何枚か撮ったけど、2人の距離はこぶし2つ分

「じゃあ、これで最後です。」と妃宮が言った。

オレは思い切って、彼女を引き寄せ画面に写った。

びっくりしている顔につい、見惚れてしまう。






車に乗り込み「じゃあ。明日の夕方家に迎えに行く。」

「えっ?覚えてるんですか?」

「携帯。」と手を出す。

「・・・。」

「いいから、出せ。」静かな声は凄みがある

すごすごと出すと、殿下は赤外線で携帯同士をくっつけていた。

「ほらっ、これで家の前に着いたら、連絡するから。」





1度は断わった殿下の番号。

夫婦じゃなくなってから知る元夫の番号、なんか変だね。




「オレはお前との離婚認めていないから。片方が認めていない離婚は決まる訳がない。

まずはそこから、陛下を攻めて言ってみる。

お前はとにかく、オレを信じろ。誰の言葉も信じるな。オレだけを信じていろ。」

無口なカレしか知らなかったのに。

私はただ頷いていた。

別れる間際の言葉。「じゃあ、明日。」と手を上げカレは行ってしまった。

カレから初めてもらう言葉

言葉少ないけど、又会えると言う約束、ゆっくりと歩き出す足。

声は戻ったから良いけど、足は引きずる。

家の塀に誰か立っていた

「あらっ、お久し振りですね。元妃宮様。」とニッコリと笑う彼女は皇太子妃に相応しい笑顔をしていた。

ミン・ヒョリン、皇太子の本当の婚約者

「ここでは、人目につくから、ちょっとドライブしませんか?」









皆様、こんばんは。

人魚姫12、最後にミン・ヒョリン登場ですね。

どんなふうになるのか、楽しみです。


では、おやすみなさい。