アミノ酸のカルボキシル基が別のアミノ酸のアミノ基と脱水縮合して、酸アミド結合(-CO-NH-)を形成することで高分子となり、タンパク質を構成する。

 

脱水縮合とは、2個の分子がそれぞれ水素原子(H)と水酸基(-OH)を失って水分子が離脱し、新たな化合物をつくる反応のことを指します。

わかりやすく上の図で説明すると、2つのアミノ酸が結合するときに、赤枠で囲っている水酸基と水素原子が失われ、水分子として離脱するということです。

 

タンパク質は、約20種類のアミノ酸が染色体にあるDNAの情報に従って一定の順序で多数結合してできています。

 

このアミノ酸同士の結合はペプチド結合を呼ばれており、上の図の青枠で囲われている部分になります。

 

結合したアミノ酸の数が少ないものは「ペプチド」と呼ばれ、その数によって以下のように分類されます。

 

アミノ酸の数が2個:ジペプチド

アミノ酸の数が3個:トリペプチド

アミノ酸の数が4個:テトラペプチド

アミノ酸の数が多数:ポリペプチド

アミノ酸の数がさらに多数:タンパク質(ポリペプチドとタンパク質との境界は曖昧)

 

タンパク質は多数のアミノ酸が結合したものであり、結合を可能にしているのはアミノ基とカルボキシル基の存在になります。

 

このタンパク質の働きとしては以下になります。

 

①酵素の本体(物質の代謝のすすめる)

②細胞の構成成分

③溶解して細胞液や体液の成分

④エネルギー源

 

タンパク質には様々な構造や特性が存在するが、それらはタンパク質を構成しているアミノ酸の構成によって決まります。

 

今回の内容を求めると以下になります。

 

・アミノ酸の数が少ないものは「ペプチド」と呼ばれ、その数によって呼び方が変わる

・タンパク質は多数のアミノ酸が結合(ペプチド結合)したものであり、結合を可能にしているのはアミノ基とカルボキシル基の存在

・タンパク質の働きは4つあり、構造や特徴は構成するアミノ酸によって決まる

 

今回は以上になります。