ご覧になられた方初めまして。
まだ5年しか経験はないものの、ホテルの客室清掃(清掃員)をしています。
前からブログをしてみたかったのでしてみました。
小さいころから住宅展示場や友達の家など生活に関する場に新しく行くのが好きでした。
そんな中、コロナ渦で感染拡大が増える中、あえて飛び込んだホテルの清掃にドハマりし、今に至ります。
いろいろなホテルを経験させていただき、今働かせていただいているホテルは5棟目です。
15年くらい経つホテルや外資系のいわゆる一泊7万!とかいうホテルにも行かせていただきましたし、新規オープンの高級ホテル(え?一泊今月の給料分?)のホテルにも行かせていただきました。
そんなにいろいろなところに行って大丈夫?と思われる方もいるかもしれませんが私のようないろいろ行きたい!という人は結構いらっしゃいます。
県またいで行っている人や3件くらいの高級ホテルを掛け持ちしている人や…
その中で1番思ったのは値段が高いのに汚いことです。
汚いという表現はストレートすぎるかもしれませんが、割と行ったところはありました。
そもそも何が汚いのでしょうか?
まずグラス。
ホテルだからといってキレイとは限らなかったです。
洗ってないということはありません。絶対に!
言い切れる理由はまず星がつくホテルでは食洗器の使用がマストになります。
清掃する際には新しく洗われたものに交換します。
じゃあ何が汚いの?と思う方がいるかもしれません。
そのグラスって運ぶときや置くときにめっちゃ触ってます。清掃員が…
運ぶとき、取っ手がなかったら口をつける所を持ったりします。
でもチェック(そうじした際にお部屋がきちんと清掃できているか、電気灯は正しく点くかなど点検する担当の方がどのホテルにもいます)する際、食器を拭く布(マイクロファイバー)などで拭いてはいますが、でもでも拭くだけで指紋は消えるけど、、、
それってきれいなのかなと思います。
もちろん徹底しているホテルもありますが、ホテルは全部を見切れないし、人間だもの、急がなければならないので効率化を図るために洗ってはいるものの触ったのを拭くだけということはあります。
ご覧になられている方はもしそうじする際、30メートル先にある食洗器までグラスを持って行って交換しに行くか、目の前に洗面所があって食器用の洗剤がある環境のどっちを選びますか?
いちいち遠いけど交換しに行くか、洗面所で洗うか…
ホテル経験者の方なら前者を選ぶ人は多いのではないでしょうか。
またそれは現実です。私はびっくりしました。高級ホテルとして名高いとあるホテルは食洗器があるのにもかかわらず、部屋の中で洗っていたのです。(食器用スポンジなどは用意してありましたが)
つまりきれいだったらいいのです。
やり方がどうであれ、結果が全てです。そのグラスに菌がついていてもきれいだったらいいという考えなのかなと思いました。
もしチェックの時に汚いグラスはどうしてますか?交換していますか?という質問があるかもしれませんが、拭いたらきれいになる。との考えのもと、持っているタオル(布巾やマイクロファイバー)で拭きます。
洗っているだろうと思いつつ、拭きます。
ではなぜ交換しにいかないのか。
一番大きな理由は時間です。
客室清掃は時間の戦いであるとどこのホテルは認識しています。
12時チェックアウトのホテルは15時チェックインの3時間で部屋を完成させなければならないことも…
全部がそうではありませんが、高級ホテルは12時にチェックアウトされる方が多かったです。
時間がないから短時間で終わらせることができるようにやり方がどうであれ、きれいにみえたらOK というホテルは多いのではないかと思います。
だからお部屋の洗面所で洗ったりするのです。チェックもその場で済むように拭くだけなのです。
きちんとしているホテルもあります。もちろん! でも…ですよね(笑)一概に全部は言えません…
まとめるとお部屋内のグラスはきちんと洗われている!でもその洗った先のことは重視されにくいです。
最後に少し怖い話をします。
近年、インバウンドもあり、宿泊業界は部屋数不足といえるほどお部屋の稼働が上がっている現状にあります。
あちこちでホテルが建つ中、人手不足が顕著に表れているところもあります。そのような中で大活躍なのが外国人留学生の存在です。最近よく目にするのが、ベトナム、ネパールでしょうか。彼らは朝働いて、昼から学校というルーティンが多く、生活のために働いている方が多いです。そんな中で彼らが重視するのはお金です。一部屋何円というスタンスでやっている会社が多く、稼ぐためには清掃工程を省いてでも、清掃したことにしてお金を受け取る人もいます。(もちろんきれいに完璧にしている人もいますが…)
そんな中で上記のグラス問題。どうでしょうか…とても怖いですよね...今行っているホテルではホテルの方が厳しく当たっている中できちんと制度化された中で清掃にあたっていますが全部のホテルがそうとは言えません。でも…
やはり日本人と衛生面に関する考え方が違うので仕方がないというのはホテル側からはありますが、お客さま側からされると...
その中で大切になってくるのが清掃会社の存在です。
いかに教育ができているかどうかが大切になります。
外国人しかいない会社でもきれいなところはきれいです。しかし無数にある会社の中からそのような会社に出会えるのは難しいです。15社くらい今まで一緒にお仕事させていただきましたが、なかなか衛生面的にもやばいところが多いです。
少し書きすぎましたが今回はこのくらいに...
一泊20万円の部屋でもその掃除の仕方って大丈夫?その雑巾でどこまで拭いているの?排水溝拭いたものじゃない?など見ていて今まで思うことはたくさんありましたが、言ったところで伝わらないことが多いです。やはり考え方に違いは大きいなと思いました。次回は今回の続きでバスルーム「お風呂」部門に行ってみたいと思います。
ホテルはきれいなものであるという期待を叶えるのはたとえ値段が高くても厳しいことです...
でもそのような期待に答えられるようになりたいですね。
長々と書いてしまい読んでくださった方、ありがとうございました。
コメントお待ちしております。