手術は7回行った…
1回に数ヶ所の行った時もある
そのほとんどが全身麻酔だった

全身麻酔から目覚める時
私は毎回同じ感覚だった

水中の深い静かな所で静かに眠っている…
麻酔がきれる(意識が戻る)時
水の中から解放される…

極限まで呼吸を我慢して
耐えきれなくなり息継ぎをする感覚…

肺にいっぱい空気を取り込むと同時に
瞼が開く…

現実の世界に戻る

痛みが私を襲う

この繰り返し……

最初の数回は
痛みと共に
まともに息も出来ないくらい酷い吐き気が
襲う時もあった…


事故後の緊急手術
麻酔がかかるまで記憶がある…

夜10時頃から始まった手術は
明け方までかかった…

手術中、
出血性ショックを起こしたりした様だ

私が水中から解放され
肺いっぱいに空気を取り込んだ時
ICUにいた

しっかり瞼は開かない…開けていられない…
すぐにまた眠りに取り込まれてしまう…

1つのベッドでは勿体無いくらいの広さの部屋
大っきな壁には1枚の額に入った絵画
薄暗い空間
カーテン越しに
外からぼんやり光が入っている

ガサガサ…
2人の人影…両親だ

瞼が重い…

”あれ⁈
さっきまでの2人の姿が消えている…幻か……
それとも、私が眠っていたのか…”

”もう何が現実かも
分からない……”

”…どーでもいいや
喉が渇いた…”

その時、とても喉が渇いていた
挿管されていたのか
喉に違和感がありガラガラだった

人気がなく機械音だけが響く暗い空間

看護士さんに喉が渇きを訴えると
氷を口に入れてくれた
そんな水分では
満足いくはずもない

右足は存在している感覚がある
動かそうとして、動く感覚もある

しかし、
切断しても感覚があると聞いた事があるのでその時は
怖くて聞けなかった…

それにその時
意識が朦朧としていたのか
何が現実か良く分からないでいた…

私が、一般病棟の個室へ移ったのが
その日の午後だった…
私の右足は切断されてもおかしくない程
損傷が激しかった…💧

右ひざ関節部は
膝の裏から表を通り裏まで
ほぼ一周分縫合されており
縫い目がないのは膝の裏約10㎝程しか
繋がっていなかった様で

右足首は
ヒラメ筋の下ぐらいの部分を
拳1つ分ゴッソリなくなっていた…
もちろん、肉も骨も…💧

今、私の足が繋がっているのは
奇跡だと思う✨
本当にDr.方に感謝している❗️

出血も酷く
命も危なかった状態の私を
”20歳の女の子でもあり、切断はいつでも出来る”
と、再接合に踏み切ってくれたのだ

そう踏み切ってくれたのは
年齢とか性別も理由の1つだったが
もう1つあった様だ…

当時、手術の方針を決めている際
ちぎれかけていたはずの
私の右足の親指が
”繋げて❗️”と言わんばかりに
微かに動いていたそうだ

無意識に自分で足を動かしていたのかもしれない…

今ではDr.も驚いている程だ‼️
普通に居ると障害を持ってる様に見られないの程
分からない😁
しかし今後、色々支障が出てくるだろう
現に余り長い時間は行動出来ない…

今が動けるピークなのかもしれない…
いつか足を落とさなければいけなくなるかもしれない…
今後また、ベッド上での生活になるかもしれない…
日々、痛みと不安や恐怖は絶えない…


でも、今は自分の足で歩けている

本当に切断にならなくて良かった…

感謝…
本当に感謝…


事故の現場は家から車で5分もかからない…

今でも時々車で通る場所だ

田舎で日常生活に車は欠かせないので
今は障害者用に改造され
手で運転出来る車に乗っている

手での運転は力加減が難しく…
最初は慣れるのに時間がかかったが
今ではすっかり乗りこなしている

事故現場は
事故があった痕跡などすっかりと消えている

当時の事は以前のブログにも記録しているが

今でもハッキリ思い出す…
身体中に響く
まるで魂が漏れている様な血が溢れる
ッ…コポッ…ゴポッという音

私を取り囲む人々の声

目の前に飛び込んできた
グロテスクな自分の右足

この記憶は消せない様だ…

当時、気を失わなかったからか
緊急手術で麻酔がかかるまでの事は
ハッキリと…残っている
私は、まるで他人事の様に冷静だったが(笑)

救急車の中でだけ声をあげた
今思うと申し訳なかったと思う…

搬送中
救急隊の方に”足繋がりますか?”と問いた
救急隊の方は困惑した表情を見せ
やっと絞り出した言葉は”大丈夫”ではなく…
”頑張れ…”の一言だった…

それを聞いて
私は感情が溢れてしまい"もう、殺して!”と
車内で泣いてしまった…

今思えば、本当に酷な質問をしてしまったし
助けて頂いてるのに”殺して”なんて発してしまった事に…
本当申し訳ないと思っている

今、私の右足は繋がっている
思い通りに動かなくったって…
走れなくったって…
痛みがあったって…
見た目がどうであろうと…
この足は自分の足!