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[HRPニュースファイル049]ノーベル物理学賞:宇宙の加速膨張の発見に!カギを握る暗黒エネルギ

2011年のノーベル物理学賞は「宇宙の加速膨張」を発見した、米国立ローレンス・バークレー研究所のS. パールムター(Saul Perlmutter, 52)、オーストラリア国立大学のシュミット(Brian P. Schmidt, 44)、ジョンズ・ホプキンズ大学のリース(Adam G. Riess, 42)の3人に贈られることになりました。

どのような内容なのでしょうか。「日経サイエンス 」の記事等を参考に、紹介したいと思います。


●3人は宇宙の加速膨張を発見した研究チームで中心的な役割を果たしました。

●宇宙は約140億年前、ビッグバンで誕生して以来、膨張を続けているが、物質の重力で膨張にブレーキがかかっていると半世紀以上考えられていました。

●ところが両チームは遠方の超新星の観測から、減速していると思われた宇宙膨張が加速していることを明らかにしました。

●宇宙全体では重力による引力を上回る斥力(反発しあう力、遠ざけようとする力)が働いていることになります。

巨大な斥力を生み出す未知の存在は暗黒エネルギーと名付けられ、その解明は天文学と宇宙論、素粒子論にまたがる21世紀の基礎物理学における最重要課題となっています。

●両チームは1998年、絶対光度がわかるⅠa型という超新星について、その見かけの光度と、その超新星が属する銀河(母銀河)の赤方偏移(光が長波長側に移動する現象)を調べました。

●絶対光度と見かけの光度を比較すれば超新星までの距離がわかり、宇宙の膨張速度がわかります。

●その結果は驚くべきものでした。

●宇宙は物質や暗黒物質(重力を及ぼす正体不明の存在)による重力のため、膨張が徐々に減速しているのが当然と考えられていたのですが、実際にはそれとは逆に加速膨張をしていることをグラフは物語っていたのです。

●宇宙が内包する物質と暗黒物質を合わせた重力を打ち負かすほどの斥力(反発しあう力、遠ざけようとする力)が、宇宙全体に働いていることを意味します。

●この斥力を生み出す未知の存在、暗黒エネルギーは多くの素粒子論研究者を魅了しています。

宇宙マイクロ波背景放射を観測するWMAP衛星の観測によって、宇宙全体の物質エネルギーのうち、74%が暗黒エネルギー、22%が暗黒物質で、

人類が見知ることができる物質の大半を占めていると思われる水素やヘリウムは4%ぐらいしかないことが分かってきています。

21世紀の物理学は、目に見えている4%の研究から、目に見えない未知の96%(暗黒エネルギーや暗黒物質)の研究によって新しい扉が開くことになるでしょう。

目に見えない領域の研究が進むことによって、同じく目に見えない「霊界科学」の領域ともつながってくることを期待したいと思います。(文責:小島一郎

《中国の海洋覇権(4)浮かび上がる覇権戦略》

《中国の海洋覇権(4)浮かび上がる覇権戦略》

誰もが子供の頃に遊んだことがあるかと思いますが、数字の順に点と点とを線を結んでいくと、象とかキリンの絵が出来上がる塗り絵があります。

私たちが、毎日触れているニュースの一つ一つは、塗り絵の「点」にあたります。その点と点とを結ぶと線ができ、面が表れ、全体像が浮かび上がってきます。

毎日、大量のニュースの中に埋もれてしまうと何が真実か見えなくなってしまいます。

これが、情報の少なかったはずの明治維新の頃よりも、大量の情報が降り注いでくる現代の私達の方が危機に鈍感になっている理由です。

明治維新の志士たちは、坂本竜馬にしても、勝海舟にしても、吉田松陰についても、数少ない海外の情報を積極的に取りに行ったからこそ、日本の危機を敏感に感じ取り、日本のあるべき姿を発信、行動することできたのです。

現代は溢れる情報の中で何が真実か見えづらくなっていますが、中国が南シナ海や東シナ海で行ってきたニュースを一つ一つ集めて時系列的に結んでいくと、そこに紛れも無い、中国の恐るべき海洋戦略の「絵」が浮かび上がってきます。

中国が今後、日本の近海である東シナ海をどのようにして自国の海にしていくかは、南シナ海でやってきたことをみれば分かります。

そして、その戦術は一貫しています。次回以降、中国の海洋覇権戦略を「戦術レベル」で見てみたいと思います。(つづく)

《中国の海洋覇権(4)浮かび上がる覇権戦略》

《中国の海洋覇権(4)浮かび上がる覇権戦略》

誰もが子供の頃に遊んだことがあるかと思いますが、数字の順に点と点とを線を結んでいくと、象とかキリンの絵が出来上がる塗り絵があります。

私たちが、毎日触れているニュースの一つ一つは、塗り絵の「点」にあたります。その点と点とを結ぶと線ができ、面が表れ、全体像が浮かび上がってきます。

毎日、大量のニュースの中に埋もれてしまうと何が真実か見えなくなってしまいます。

これが、情報の少なかったはずの明治維新の頃よりも、大量の情報が降り注いでくる現代の私達の方が危機に鈍感になっている理由です。

明治維新の志士たちは、坂本竜馬にしても、勝海舟にしても、吉田松陰についても、数少ない海外の情報を積極的に取りに行ったからこそ、日本の危機を敏感に感じ取り、日本のあるべき姿を発信、行動することできたのです。

現代は溢れる情報の中で何が真実か見えづらくなっていますが、中国が南シナ海や東シナ海で行ってきたニュースを一つ一つ集めて時系列的に結んでいくと、そこに紛れも無い、中国の恐るべき海洋戦略の「絵」が浮かび上がってきます。

中国が今後、日本の近海である東シナ海をどのようにして自国の海にしていくかは、南シナ海でやってきたことをみれば分かります。

そして、その戦術は一貫しています。次回以降、中国の海洋覇権戦略を「戦術レベル」で見てみたいと思います。(つづく)