赤レンガカフェのボランティアガイドさんには女性が多いんです。
今日のご登場はベテラン女性ガイドのTさんです。

彼女、カフェでのガイドとして活動するかたわら、
「マリッジ・カウンセリングセンター」のカウンセラーとしても
活躍されています。

北大のイチョウ並木もそろそろ色付いてきた昨年秋、ある学会で
来札された関西の女性教師を北大構内にご案内したときのエピソード。

クラーク像、農学部、古河記念館などを案内しながら“エルムの森”へ。

ハルニレの大木を前にして

「これが北海道の代表的樹木、ハルニレですよ」
するとお客様、おもむろに

「北海道にはアキニレはないのですか?」
とのご質問。

このとき初めて“アキニレ”という名前を耳にしたTさん、
思わず言葉に詰まりました。

アキニレをご存知なかったのも当然なんです。
そもそもアキニレは、北海道には自生していない木なんです。
主に関東以南、特に関西に多い木で、“我らがハルニレ”とは
雰囲気が随分と違っています。

ここでアキニレのウンチクを少々。

和名/アキニレ(秋楡)
別名/イシゲヤキ・カワラゲヤキ
英名/チャイニーズエルム
開花/9月頃(秋に花を付けるのでアキニレ)
特徴/葉が小さく樹高も15m程度
分布/本州(東海地方以西)四国・九州・沖縄

勉強家のTさんのこと、早速自宅のパソコンで検索。

ようやく“アキニレ”の存在を知ることとなったとか。

余談ですが、この女性教師、北大が大変印象的だった様子で、受験を控えた息子さんへのお土産に、北大生協で“必勝Tシャツ”を買って帰られたそうです。ただし、翌春息子さんが「サクラサク」だったかどうかは定かじゃありません。