そしてその後 | 日々のカンゲ記 ふろむパリ→トーキョー

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日々の感激と観劇のきろく。パリ生活のこと。

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イタリア旅行記も書くと言って全然書いておらず、ブログを放置しすぎて方々から安否を心配するメールをいただきました。
すみません。げんきです。
旅行記やバレエのこと、映画や美術館のことなど色々書くネタはあるのですが、なかなかブログをゆっくり書く余裕がない毎日です。

引越しした先でよい出会いがあり、イタリアから帰ってきてから、ベビーシッターのバイトと、
デザイン事務所での2つのアルバイトをはじめて、忙しいながらも楽しい毎日です。

新しいシッター先は2歳の双子ちゃん。
朝8時前にお宅に伺って朝の支度とクレッシュ(保育園)に送って行く仕事。
たまに夜の寝かしつけやお留守番。
おむつ替えもスピーディにできるようになりました。


クレッシュに行った後は事務所に行って仕事を始めます。
今はもうすぐ上海で開催される万博のためのアニメーション製作のお手伝いをさせていただいています。
今まで自分がやってきたやり方とはまた違う進行の仕方や、3D製作の現場など刺激的です。

先週まで数日間は、キャラクターデザインのためにひたすら何枚も何枚も紙にデッサンしていました。
久しぶりのねり消しとえんぴつ。
ライティングデスク。

ボスは日本人の方なので、事務所ではほぼ日本語の会話になってしまい、
フランス語を使う機会が限られてしまうのですが、
先日フランス語での打ち合わせに同席させていただいた時に、
「私フランスで仕事してる!」という気がして少しうれしかったです。

とは言っても、言われていることをふむふむ聞いているだけですが。
フランス語だと無口な私です。


パリで生活することは、思っていた以上にお金がかかります。
働かなくては予定滞在まで持たないのは目に見えていたので、仕事を探していたのですが、
日本人留学生ができるバイトと言ったら日本料理屋など限られた仕事になってしまいます。
それはそれでいい経験にはなると思うのですが、私は日本で大好きな仕事を手放してきたこともあり、それをするんだったら日本に帰ってまた自分の好きな専門の仕事をした方がいいと思いました。


正直、これまで嫌なこともたくさんあったし、帰国することも何度か考えました。
でも、大好きなはずのパリを嫌いになって帰ることはしたくなかったし、
「帰りたくない!」と思うくらいになるまでがんばろうと思いました。

そこからもうひと奮起することは結構パワーがいることだったけれど、
まわりの人に支えられて、勇気を持って一歩踏み出してみたら、思いもよらない景色がみえました。
転んでばかりだった私の自転車も、少しずつペダルを踏んで進みだしたみたい。

クラビッシュの「PARIS」にあったセリフ
「人生を悲しくさせるな、もっと楽しめよ」
人生を楽しくさせるも悲しくさせるも自分次第。
そうだよね、NBKさん。

C'est la vie!

パリもようやく少しずつ暖かくなり、日ものびて気持ちのよい季節が近づいてきました。
少し前まで朝は9時にならないと明るくならないし、夜は17時にはまっくらって感じのパリでしたが、気づけば最近は7時からちゃんと明るいし、夜も19時くらいでもまだまだ明るいので、なんだか不思議な感覚になります。
気温も10℃を超える日が続き、暗くて寒い冬も終わり、これからがパリの一番いい季節がやってきます。

$日々のカンゲ記 ふろむパリ-sakura


写真は事務所の隣にあるお花屋さんに、”さくら”があったので思わずパチリ。
お花見したいなー。