探さないでください。

原罪

先輩が、部活を、学校を辞めた。
保護者からは、グループLINEで長文の「感謝」メッセージが発信された。
だがしかし、私には恨み節にしか見えない。

「おまえら(の子ども)のせいで、うちの子が潰れた。」

そう聞こえてくる。顧問に相談して、一時的に解決しても
またすぐに問題が再発したと。何があったかは知りません。
部内の問題かも知れないし、そうじゃないかも知れない。
だが、部活がクラス分けに直結しているので、疑惑は消えない。
スポーツマンシップって、なんだろう。

バレーボールが大嫌い

小学5年生からバレーボールを始めた息子。
もっと前から始めた同じくらいの子たちにもグングン追いついて、
混合とはいえチーム主力に。中学校でもバレー部に入った。
私は小学生の審判資格も取ったので、中学入学当時の
練習試合など見に行って、審判のやり方などを自主的に
自校と他校の1年生に教えてやっていたら、上級生保護者からクレーム。
「口を出すな」と。顧問からも他校関係者からも「助かります」と
言われていたのに、だ。「余計なことをして、部を乱すな。」とも。
もう、その時点で悟ったね。この集団、組織はダメだな・・・って。
そこから私は、一切部活に関わらなくなりました。
そしてその中学は、身長史上主義でもあった。
レシーブへたくそで全然取れなくても、とにかくネットの上から
打てれば、ジャンプしてブロックできればいいとのこと。
身長高い子にスパイクだけを集中して練習させているので、
相手に打ち込まれると、取れない、取れない。それはもう悲惨なくらいに。
背の小さな息子は、実力は群を抜いても、だんだんと背番号は下がり
試合出場機会も減り、モチベーションも下がっていった。
「もう、バレー辞めたい」とまで言い出した。
コーチ、監督に話をして、親も出向き、何とか説得した。
休みの日は、私も朝から晩までバレーに付き合って練習して、
私もバレーを覚えて、ここまでやってきたのに、大好きなのに。
それをここで、こんなところでボロボロにされてさ、怒鳴り込んで
ぶっかき回してやろうかと思ったが、ぐっと抑えたのだ。

高校も、バレーの名門に入った。その話は、もう少し経ってからにしよう。
いまのところ、良い話はない。息子は楽しくやっているみたいなので、
それだけが救いである。「自主性」を盾にしての連絡の乏しさ。
保護者会のマネジメントの甘さ。私は、息子が試合に出るようになるまで、
一切バレーに関わらないことにした。必要に応じて送り迎えをするだけ。

私がバレーを好きじゃなければ、バレーに興味がなければ、
息子がバレーでどんな仕打ちを受けようとも、何か言える筋合いはない。
だから、無理に私自身をバレーから遠ざけている。テレビで試合も見ない。
バレーに関する漫画もアニメも見ない。関連グッズもすべて箱にしまって封印した。
私は私自身に対してバレーに興味がなくなる呪いをかけている。そう、今は。
そういう状態を無理強いしているのだ。シューズ底のラバーが体育館床で摩擦する音。
ボールを突く音、打つ音。ホイッスル。すべて聞きたくない。バレーを感じたくない。
息子は、私の知らないところで部活を頑張っている。それは、それでいいだろう。
このまま試合に出られなかったら、それはそれで、興味がないままで終わればいい。
試合に出られるようになったら、全国どこでも全力で応援にいく。
息子がプレイしているバレーに、興味があるだけなのだから。ただ、それだけのこと。

おわりのはじまり

このブログは、私のおわりへと続くものである。

おわりであり、はじまりである。

 

負けず嫌いで、いや、負けたことがなくて。

どうしようもなく、どうにしようもなく、同情しようもなく。

そんな愚かな人間である私。

その、歪んだ生き様を吐き出せたら。