「親が勝手に決めた結婚なの」
親と旦那さんの悪口を延々と述べる人がいました。
結婚して40年近く経っている方でした。
こうしたかったのに、ああしたかったのに、させてくれなかった…
ああ言われたから、こう言われたから…
こんなはずじゃなかった私の人生……
生まれるまでさかのぼってもきっと納得しないのだろうなぁと思ったのを覚えています。
親のせい、旦那のせい、上司のせい、友達のせい……
誰かのせいにする、他人(ひと)のせいにする事で自分を納得させる…
それが癖(くせ)になっている人が少なくありません。
誰かを悪者にしようというよりは、私は悪くないと主張したいのでしょう。
その癖がもたらす大きなマイナス要因は…
「せい」にされた人は嬉しいはずなどなくて…
静かに去って行く。心を開かないうわべだけのつきあいになっていく…
本人が気づかないまま…
なぜなら本人は、私は悪くないの言い訳作りの方が大事だから…
癖を見つめなおしてみましょう。
悪気が無い所に悪いは発生しないのですから、
私は悪く無い=誰も悪く無い
誰にもジャッジ(裁く)の権利はない=裁かなくて良い。
私は、細々ですがお客さまを泊めています。
立腹される場面も出てきます。
「私が悪うございました、ごめんなさい」
とは決して言いません。
「腹を立てさせてしまってごめんなさい」
と言います。
たいていの場合は「あ」とボルテージが下がります。
どっちが悪いが発生するのは、もっと後のこと。
最初のひと言にどんな気持ちを込めるかで変わって来ることも多々あります。
「自分の機嫌は自分で取る」
ピンチになっても、パニックになっても、
断崖絶壁に立っても、四面楚歌になっても、
自分を救う魔法の呪文だと思います。
この呪文を唱えていれば…
とっさの時であっても、保身のための不用意な言葉を吐かなくて済むのでしょう。