大切にしている人のブログで心臓移植を待つ子どものために何とかしたい、という呼びかけがありました。

アメリカに渡る必要があるため、1億円以上必要だということです。

命の大切さは分かっているつもりです。

でも、生きている人の心臓を抜き出して移植する、という「医療」は

「悪魔のささやき」でしかないと思います。

心臓は生きている、でも死んでいる、という状況をつくりだすために「脳死」を「人の死」にしよう、

ということで世界中が動いています。

少なくとも私は、自分の命のために人の死を望む、という状況を受け入れたくありません。

私は私の生をまっとうしたいと思います。

それが「子どもの命」ということになると、親や周囲は「私の命を投げ出してでも」となりますが

それを美談的に描くのは、もういい加減にやめましょうと言いたいのです。

ちょうど「私の中のあなた」という映画も上映されています。

私にとっては、非常に賛成できる映画でした。


とにかく、1億円もかけて一人の子どもの命を救おう、という話の前に

紛争で、貧困で、簡単に死んでいっている子どもが世界中には何万人もいる、

という悲しい事実が私たちの前に横たわっています。


民主党が揺れています。

普天間基地の名護市移転をめぐって、

アメリカの強引な物言いに

簡単に屈してしまったかのようです。


ゲーツ米国防長官の強圧的な態度表明がなされた中、

10月22日、大浦湾(新基地予定地)で

米軍がパラシュートの降下訓練を強行しました。

沖縄でのパラシュート降下訓練は

伊江島以外ではできないことになっています。

やりたい放題、とはこのことです。


沖縄を本土復帰前の占領下の状態と同様に思っているとしか

思えません。

この事実を、悲しいことに朝日新聞もテレビも伝えません。

日本の主権はどうなっているのでしょう。

アメリカと強い同盟関係にあった中南米の国々はいま

「反アメリカ」で塗りつぶされています。

そういう方針の大統領が選ばれ、アメリカ合衆国とは一線を画する

外交を展開し、オバマ政権となって少し歩み寄りが始まっていますが、

基本は自国の主張をきちんと表明し、まさに「外交」という交渉をしています。


日本はいつまで占領軍だったアメリカに従属した態度を取り続けるのでしょうか。

沖縄での米軍のやりたい放題をマスコミがいっさい伝えないこと、

それは犯罪行為ともいえると思います。

亡くなった加藤周一さんに教わった話です。

「正しい」には少なくとも三つの種類がある。

一つは「いま雨が降っている」というたぐいの話。「正しい」かどうか、すぐに検証可能なもので、

科学があつかうものです。

二つ目は「1+1=2」というたぐいのもの。これは、自然数の定義などを認めたときに、

日本でもインドでも正しいことになります。

三つ目は「構造改革路線は正しい」などというたぐいのもの。

これは言っている本人の価値観を述べたものであって、方程式で解けば正しいかどうかわかるとか、

外に出て天気を見ればわかる、というものではありません。


このようにひとくちに「正しい」と言っても、いろんな「正しい」があるので、

われわれはどの範疇の「正しい」かをしっかり判断して議論しなければならない、というものです。

1993年1月20日のことでした。

以来、わたしは「正しい」という言葉はめったに使わなくなりましたし、

「絶対」という言葉も使わなくなりました。

これから綴っていくことがらは、気楽にいくことを基本にしながらも、

「三つの正しい」を踏まえていきたいと思っています。