『 2014/04/16 04:44 』更新





三相女神(さんそうめがみ、Triple Goddess)は、太古の昔から世界を創造した地母神の三相と呼ばれている概念。「三柱女神」、「三相一体の女神」、「トリプル・ゴッデス(Triple Goddess)」とも。



由来

三相一体の地母神の主な概念は、
「創造主」・「育成主」・「破壊主」が本来の意味であり、
生産、死亡、豊饒、智、海、物、森、雨、血、生命の循環等を司った。

ギリシャ神話などでは、
「過去→現在→未来」、
「生→死→再生」、
「創造→維持→破壊」と「生誕→成長→衰亡」を司どる女神ともされて、
「運命を支配する姉妹」、
「高貴なる者」、
「同様に高貴なる者」、
三番目の者」と呼ばれている。

女神の三相は地上においては3種の魔女に擬人化されており、
即ち「ヨーギニー(妙齢の処女)」、
「マートリ(成熟した母親)」、
ダーキニー(老婆)である。

彼女たちで、
この時には「自然の女神たち」と呼ばれた。


三相一体の女神

三相女神の3つ姿という典型的な組み合わせは、
各神話にて三相一体の女神に代表される下記のリストを挙げる。

ギリシャ神話

ヘーベー(妙齢の少女)、ヘーラー(成熟した母親)、ヘカテー(老婆)

天界のセレーネー(月の光)、人間のアルテミス(善・悪)、冥界のヘカテー(月の闇)

モイラ(運命の三女神 - クロートー(創造者)、ラケシス(維持者)、アトロポス(破壊者))

ホーラ(季節と時間の三女神 - エウノミアー(秩序)、ディケー(正義)、エイレー(平和))

コレー(創造主)、デーメーテール(育成主)、ペルセポネー(破壊主)

ゴルゴーン(怪物の三姉妹 - ステンノー(力)、エウリュアレー(普遍性)、メドゥーサ(知恵))

グライアイ(魔女の三姉妹 - エニューオー(戦闘を好む者)、パムプレードー(意地悪な者)、デイノー(恐怖を与える者)

エリーニュース(復讐の三女神 - アレークトー(止まない者)、ティーシポネー(殺戮の復讐者)、メガイラ(嫉妬する者)

ムーサ(芸術の三女神 - アオイデー(歌唱(aoide))、ムネーメー(記憶(mneme))、メレテー(実践(melete)

ローマ神話

ユウェンタース(妙齢の少女)、ユーノー(成熟した母親)、トリウィア(老婆)

ルーナ(妙齢の少女・満ちる月)、ディアーナ(成熟した母親・満月)、トリウィア(老婆・欠ける月

天上のルーナ、地上のディアーナ、冥界のプロセルピナ

フォルトゥーナ(運命の三女神 - レゲア(支配権の女神)、ボナ(幸運)、マラ(悪運)

パルカ(運命の三女神 - ノナ(創造者)、デキマ(維持者)、モルタ(破壊者)

カピトリウム神殿に祀られていた三柱のペルソナ - ユーウェンタス(妙齢の少女)、ユーノー(成熟した母親)、ミネルウァ(老婆)

エジプト神話

ハトホル(生)、ネフティス(死)、イシス(再生)

北欧神話

フレイヤ(妙齢の少女)、フリッグ(成熟した母親)、スカジ(老婆)

ノルン(運命の三女神 - ウルズ(過去)、ヴェルザンディ(現在)、スクルド(未来)

ケルト神話

バイヴ・カハ(運命の戦女神 - モリガン、ヴァハ、バズヴ

トゥアハ・デ・ダナーンの戦いの三女神 - エリウ、バンバ、フォドラ

アナ(生)、バド(死)、モルガン・ル・フェイ(再生)

生命の母神 - アヌ、ダヌ、タルトゥ

インド神話

カーリーの三相 - パールヴァティ、ドゥルガー、ウマー

中国神話

八洞神仙の三柱女仙 - 麻姑(妙齢の少女)、何仙姑(成熟した母親)、黎山老母(老婆)


*Wikipediaより転載*


ケルト神話 
生 アナ

ギリシャ神話
ゼウスとセレーネーとの娘
露 エルサ