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「赤人…さん?」
縁が振り返ると赤人の顔があった。
だが、声は赤人の声ではなかったような…
そんなことを縁が考えた瞬間、手首と足首を結束バンドで縛られ、ひょいっと身体を持ち上げられたかと思うと、近くに停めてあった車の後部座席に投げ降ろされた。
そしてその姿を写メで撮られる。
「ちょっと、何するのよ!」
赤人に似た人物は後部座席のドアを閉めると、サッと運転席に乗り込み、全てのドアを施錠してしまった。
「志貴に送りつけてやるんだ。この子を返して欲しかったら、俺から奪ったアレを返せってね」
そして車は走り出す。
「あなた、旅人さんね!でも、そんなことしても無理よ。志貴さんにとって私は…単なる知り合いなんだもの」
そう、恋人でもなければ友達でもないと、縁自身が言ってしまって、その結果志貴はどこかへ行ってしまった。
責任を感じて探しに出たら、何故か旅人に誘拐されてしまったのだ。
「ねぇ、どこに連れてくのよ!」
「二上山にある小屋だよ。ちょうどそこで志貴のお兄さんも志貴が来るのを待ってるしね」
その後、信号で止まるたびにスマホを操作していた旅人は、何度目かの信号で、
「よし、送信完了。志貴やつ、どんな反応するかなぁ」
と言ったのだった。
縁が振り返ると赤人の顔があった。
だが、声は赤人の声ではなかったような…
そんなことを縁が考えた瞬間、手首と足首を結束バンドで縛られ、ひょいっと身体を持ち上げられたかと思うと、近くに停めてあった車の後部座席に投げ降ろされた。
そしてその姿を写メで撮られる。
「ちょっと、何するのよ!」
赤人に似た人物は後部座席のドアを閉めると、サッと運転席に乗り込み、全てのドアを施錠してしまった。
「志貴に送りつけてやるんだ。この子を返して欲しかったら、俺から奪ったアレを返せってね」
そして車は走り出す。
「あなた、旅人さんね!でも、そんなことしても無理よ。志貴さんにとって私は…単なる知り合いなんだもの」
そう、恋人でもなければ友達でもないと、縁自身が言ってしまって、その結果志貴はどこかへ行ってしまった。
責任を感じて探しに出たら、何故か旅人に誘拐されてしまったのだ。
「ねぇ、どこに連れてくのよ!」
「二上山にある小屋だよ。ちょうどそこで志貴のお兄さんも志貴が来るのを待ってるしね」
その後、信号で止まるたびにスマホを操作していた旅人は、何度目かの信号で、
「よし、送信完了。志貴やつ、どんな反応するかなぁ」
と言ったのだった。