予約更新です音譜

本当は『風と共に去りぬ』のアップ予定だったのですが、書いている時間なくなっちゃった・・・・(´・ω・`)

シェイクスピアの生涯/結城 雅秀
¥3,045
Amazon.co.jp


最近やたら読みたいのがこういう、シェイクスピアの生涯関係の本です。


いろいろ読んでいきたいな~~と思っています(*^_^*)


まず手始めに読んだのがこれ。


なかなか良いと思います!


自分の無知を思い知らされました(苦笑)


卒論に使いたかったネタもぼろぼろ発見。


付箋の量が凄まじいことになっていました。

30,40枚くらいにはなっていたんじゃないかな。


重要な個所はコピーを取り、

その他の部分はひたすら書き写しました。


ワードでもいいんだけどね。でも思い立ったときにすぐに見れたほうがいいのです。





ただ残念なのが、この本専門書ではないので

参考文献が付いておりません・・・・・・。

どうせなら専門書にしてほしかった。

専門書だったら、そんな書き写すとかせずに購入したんだけどな。

使えそうなネタをせっかく見つけたのに、それがどこに書いてあるのかがわからないってすっごく困る。

(文系の方だったらきっと経験あるはず~・・・読めば読むほど見つかる率は上がるんですけどね。

そして趣味本として読んだのに載っていたりするんだよね。)


でも、その分読みやすいってことですね^^



著者がイギリス在住だから、写真がとても多いことも嬉しい。

こういう類の本だとかなり多いんじゃないかと思います。



著者をよく知らないのですが・・・・・えー、演劇批評家だそうです。


シェイクスピア専門家ではないみたい?


一橋大→オックスフォード大学(哲学・政治学・経済学)になっているようですし。


でも、2008年度の国際シェイクスピア会議に出席されているんですよね。

参加者250名のみで、招待制。

日本からは10名余りのみ。

ん~・・・・・・?(?_?)

その学会について巻末にちらっと載っています。憧れだから、ちょっとでも知れて嬉しい。



この本でもっとも衝撃を受けたのが、ロバート・グリーンとベン・ジョンソンについて。


前者は『三文の知恵』でシェイクスピアを


「成り上がりのカラスがいて、我々の羽で飾り立て、役者の皮でもって虎の心を覆い・・・・」


と揶揄したということで有名です。


でも、実は全体を読むと揶揄したというわけではないようで


「全体の脈絡からすれば、シェイクスピアという極めて有能な男が芝居を書くようになってきたので、これまで劇作などという下らないことをしてきている『あなた方』は、早く悔い改めて、まともな神の道に従った方が良いという内容になっている」


と著者は記しています。


ちょっと私は全文を読んだことがないので分からないのですが。



同様にベン・ジョンソン。


シェイクスピアが

「ラテン語を殆ど知らず、ギリシャ語はそれ以下」であると記していますが、


これも文字通りの意味ではないようです。


これの全文が巻末に載っています。

翻訳を載せてくれている本を今まで記憶にある限り見たことがありません。

そういう意味でもかなり有難い本ですね~~。


読んでいてなんだかすごく・・・感動できますよ。


少しだけ引用します。


「御身は、リリーを遥かに超えている、

軽快キッドも、強力マーロウも、

その詩は、御身の前では形無し。

御身はラテン語を殆ど知らず、

ギリシャ語はそれ以下であったが、

御身を賞讃するために、それらの国から、人名を探さず。」



これだけでも揶揄ってことがおかしいって分かりますね~・・・。



ただ、著者は「ラテン語を殆ど知らず、ギリシャ語はそれ以下」であるというのを

同僚の冗談だと受け止めるべきだと主張しています。


それはちょっと違う気がする。


シェイクスピアのラテン語能力は、現代の大学で古典を学んだ者以上のレベルなんだから、

そんなことない!


と言っているのですが・・・・・いや、それは比較対象がおかしいのでは?


現代と比べたら、そりゃーそうだと思う・・・(´・ω・`) 当時と比較しなきゃ・・・・・


ちょっとそのあたりが??なのと


ほかにも気になる点が幾つかあります。


まず、さまざまな仮説が多く登場します。


最初は仮説であると断っているのに、次に出てきたときには

ほぼ断定のような口調。

「~~~していた。」のように書かれるのはちょっとな・・・・・


あとは「ハムレット」 「リア王」のように『』になっていないこと。


すっごく気持ち悪いのです~・・・


どうして?わざと???


さすがに『』にしなきゃいけないってことを知らないはずはないと思うんだけど・・・



とまあ、突っ込みどころも色々ありましたが、


それでも良い本だったと思います顔