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タイトルってイタリックに出来ないんですねー
一応書いておきますが、英語の長編小説のタイトルですとイタリックで記します。
途中で放置しすぎて(苦笑)
想像以上に時間がかかってしまいましたが・・・・ようやく読了しました♪
カズオ・イシグロ著『わたしを離さないで』の原書です。
もともとかなり好きだった小説ですし、
物凄く読みやすい、と聞いていたし。
この作品に関してはあらすじは一切記しません。
記しちゃダメですよね、これはね。
原書を読んでみた感想を書いてみたいと思います。
うん、ものっすごく読みやすい! です。
もちろん知らない単語が出てきたり・・・・はありますが、
結構同じ単語が出てくるから、「あ、これ、この間調べたやつだー」とかになったり。
当然といえば当然ですが、
古典文学よりも現代のもののほうが読みやすいと思います。
ブロガーさんが先日書いておられたけど、
洋書を読む上で難しいのは
1 比喩。
2 情景描写。
だと私も思います。
2はともかく、比喩って物凄い減ってますしね~。
個人的には比喩盛りだくさんのほうが好きなんですが、シェイクスピアの比喩とか、ものっすごい読みにくいんですよねー。一見どっから出てきた!という単語が入ってくるし、予測がほぼ出来ないっていう・・・。
最近の本じゃ、ギリシャ神話とか出てこないしさあ。つまんなーいけど・・・
古典文学の引用も昔と比べてだーいぶ少ないしさあ・・・・。でもないと原書で読みやすいんですよねー
あ、話がズレてきていますが、
とにかく読みやすかったです。コンマも多いし、先行詞とかも分かりやすいし、登場人物も少ないし、
主語とかも分かりやすいし・・・・単語自体がかなり易しめ。
英語が苦手という方にも良さそうですね。
最近のイギリス小説ですと・・・そうだなぁ
イアン・マキューアンとか
ウィリアム・ゴールディング
ダイアナ・ウィン・ジョーンズあたり?
よりもはるかに読みやすいですね。
あ、ちなみに更に『日の名残り』のほうが読みやすいらしいですよー。
もちろん原書は原書で良かったです。
胸に響く箇所ほど、特に簡単な1文で記されているものですね。
でもねぇ、やっぱりねぇ、
前にも書いたけれど、原書だと1ページ目から単語でネタバレしてるのがねー。
これ、翻訳のほうが
???
↓
・・・・・!!!
という楽しみを味わえるんじゃ?という気がしてしまいます。
全体的に見て、私は原書よりも翻訳のほうが好き!
という結論に至りました。
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この作品を訳したのが違う人だったら、ここまで日本では人気出なかったんじゃないでしょうか・・・。
土屋さんはかなりイギリス小説と相性いいみたいだし、
カズオ・イシグロの文体と、驚くほど相性が良いように思われます。
どれだけ翻訳が素晴らしかったのか、よぉーく分かりました。
今また翻訳を読んでみようと、予約中です♪
人気みたいですー。映画もうすぐですもんねー
あと1ヶ月半ほどで、映画公開しますね
札幌ですと、シアター・キノのみでの公開のようです~。
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『日の名残り』の原書です。
表紙は・・・ダーリントン・ホールかな?
イギリス文学の専門書や、論文にまでこの小説はよく出てくるようになりました。
本当に文学的に評価されているんだな、と嬉しくなってしまいます。