青い麦 (光文社古典新訳文庫)/シドニー=ガブリエル コレット
¥650
Amazon.co.jp

最近、フランス文学を読むことが多くなってきた気がします~。

なんでだろう?

前々から読んでみたいなと思っていた『青い麦』。

先月古典新訳文庫で発売されたばかりなので、読んでみましたラブ

毎年、幼馴染のフィリップとヴァンカは、夏をブルターニュの海辺で過ごす。

今年ふたりは16歳と15歳、思春期真っ盛り。

憎からず思っている二人であったが、思春期特有の感情のせいか、ぎこちない。

そんなある日、フィリップの前に年上の美しいダルレー夫人が現れてから、

二人の間に影を落とすのだが・・・・・。

タイトルもそうだし

舞台が海辺だし。

とにかく青!青!青!!!!!です。

どんだけ青を意識してるのよ!

いくらなんでもしすぎでしょ!

誰だって気づくよ!

というくらい、しつこく青。

フィリップがダルレー夫人に持っていく花も青だし。

ヴァンカが髪に巻く、スカーフも青だし。

比喩表現を駆使して・・・・・というわけでもないのですけれど

風景が凄く目に浮かびますね、この作品。

潮風も感じられるし、そして、やっぱり「青」が(笑)

こういう小説はフランス文学はうまいよね~~~とか、思わず唸ってしまいます。

けっこう深い作品だな、と思うのですが

ぱっと見た感じ、すごく清らか。

ピュアっぽい感じ。

やっぱり不倫ばっかりのフランス文学の中で、

15,6の少年少女の恋物語だからかな。

でも、そこで夫人出してくるとこがフランスっぽくないでしょうか。

(すんごく文学的ではなくて、てきとーに根拠なく言ってますが・・・)

やっぱり、このくらいの歳だと・・・・

男の子より女の子のほうが大人だよね~・・・・・。

解説はなんと、鹿島茂さん(笑)

もう!久しぶりに鹿島さん本を読んでないな、と思った途端に

鹿島さん!(笑)

この方、明治大学の教授だったんですね~。へぇ~。

この『青い麦』の解説・・・・・というか

フランス文学になぜ「若い男女の恋」が多いのか?

といったことを(むしろ、今までの鹿島著作よりも分かりやすいんだけど・・・・)大変分かりやすく解説されているので、これ、すごく良いんじゃないかなと思います。

青い麦 (新潮文庫)/コレット
¥380
Amazon.co.jp

↑↓この二つと比べて、古典新訳文庫はお値段高いですけどね。

この集英社の表紙もいいなぁ。



新潮文庫は、なぜこの表紙なんだ。麦を表してるの?これ??



青い麦 (集英社文庫)/コレット
¥310
Amazon.co.jp

青い麦 [DVD]/エドウィージュ・フィエール
¥3,990
Amazon.co.jp