- Q&A 大学生のアスペルガー症候群―理解と支援を進めるためのガイドブック―/福田 真也
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発達障害にも色々ありますが、やっぱり一番興味があるのがアスペルガー症候群。
幸運にも、そちら方面で著名な先生が我が大学にいらっしゃるので、色々発達障害系の講義を受けています。
講義では特別支援教育とか、小・中学校、高校において・・・・・教員からの視点・・というが当然メインとなるけれど
大学生、というのがどんな感じなのかが気になって読んでみたものです。
実際、私の周りにもそう診断された人がいるんですよね。
ただ、どうしてもとてもそうは思えないんだけどな・・・・・・・・。
アスペルガー症候群とは? 大学での問題、支援 医療機関での対応 卒後を踏まえて 社会人への支援
という内容になっており、
全体的に大学生が読む、保護者が読む、というよりは、大学教員側が読む感じかな??
大学教員って、
博士課程在籍中に高校で教えていて、その後専任講師の座をゲット!(基本的にそのまま准教授→教授になるはず)
なパターンは多いですし、何だかんだ、大学教員って高校の教員免許は持ってる・・・・という方が多いように思えますが、大学は教員免許というものが存在しません。
したがって、教え方というのは素人。(と、著者が言ってるのです)
中・高の教員免許を取得するためには教育心理学とか、法律とか、そちらも学ばないといけませんし
必修ではないものの普通は発達障害も学ばないといけないわけで。
まーーーーーったく知識のない教員、というのは、普通に考えて
小・中・高校よりも大学のほうが多くなるかと思われます。
「ゼミの学生の一人がアスペルガー症候群であることを、他の学生にどのように伝えればいいのか?」
というような問いに対して
「個人情報であるから、本人の承諾なしに障害を伝えてはいけない。『彼にはある特徴があって、このような問題行動をすることがあるので、それにはこのように対応したらよい』と答えればどうか」
など、かなり具体的に示しているのが素晴らしい。
誤解を受けやすい障害だろうし、
この場合 ほかの学生が怒ってしまっていてゼミ合宿に呼ばないでほしい、とまでなってしまっている状態。
障害名を告げたら、大学生なら知っている人いるはずだし、自分で調べることもできる。
それで「あぁ、そうだったんだ!なら仕方ないか」と、丸くおさまったり、対応法を考えたりもできるだろうけど・・・・・
そうなんだよなぁ、
勝手に告げたらまずいもんなぁ。
他にも「大学院進学を希望している」学生に対してどうしたらよいか・・・・・・などが載っていたりして
とても勉強になったりします。
アスペルガー症候群の大学生の1日(例)を追ってみる、だとか具体例が豊富で分かりやすい。
更に素晴らしいのが142ページ~にある一覧表です。
入学から卒業、就職支援まで、具体的にどのような困難があるのか?
そしてまた、それにはどのような支援が必要なのか?
更には、段階別支援検討が載っていたりと、大学関係者には大いに役立ちそうな内容です。
アスペルガーではないですが、最初のほうにLDについてなども載っています。
LDとは学習障害のことで、これも教職では学びますが
Learning Disorder と Learning Disability の両方の意味があるのだとか。
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この映画はアスペルガー症候群の人の恋愛を描いた映画だそうです。
観てみたいな~。