Wuthering Heights (Penguin Classics)/Emily Brontë
¥652
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諸事情があって随分とレビューが遅くなってしまいましたが・・・・・

高校生の頃に読んだことがあって、

つい最近原書を読んで

翻訳を読み直しました。

結論から言うと、個人的には、翻訳は高校の頃に読んだこれがベスト。

嵐が丘 (新潮文庫)/エミリー・ブロンテ

¥740
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こちらも上巻のみ呼んでみたけれど、うーん、新潮文庫のほうが好きかな?



嵐が丘〈上〉 (光文社古典新訳文庫)/E・ブロンテ
¥700
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どうやら、「読んだことあるー」 「映画観たことある~」

という方が多いようでしたので、あらすじは割愛させていただきます。

何回か「ブロンテ姉妹なら、シャーロット」と言っていますが・・・・・

うーん、やっぱり「好きかどうか」ならば、『ジェーン・エア』のほうが好きです。

しかし、文学的に見ると・・・・・・『嵐が丘』かなぁ、と思います。

サマセット・モームも世界の十大小説に選んでいますよね。

じゃあ、何故「好き」と思えないのか・・・・・?

いろいろ考えてみた結果、登場人物を一人として好きになれない。ことが大きいようです。

ヒースクリフやキャサリン(特に1世)、ヒンドリーなんて、もう、論外。

イヤ、ある意味での「魅力」とかはかなりあるんですが、そういう意味じゃなくって

文学的どうこうはおいておいて

あんな友達とか、嫌じゃないですか・・・・・?

ネリーも、そして、ロックウッドもけっこうねー

「空気読めやぁぁぁ!!!!」なところありますしね。

イザベラも、そして、私が特に腹がたったのは、リントン。

読んでて、なんかもう、すんっごくイライラしました。

結論: まあ、確かに評価はされるよなぁとか、関連書とか、論文とか読んでたら特に思うんだけど・・・・。

自分の感性と、登場人物が合わない。

これはでも、出版当時は評価されないよねぇ・・・・・・・。

エミリ・ブロンテだからこそ書けた作品。

因みに、『嵐が丘』がどのジャンルになるのか?といったことはかなり議論が繰り広げられているようですね。

リアリズムである、とか主張する人もけっこういるけど

まあ、確かに一部はそうかもしれないけど?

全体としてリアリズムにはとても思えませんでした。

どっちかと言えばロマン主義・・・・。

私はやっぱこれは、ゴシック小説だよねーという意見です。

と言いつつも、あまりに枠におさまった小説って言うのも面白みないなー

と思いますし、何かと何かが合わさってるくらいでいいんじゃない?

「これはロマン主義小説であるっ。(きっぱり)」とかでなくて。

ある程度はジャンルの区別って必要不可欠だし

私は当然、覚えなきゃいけないけど

けっこう・・・・・・本末転倒になってません?あれ?

というのもあるので、そこまではなりたくないし、したくないなぁとおもいます。


図説 「ジェイン・エア」と「嵐が丘」―ブロンテ姉妹の世界/河野 多恵子
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だーいぶ前に読みました。

ムーアって、何?

どんなの???

ブロンテ姉妹が育った地って、どんなとこ?

と思った時に最適。


「嵐が丘」の謎を解く/廣野 由美子
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これは最近再読しました。


そこまで堅くもない(一応)専門書で、大変読みやすいし

『嵐が丘』関連書としてはいちばん良かったなと思います。



シャーロット・ブロンテの『教授』とかも読みたいなぁぁ・・・・・・。