「Windows7のプロダクトキーがあれば『今でも』無償でWindows10がインストールできる」ことを赤目が知ったのはつい最近のことです(2019年2月現在ね)。

 

「ほぅ、それじゃあWindows7のライセンスシールが貼ってあるPCならWindows10がもれなく無料で付いてくるってことでしょ?それってオトクじゃんイヒ」と勝手に喜んで、で何か良い獲物はないだろうかとHOへ行ってみたら、ありましたありました、良さげなジャンクPCがベル

 

 

DELL Inspiron 545s。1080円。付属品なし。札には「HDDなし。電源は入りました」とある。本体は傷があり、正直見た目は悪いです。また、タテ置き用の足も片方がツメが折れて取れちゃってました。

 

 

 

 

※画像を加工しています

 

しかし、赤目的最重要チェックポイントでもあるWindows7のライセンスシールがちゃんと貼ってあるじゃないですか。

Core2Duo搭載の古い機種だとしても、1080円はどう考えてもおトクです。  

 

一応ウチにはPCが4台もあって、本当はこれ以上のPCは要らないんですけど、この破格の安さと好奇心につられてGet。

でも、Windows10の無償アップグレードキャンペーンはとっくに終了しているのに、本当に今でもインストール可能なんでしょうかねぇ???

 

 

自宅へ連れ帰った後、まずは中を開いてコンディションを確認。

 

古くて使い込まれたであろうPCなだけあってCPUクーラーのファンが埃まみれなのは仕方ないですけど、パッと見は特に壊れていそうな様子はありません。メモリのほうは1GBが2枚刺さっていました。

札の説明どおりHDDは抜かれていましたが、ご丁寧にもHDDの固定用のねじが4本、ビニール袋に入れて添えられていました。なんかここだけは妙にいい仕事してるし?

 

モニターは昔持っていたのはとうに捨ててしまっていたので、まずはテレビにつないで電源を入れてみます。

 

 

お、F2連打でBIOSが立ち上がった!これはイケるんじゃない!?

 

次に、LinuxがDVDブートで立ち上がるかテスト。

 

 

おぉ、Debianが出た!!

どうやら、HDDもOSも付属品も一切ないけど、本体自体は壊れていないようです。

 

 

そこで、追加投資して、HDDの代わりに中華製激安SSDを2199円で購入。Windows10のインストールを試みました。

 

まず、別のPCを用意します。

そして、MicrosoftホームページからWindows10のISOイメージファイルをダウンロードし、これをCDburnerXPでDVDに焼きます。

次に、買ってきた新品のSSDにボリュームの作成&MBRフォーマットをします。

 

準備が出来たら、SSDを組み込み、Windows10のインストールディスクをDVDドライブにセットし、電源を投入した直後F12連打でBIOSメニューを出して起動ドライブにCDを指定し、起動させます。

途中、プロダクトキーの入力を求められるので、本体のシールに書いてあるキーを入力し、あとは言われるがままに作業を進めていくと・・・

 

 

やった!インストールができました!!

 

「Windows10の無償アップグレードキャンペーンが終了していてもWindows10のインストールがタダでできる」という話は本当でした。しかもこれは不正ではない、正規のやり方ですニコニコ

今でもこんなことができてしまうんじゃ、わざわざお金を出してWindows10のライセンスを買う人なんて、ほとんどいないんじゃないでしょうか!?

 

 

ちなみに、MicrosoftホームページからWindows7をダウンロードしようとすると、このように言われて少々面倒なことになります。

ま、Windows7はサポートがまもなく終了してしまうので別に用はないのですがあせる

 

 

画面の表示が1024×768ドットのままでワイド画面にならないのは、おそらくテレビの側が対応していないためだと思われます。

ウチのテレビ(Panasonic TH-L32X22-K)って、スティックPCをHDMIでつないだ時はちゃんと1280×720ドットで表示できるんですけどねぇ・・・。今回はPCにHDMI端子がないのでVGAで接続するしか方法がないんですけど、これだと1024×768ドットか800×600ドットしか選べませんしょぼん

 

本当は欲を言えば1280×720ドットのワイド画面で使いたいところです。しかしうまい打開策が思いつかないのでここは潔くあきらめます。多分ちゃんとしたモニターを買えば何とかなるのでしょう。

 

PCの使い勝手はいい感じです。職場で使っているCore i5 のPCと体感的にはほぼ変わらないサクサク度です。10年前の製造でメモリが2GBのPCでも、SSDを入れれば十分に使用に耐えるPCに生まれ変わってしまうのです。SSDの威力は絶大ですね。

 

あと、折れた足はプラリペアで補修しました。これでタテ置きでも安心です。

 

 

結局、最終的に揃えたものと投資額はこのようになりました。

本体 ¥1,080 
SSD 中華製 2.5inch 120GB ¥2,199 
SSD用マウントブラケット ¥218 
VGAケーブル(ジャンク) ¥108 
電源ケーブル、オーディオケーブル、キーボード、マウス、無線LANアダプタ (手持ち) 
合計 ¥3,605 

 

 

せっかくいろいろ揃えててここまで使えるようにしたのだから、このPCは研究用に取っておこうと思います。VMware Playerを入れて、LinuxかChromium OSを入れて遊ぼうかな。

今回はとても良い買い物でしたクラッカー

 

 

 

最後に、ジャンクPCの遊戯上の注意を書きます。

 

この記事を読むと、「1080円でPCが手に入るなら、オイラもPC欲しいからHOへ行っていっちょ買って来ようかい!!」と考える方もおられると思います。しかし、価格は魅力的でもジャンク品は常に正常動作が保証されたものではありませんから、「売り物は動いて当たり前」みたいな勘違いしていると痛い目にあうことがありますから注意してください。

今回は、たまたま正常動作品を手に入れることができましたが、これはむしろ運がよかったというべきでしょう。

運が悪いと、中の部品がいくつか抜かれていたり、そもそも完全に壊れていて修理不能な代物だったりします。札に書かれているコンデションにしても、常にその記載どおりとは限りません。

例えそれでババを掴んだとしても、お店は一切の保証をしてくれないし、返品や交換も受け付けないのがジャンクの世界ですから、騙されたと思ってお金をドブに捨てるくらいの覚悟で挑戦する勇気が必要ですよ。

それと、先に書いたように、Windows10のインストールディスクの作成とSSDのフォーマットをするには、もう1台別のPCが必要です。家にWi-Fiがあることも必須です。手元にPCも工具も何も持っていないとか、全くの手ぶら状態、環境がそろっていない状態では実現できませんので念のため申し添えます。

 

 


※今回投資額:3605円
※難易度レベル:低



レンチ 他の記事の目次はこちら  レンチ

 

2019.5.4追記:

その後、いろいろ買い足して、総投資額は5928円になりましたあせる

液晶ディスプレイ 富士通VL-19WM1(ジャンク)

¥1,080 

メモリ1GB 800Mhz ×2(ジャンク)

¥542 

無線LANアダプター(新品)

¥379 

グラフィックボード FORCE3D RADEON HD4350(ジャンク)

¥324 
追加投資分の合計 ¥2,325 

結果、メモリが4MBになってグラボも入り、ちょっとしたゲームもカクカクせず快適に動作するようになりました。画面表示も1440×900ドットのワイド画面になりました。あまりに普通に使えてしまうので、こいつをメインPCにしてしまってもいいかな、って思えるくらいに大きく進化しました。

こうしてみると、高いお金を出して新品のPCを買うのがバカバカしくなってきますねウインク

 

2022.5.3追記:

SSDは、信頼できるブランドの購入をお勧めします。

今回、中華製のkingdianというブランドの激安SSDを購入したのですが、

こいつがとんでもない!

使用半年でクラッシュしました!

ボリュームの再作成でSSD自体は何とか復活したのですが、当然、中のデータはパーです。

Amazonとかでレビューが高評価なSSDでも、購入直後に書いたレビューならそりゃ高評価になるでしょう?

そのレビューが半年後まで保証されたわけではないことに注意が必要です。