めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

前回のこちらの記事 の続きです。

「電源を入れると振動する」というジャンクなT100を手に入れ、ニコイチで修理をした赤目君でありましたが、そいつの振動について修理が可能かちょっと興味が湧いたので検証してみましたヒマワリ(我ながらモノ好きだなぁ・・あせる)。

というわけで、ニコイチしたレンズユニットの残骸を使っての検証です。

まずは震源の特定から。振動がレンズから来ているのはわかっているのですが、現象をちゃんと確認するために、前カバーを開けた状態でカメラの電源を入れてみます。


めざせ!ジャンク王  ・・・ってか


やはりというかレンズユニットがブブブと振動しています。
ふむ、レンズユニットが震源であることは確かなようです。特にレンズの下側が怪しい感じがします。


めざせ!ジャンク王  ・・・ってか


試しに、その怪しい部品を写真のようにわざと分離させ、再度電源ON。
うん、間違いない。このボックスの中からブブブって振動が伝わってきます。


めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

どうやらこれは手ブレ補正のメカのようです。
見たところレンズが上下左右に自由に動き回れる構造になっています。
さらに細かく分解してみると、コイルが巻かれた基板、レンズ、磁石に分解できました。

めざせ!ジャンク王  ・・・ってか



ふーん、手ブレ補正ってこういう仕掛けになっていたんだぁ目
この補正用レンズは電磁石によって制御されていたんですね。
想像するに、カメラ本体にぶれが起こると、その動きにあわせて電磁石がぶれと反対方向に補正レンズを動かすような仕組みになっているんでしょうねぇ、きっと。

で、そんなこんなで感心しつつ手ブレ補正のからくりを一生懸命に考察しているうちに、あるひらめきがひらめき電球

これってさぁ、もし私の仕組みの推理が正しいとしたら、
磁石とコイルは互いに接触した状態でいいのはてなマークはてなマーク

つまり、ざらざらしたコイルの上に磁石を滑らせて補正レンズを動かすのはどう見ても不自然。手ブレってシャッターを押した時のほんの瞬間的な動きでかつ微動ですから、それに対してすばやく反応するにはリニアモーターカーのように磁石はコイルに対して浮いた状態でいたほうが絶対有利ですよね、って話です。
そうか、振動の原因はひょっとしてこれかな。

そこで、磁石と補正レンズを両面テープで接着。磁石とコイルの間にわずかな隙間を作って、接触しないようにしてみました。

めざせ!ジャンク王  ・・・ってか めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

めざせ!ジャンク王  ・・・ってか



で、テスト。

めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

お、直った!振動が収まりましたクラッカー

磁石が補正レンズから脱落していたのが原因だったんだぁガーン  振動というのは要するに脱落した磁石とコイルの摩擦が原因だったんですね。
ググって調査していくなかでは「カメラを逆さにすると振動が収まる」という報告も見つけたんですけど、結局はそういうことだったみたいえっ

とはいえ、私の撮影技術が巧いせいか(笑)、手ブレ補正機能をOFFにしてもぶれない写真が撮れてしまうので、実際に補正が正常に効いているかまでは検証できませんでしたあせる


あと他に調べて分かったのは、サイバーショットのT9、T10、T20、T50、T70、などでも同様の振動現象が起こっている模様です。しかし、この記事を書いている時点で振動問題についてメーカーがリコールとして対応しているのは何とオーバーシーズモデルのT20のみ。

http://support.d-imaging.sony.co.jp/www/cyber-shot/information/info_ex/top_dsc-t20_j.html

何だかなぁ。何故に海外モデルのT20だけがリコール対象で他はやってくれないの??

まぁ私は別にいいんですけど、この統一性がない対応はちょっと納得がいかんですなぁパンチ!




※今回投資額:---円
※難易度レベル:中
※注意:感電の危険がありますので良い子は絶対にマネしないでください