めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

LUMIX DMC-FX8。妻のお知り合いからの修理依頼品です。

症状は、液晶の表示が出なくなったとのことショック!  撮影自体は正常です。
これを手にとって斜めからすかせてよく見ると目薄く表示があるようです。ということは、液晶自体は一応はちゃんとしていて、単にバックライトが点灯していないだけということなのでしょう。

というわけで、一応ダメ元でという条件でお預かりし、分解に着手。
液晶を取り出すだけだから分解は簡単です。両サイドのカバーを取り、下のネジ1本をはずし裏蓋を開けるだけ。


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さて、2本あるケーブルのうちの細いほうが液晶バックライト用のケーブルです。

液晶ユニットは両面テープで裏蓋にくっついています。赤目ははずしましたけど、両面テープはなかなか手強くて無理に剥がそうとすると液晶を破壊してしまうことになりかねませんから実はあんまりお勧めできないです。


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こいつ、最初はバックライトのタマ切れかと思いきや、蓋を開けた状態で電源を入れると何とちゃんと点灯することが判明。ああ、これはケーブルの断線だな。
しかし目視では、このケーブルのどこが断線しているのか全然分からないのです。

めざせ!ジャンク王  ・・・ってか

この折り目のところが何となく怪しい。先人の過去の修理事例を調べても、やはり折り目で断線していたケースがほとんどでしたので、ここで多分間違いないでしょう。

自分なりにいろいろ試してみて分かったのは、このケーブルの折り目を強く押さえると断線してしまうようです。


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そこでちょっと考えて、この折り目のところへ2つ折にした紙片を挟んでみました。でもこれだけでは不十分です。蓋を閉じたとき、最初の位置では折り目がコンデンサの筒に接触するので、蓋をきっちり閉めたとき、やはり折り目が強く押されてしまうのです。
そこで、コンデンサに接触しないように折り目の位置を斜めにずらしてみました。

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結果は成功クラッカー  復活です合格

これでしばらくは大丈夫でしょう。しかしケーブルが断線しかかっているのは確かですから、抜本的な修理にはなっていないですねあせる 次に症状が出たときは交換が必要でしょう。




※今回投資額:---円
※難易度レベル:低
※注意:感電の危険がありますので良い子は絶対にマネしないでください

2011.8.28追記
書き忘れましたが、じつはこれにもスイッチの不良で勝手に電源が入るという症状がありました。これの直し方については、こちらの記事 をご覧ください。




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