こんばんは、アカメです。
昨日「Mr.シャーデンフロイデ」の歌ってみた動画を投稿しました。
色々まとめて書く前に、何もかも最高な本家様を貼らせてください。
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自分の歌ってみたは下記になります。カイトのサムネが目印です。
気圧されている表情が可愛いね。そしてやはり物語楽曲の兄さんは死す(好き)
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用語まとめ
・Mr.=英語における敬称の1つ。"男性の"ラストネーム(姓)またはフルネームに対して使用。
・シャーデンフロイデ…(自身が手を下すことなく)他人の不幸を喜ぶ感情
・エンバーミング…遺体の保存、防腐、殺菌、修復
・ギャンビット…チェスのOP戦術。駒1つを代償にその後の優位を求めるための定跡。
・常套…1つ上と同じく定石/定跡の意
・Massaker(Massacre)…大虐殺、皆殺し、(競技などの)完敗
・ブーセ…贖罪
・ビリエット…切符
・捌く…整理する ※表記は"裁く"じゃない
・Richten…審判/断罪
・Foolish!!…ばかばかしい!!
・インモ―タル…死ぬべき運命の(人間の) ※長くなるので後述
・Golden Slamber…心地よいまどろみ/うたた寝
物語の背景
まずこの物語の背景ですが、薔薇の咲き誇る庭園のような世界は8人のGolden Slumbers(夢)の中だと思います。
間奏部分で研究所のような場面が一瞬移り、そこから浮上するように薔薇の庭園の世界へ。
途中で映る新聞記事の詳細はさすがに読めませんが、タイトルが「World War 4」なので、彼らの現実は第4次世界大戦が起きている絶望の淵のような暗い世界。
そこから抜け出したかった・死にたくなかった子たちだと予測してます。
全員かは分かりませんが皆を救いたくて「不死の薬」を作った科学者(Scientist)や、夢を見せるためのや意識だけ飛ばす「仮想世界機械」を作った研究者や技術者、「患者(クランケ)」を診ていた医者もいるのでしょう。
「不死の薬」はMV最後のレンが倒れた手の先に∞個落ちているものかなと思っています。「銃の薬莢では?」と言っている人もいて、見え方変わると確かに…となって面白いです。
可能性として下記2つを考えましたが、ゲームの中で∞するとはいえ、夢の中で死ぬこと(死という救済)は叶っているので②の方が当てはまるのかなと思っています。夢の中でも不死身だったら埋葬されないはず。
①現実で身体が死んでる+夢(意識)の世界で不死身を与えられている
②現実で身体が不死身+夢の中だけでも死を望み何度も殺されるゲームを繰り返している
リンレンの入れ替わり
ボカロの中でも昔から特にリンレンを使用しているteamOSさんが「色間違える…?」など思った点が今回はいくつかあったので、念のためメモです。
・リンとレンのカード&チョーカー&薔薇の色が逆(オレンジ⇔黄色)
・レンパートに寄り添うように&最後はほぼリンの歌声が聴こえる。
・音の配置(PAN)がいつもは右(Right) にRIN、左(Left)にLENが多めだけど今回は右がレンで左がリン
※ちなみにPANは他の子も並べると、左からグミ・カイト・ルカ・リン・レン・ミク・がくぽ・メイコ…のはず。
また、がくぽが調べた「【村人1】は人間だった」という回想も「ここまで【村人1】が黒幕っぽくて人間なことあるか…?」と思っているのですが、もし元からレンの遺体だったらそりゃ村人判定しか出ないよなと。
その場合、がくぽがリンレンの性別を偽る素面狂人という恐ろしい村になりますが、メイコのチョーカーを取り出して吊ったところもカイトの遺体から本当に出てきたかわからない=裏切り者という枠があるとするならば、ね?あの人はやりかねないでしょ。
あとこの話の中でシャーデンフロイデ(人の不幸を喜ぶ・愛す)行為をしているのは悪魔ではなく葬儀屋なので、【Mr. Schadenfreude】はがくぽで良いのではないかと思います。You are Mr. Schadenfreude!!
話が葬儀屋にずれましたが、「双生」というのは参考元の人狼ゲームに似通ったものがないので、上記の「入れ替わり可能」など何かしら設定として生きていると思います。
また、初手で退場した【村人1】のレンであれば、最後に偽りのレンの遺体の前に出てくる【GM】にもなれるのかなと。
入れ替わったリンは【村人5・悪魔】の兼任になりますかね。さぁ、さっそくややこしくなってまいりました。
歌ってみたの間奏セリフ
こちらはTwitterでヤマアズクさんという方に「逆再生すると聞こえます」と教えていただき、ひっくり返した音声&聞き取りテキストまで頂いてしまいました。めちゃくちゃ有難い…
自分の方でセリフに1文(第4次世界大戦のこと)を追加して、リンレンパートを読み手として歌ってみたには入れました。
『第4次世界大戦が勃発。その後、やっとインモータルが完成。
死にたくないと叫ぶ彼らを救えたのに…今では永遠の命が苦しいと身勝手に私を恨むのね』
「その後」以降が原曲に入っていると思われる逆再生部分のセリフです。
これのおかげでとても世界観が分かりやすくなりますよね。喋っているのはおそらくリン+1で音の歪んだ誰か。インモ―タルが薬か機械か…何につけられた名称なのかで色々考えられることが変わると思ってます。
「逆再生」「逆十字」「双生入れ替わり疑惑」など今回は反転要素が多いので、私もちゃんと逆再生で入れ込もうかと思ったのですが「みんなに聞かせてぇ…!」という欲が勝ってしまいました。すいません。
動画の方を反転すれば台詞が正常でもおかしくないのでは…とか色々考えたのですが、TSO神や鈴さんが作り上げた動画に手を入れることは恐れ多くてできず…時間に逆らう形でセリフが入っています;;
CDのブックレットと動画の歌詞
"アルバム用の歌詞"とひとしずくさんたちから案内があったので、「Vocalodelight」購入しました。
動画内と異なるのは今のところ見つけているもので下記の2点。
①「"救われない"世界」⇒「インモ―タル世界」という表記変更
②【村人4(グミ)】の「う」と【村人5】の「の」という歌詞の抜け落ち
インモ―タルは「不滅の・永久の・不死の」という意味を持つ、イモータル(immortal) の派生言語かなと思います。
モータル単体に「死ぬべき運命の(人間の)」「永遠の死を招く」「地獄に落ちる」「許されない」という物騒な意味があるので、その世界に入るという意味でin+mortal=インモ―タル。
イモータルという単語からの派生というより、台詞を見ると「インモ―タルが完成…」っぽいことを言っているので、仮想空間世界を作る機械の名称が『インモ―タル』というのかもしれません。
余談ですが、自分の歌ってみたの中でもこの部分はこっそりハモリすべてで「インモ―タル世界」と言っています。
グミとレンの歌詞抜け落ちは最初誤字かと思いましたが、訂正の発表等は出ていないのでこれが正しい表記なのでしょう。
抜け落ちた「う」「の」→「うの」と聞いて思い浮かぶのはカードゲームの「UNO」→「uno」はスペイン語またはイタリア語で数字の「1」を示す。
今回は"ギャンビット"や"投了"など、ゲームの用語がたくさん出てくるので突然カードゲームのUNOが出てきてもおかしくないです。
「1」が抜け落ちた歌詞ということで、この1は【村人1】を指しているのかな~と思いました。
歌ってる2人が「う」「の」を歌詞から意図的に排除しているので、【悪魔】と【村人4】が共犯もしくは協力者のようですね。
今回のゲームは8人村の前提で狼である【悪魔】は1人と提示されていないので、最後に悪魔がカードを豹変させたように【村人4】=【悪魔2】でもおかしくないです。我々が遊ぶ人狼ゲームも8人村だと人狼2にしたりも普通にしますもんね。
葬儀屋の回想&十字架の向き
CDの歌詞抜け当人であることもそうなのですが、人狼にない「自刃」を選んだり、カードに容疑っぽい指紋がついていたりと要所要所で黒要素強めなグミちゃん。ここでも葬儀屋の回想に出てこないという「なんで!?どうして!?」な事態を起こしてます。
ただ、このすぐ後にレンとミクが正十字の向きで作られたお墓の前にいるシーンが出てくるので、葬儀屋が遺体の確認を行う前に黒陣営の2人が埋めてしまって見れていない可能性が高いです。
なんで葬儀屋の回想に出てこなかったのか、は上記で解決としても、なぜ正十字で埋められたのかが気になります。
逆十字=この世界で救済の証なのであれば、正十字での埋葬=自殺なんて選びやがって、裏切り者め、という酷い気持ちを込めた埋葬になるのでしょうか。
(私たちも現代で逆十字の刺さったお墓なんて見たら、どうしたのこの方は…ってなりますよね。その逆の認識。)
グミが自刃した際に【村人5】の問いかけで「騙り合い 吊し合うより 善良(ヒト)のままで殺(救済)されたい?」と入りますが、グミも黒側だとしたらちょっと言葉の受け取り方が変わりますよね。「自分と同じ悪魔としてでなく、あなたは村人のままで死にたかったのか」と。
あとヒトとしての倫理を犯したがくぽも、タロットの吊るされた男のポーズで晒されたのですが、この格好だと足が上部でクロスされていて正十字の形のように見えますよね。【Mr. Schadenfreude】として吊られたのでこの酷い方(正十字)の意味での処刑なのではないでしょうか。
カードの消失有無&指紋
MVの中で一番気になるこの点ですが、燃えないのは意識の生存 or 悪魔以外に理由がある死で、燃えたのは悪魔が直接手を下した子たちかなと思っています。
・カード燃えない→リン、メイコ、グミ
・カード燃える→カイト、ルカ、がくぽ、ミク、レン
「村人1のリンは悪魔に殺害されたのでは?」と思う方もいると思いますが、私はリン(村人5・悪魔)⇔レン(村人1・GM)が入れ替わっていると考えているので、GMである【村人1】はゲームから退場しても仮想世界内では死んでいません。
カイトの埋葬シーンでもお墓の数が増えていないことから死体は埋められておらず、【村人1・GM】は盤外から流れを見守っていることが考えられます。話し合いの円卓に始めから席が7つしかないのもそのため。
最後の倒れているレンは悪魔のリンで、黒ローブが本物のレン(GM・Mr.S)…でいかがでしょう(弱気)
指紋に関してはシンプルに黒陣営…で良いと思うのですが、カイトのお顔のべちゃっとしたインクのような跡だけ今もよく分かっていないです。
カードつながりでタロットを持っている【神官】のルカがその手で触れて"視た"カードかとも思いましたが、それにしては数が多すぎる。
救済と復讐
今回1番大事なことはリンが冒頭で歌う『救済(死)』と『復讐』だと思うのですが、現実世界で死ねなくなってしまい苦しむ彼らを仮想世界で死ぬ・殺すことが見せかけの救済に繋がるのは分かるとして、復讐の方が何のことを指しているかが不明です。
リンレンの入れ替わりうんぬんを思いつく前に考えたのは、現実世界を認識していないレンによる「僕が仇をとってやるさ」という言葉や、悪魔の"ような"・悪魔の"せいに"するという曲中の単語から「悪魔はこの空間に存在せず、冒頭に片割れを殺された双生の復讐劇」という形で一度着地したのですが、「じゃあ結局GMは何がしたかったのだ?レンくん悪魔で生き残ったのに勝っていないが?」とあまり腑に落ちず。
間奏台詞でもある通り、インモ―タルを開発したリンちゃん側も「私はあなたたちを救ったのに、身勝手に私を恨むのね 」と7人を憎んでいるとしたら、そんな身勝手な彼らに復讐をという感じでしょうか。それは復讐…になるのかな?
もう1つ、復讐が何かのヒントとして「怒り」という感情があります。そこで気になったのが神託。
・1日目の要約 「気高き悪魔が穢れし村人の"魂"に死(救済)を施すだろう」
・2日目の要約 「怒れる悪魔が穢れし村人も残らず■(救済)してみせるだろう」
※■は「殺」の文字の上にぐしゃぐしゃと黒いもやがかけられているやつ
1日目と2日目の神託で言ってる神様(仮)が異なる印象を受けませんか……?
1番では綺麗な表現の印象を受ける救済内容(魂を救う)のはずが、2番では攻撃的な「直接■してやる!」という怖い表現になっています。
同じ神託者だとしても1日目→2日目の間にかなり激おこな何かが起きたか感情が爆発したことになる…その間に起こったことは1回目の議論と騎士カイトの犠牲ですが、カイトはがっつり関わってきそうかというと否なので、1日目は【村人5・悪魔】から親愛なる双生である【村人1・GM】への神託。2日目以降は復讐相手である村人たちへの神託といったんここでは受け取っておきます。
ちなみにぐちゃっと殴り消して救済になるような表現は後半にも出てきて、グミが悪魔へ向けた「早く■しに来て」と【村人5】の「■されたい?」の2ヶ所。他の子はみんな「死」という表記で「救済」を示しています。
この2人は先ほども書いた通り、悪魔だと考えているグミと【村人5】なので、表では救済だとみんなに話を合わせつつ、それを『殺害&救われない行為』と知っているから言葉の端々に■が出てくるのだと思います。
歌詞内の【】予測メモ
【Mr. Schadenfreude】…がくぽ
【GM】…レン
【神官】…ルカ
【村人1】…レン ※入れ替わり前
【村人2】…メイコ
【村人3】…ミク
【村人4】…グミ ※2人目の悪魔
【村人5】…リン ※入れ替わり前
【葬儀屋】…がくぽ
【騎士】…カイト
【誰か】…神託(悪魔)
【人間】…レン、カイト、メイコ、ルカ
【狂】【人】…ミク
【悪魔】…リン
【GM・Mr.S】…レン
※最後の『Mr.S』はSchadenfreudeのSでなく、科学者(Scientist)のS。これならどちらもMr.で納得できます。
自分の中の結論
引っかかるところはまだあるけど個人解釈まとめです。
第4次世界大戦にて「死にたくない」と怯える仲間のために、科学者(Scientist)のレンは不死の薬を開発。皆で服用して幸せになれると思ったのも束の間、永遠の命に苦しみそれを拒むものが現れる。その身勝手な恨みつらみは開発者のレンに向かい、現実世界でレンは襲われ死亡 or 意識不明となる。
レンの双生であるリンは復讐のため、「この機械の夢の中でなら死ぬことができる」と自身の開発した『インモ―タル』で疑いのある不死身と化した仲間全員をGolden Slamber(仮想世界)へと送り込む。
レンの意識も生前のデータ or 亡くなる直前に取り出すことで一緒に仮想世界へと送りこむことに成功したリンは、そのままレンと配役を入れ替わり、かりそめの救済を神託として掲げて始まる偽りの双生復讐劇…なんて感じでいかがでしょうか。
リンは復讐者のためこの救済(殺害)を繰り返す世界を終わらせるつもりはないため生き残っても自害、グミちゃんはリンと同じ『インモ―タル』の研究者で仲間&もう心が耐えられない、という想定です。
さらに妄想を重ねるとレンはリンの暴走を止めてこの仮想世界を壊したいけど、ゲームを見守るGMにしかなれず「また誰も救えないまま…∞」
ただ、なんかこのお話だと暗い感情が多く、BENのときみたいにこの∞を抜け出す道や救いなどを見つけ出すのが難しい気がするので、ひとやまさんたちの小説や作品を見てきた身からすると「これは違うのでは?」と思ってます。 (いやぁでもからくりバーストの最後があの展開だったのであってもおかしくないかぁ…?からくりの兄さん本当強く生きてね…)
こんなことを考えながら歌って、端々にそれを入れ込んでみました。
この作業が楽しくてボカロちゃんの物語楽曲&歌ってみたはやめられない…
その他メモ
・カイトの初日CO
→ひとしずくさんがCOという単語を把握していなかったことから、本当に素での行動っぽい。ゲーム上での意味は把握されているかも。
・カイト所持のチョーカー
→こんなに強気な性格のメイコから明確な反論が出なかったことから、彼女自身に心当たりがあった可能性もあるのかな、と思っています。関係性が【盟友】なので「これ渡しておくわ。必ず仲間を護って帰ってきなさい。そしたら返してね」的なのがあったら年長組好きな私はエモすぎて爆ぜてしまう。
ただ、今回は悲しきかな、カイトが持っていたというのはがくぽの口からしか騙られ…語られていないため、メイコを吊って愛したいシャーデンフロイデ葬儀屋さんの罠、という線の方が強そうです。メイコさんは混乱する皆に抵抗・反論する間もなく吊られた感じ。
・開演と襲撃
→今回『開演』して『終劇』する構成になっていますが「終劇」ってあんまり使わないですよね。歌うときも口が勢いで「終演」って言ってしまい大変でした。<襲撃>とかけてる…とか思いましたが特に意味はないのかな。 ちゃんとこの∞ループが終わったら終演もとい<終焉>するんでしょうか。不死身にとって死は救済となりますか?
・最初から埋まっているご遺体×3
→村はずれの墓地、とわかるように始めからいくつか置いてあるだけですかね。今は特に「この子だ!」みたいなのは思いつかず…。
・Massaker(マサカー)の意味
→私は何度聴いても「Massaker(マサカー)」に聞こえなかったので、歌ってみたの方では「Once more(ワンスモア)」と言っています。あとカイトの声にしか聴こえないんだけどこれは青廃という病のせいですかね?でも本当にこのタイミングで言っているのだとすれば、「もう1度(今度こそは護ってみせる)」とかでループを把握している可能性が出てきます。
・死の定義
→「死」=「救済」などの表記については今回あまり深く触れませんでしたが、不死身の人達から見たら「死」というものは「罪」や「穢れ」であるって考え方も面白いなと思います。私たちと真逆の考え方なので想像しにくいのですが、楽曲"林檎売りの泡沫少女"みたいな倫理観の話だと思うと分かりやすいのかもしれません。(別のボカロPさん作品で恐縮です)
・これは何も関係ない話
→1番の神託リン&ルカが「村人↓の魂に…」ってしっとり歌うのに対して、2番の神託カイト&ルカになると「村人↑も残らず…」って語尾ハネるの可愛い。ただそれだけ。
∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞ ∞
本日は以上です!また動画たくさん見て気が付いたことがあったら、もしかしたら追記や修正をするかも。
その他にも見落としているものなど、まだまだたっっっくさんあると思うので、ここや歌ってみたのコメントなどで皆さんの考えもぜひ聞けると嬉しいです…!
それではまた。
アカメ