先日、三浦しをんさんの単行本「しんがりで寝ています」を読んでいましたら、「移ろいの季節」というエッセイの中に
『拙宅にあったきれいなお菓子の空き箱を父にあげたら、父はご満悦で帰っていった。最近気づいたのだが、父は「箱」が大好きなのだ。』
という文章があり、何となく親近感を覚えて嬉しくなってしまいました。
空き箱ではありませんが、今日は缶をご紹介したいと思います。
*LADUREE / サブレ・パリジェンヌ
(ナンテ/ショコラノワゼット/ヴィエノワ/ノワゼット)
相変わらずクッキーは食べやすくて美味しいです。
*Bentley's confectionery /Bennett House ,1,High street,Edgware HA8 7HR( ENGLISH HERITAGE COLLECTION)
イングリッシュヘリテッジとはナショナルトラストのような歴史的建造物や庭園を保護するためにイギリス政府が設立した組織なのだそうです。
原材料にじゃがいもが入っていたので不思議に思いましたが、いつものサブレより私は好きでした。とても美味しかったです。
*THE SILVERS CRANE COMPANY /
THE SWAN BAKERY
1992年 Made in England
底にショートブレッドのレシピが印刷されているので、もともと何か入って販売されていたのでしょうか。
建物が可愛くて好きです。
私が何か別のものに気を取られていたところ、友人に「これ、可愛いじゃない?これにしたら?」と勧められました。
今見ると可愛いのに売り場では目に付かなかったので、1人だったら気付かなかったかも・・・と思うと、教えてくれた友人に感謝です。
確か、缶の側面にプリントされている全てのショップデザインがあったようで、当時どれも可愛くて悩んだ記憶があります。
*ちなみにエッセイには続きがありまして、しをんさんは
『(略)~今日も父はどの箱になにを収めたかわからなくなって、棚から箱を引っぱりだしては開けまくっている。リスなのかよ。収納法としては悪手だ。』
と鋭くツッコミを入れています。
残念ながら空き箱や空き缶を集めているとサイズがバラバラなせいで、それ自体がかさばってコンパクトに収納出来ないという弱点があります。だからと言って小物収納に使用すると何がどこにあるか分からなくなるため、最近では箱イン箱、缶イン缶のマトリョーシカ方式を採用している山鳩ではあります。
*既にご存知の方も多いかと思いますが、こちらの本はとても面白いのでオススメです!