先日、三浦しをんさんの単行本「しんがりで寝ています」を読んでいましたら、「移ろいの季節」というエッセイの中に
『拙宅にあったきれいなお菓子の空き箱を父にあげたら、父はご満悦で帰っていった。最近気づいたのだが、父は「箱」が大好きなのだ。』
という文章があり、何となく親近感を覚えて嬉しくなってしまいました。

空き箱ではありませんが、今日は缶をご紹介したいと思います。



*LADUREE / サブレ・パリジェンヌ
(ナンテ/ショコラノワゼット/ヴィエノワ/ノワゼット)



新しい缶のデザインが色々と出ているのは知っていましたが通販で買うのもどうかと思いスルーしていましたら、たまたま新宿ルミネ店の前を通った時に出ていて購入出来ました。
相変わらずクッキーは食べやすくて美味しいです。

  




*Bentley's confectionery /Bennett House ,1,High street,Edgware HA8 7HR( ENGLISH HERITAGE COLLECTION)




確か新宿伊勢丹かどこかで、缶だけ販売していて可愛かったので購入しました。
イングリッシュヘリテッジとはナショナルトラストのような歴史的建造物や庭園を保護するためにイギリス政府が設立した組織なのだそうです。




*Le Marche de L'Oncle HANSI / プティギャルソン缶 焼き菓子


アンシおじさんのイラスト缶では男の子のみを持っていなかったので購入しました。
原材料にじゃがいもが入っていたので不思議に思いましたが、いつものサブレより私は好きでした。とても美味しかったです。





*THE SILVERS CRANE COMPANY /
THE SWAN BAKERY  
1992年 Made in England




こちらも缶のみの購入です。
底にショートブレッドのレシピが印刷されているので、もともと何か入って販売されていたのでしょうか。
建物が可愛くて好きです。






*Ian Logan / Ian Logan's KNOT GARDEN COLLECTION 
Illustrcion / Joanna Cheese
1983 England



こちらは友人と買い物に行った時に、やはり缶だけで販売されていました。
私が何か別のものに気を取られていたところ、友人に「これ、可愛いじゃない?これにしたら?」と勧められました。
今見ると可愛いのに売り場では目に付かなかったので、1人だったら気付かなかったかも・・・と思うと、教えてくれた友人に感謝です。






*ケルドセン/バタークッキー ショップフロント缶 デンマーク


阿佐ヶ谷のパールセンターで昔から輸入食品を販売していたお店で購入しました。
確か、缶の側面にプリントされている全てのショップデザインがあったようで、当時どれも可愛くて悩んだ記憶があります。





*ケルドセン/バタークッキー ショップフロント缶 デンマーク


同じ阿佐ヶ谷のお店で購入しました。






*ANTONIO MATTEI / ラ・トスカ ブルー缶



ディーン&デルーカで見つけました。
缶が可愛かったので思わず手に取りましたが、これはイタリアのビスコッティ・・飲み物に浸さないと差し歯には危険なお菓子・・・と、悩みましたが結局は購入しました。
試しにそのまま口に含んでみますとアーモンド粉が入っているためか、カリッカリよりはややしっとり目な食感です。何よりも甘さ控え目で、風味が良く後をひく美味しさです。
そしてコーヒーに浸すと、今度は甘さが口に広がるのと同時にコーヒーの苦味と香りが引き立ち、美味しくて手が止まらなくなりました。




*ちなみにエッセイには続きがありまして、しをんさんは
『(略)~今日も父はどの箱になにを収めたかわからなくなって、棚から箱を引っぱりだしては開けまくっている。リスなのかよ。収納法としては悪手だ。』
と鋭くツッコミを入れています。

残念ながら空き箱や空き缶を集めているとサイズがバラバラなせいで、それ自体がかさばってコンパクトに収納出来ないという弱点があります。だからと言って小物収納に使用すると何がどこにあるか分からなくなるため、最近では箱イン箱、缶イン缶のマトリョーシカ方式を採用している山鳩ではあります。






*既にご存知の方も多いかと思いますが、こちらの本はとても面白いのでオススメです!




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