今朝の夢というかイメージ


向こうからしゃにむに馬で駆けてくる武士
どんとぶつかって投げ出された私

草むらに横たわる私は
美しい赤い飾りの鎧兜を身にまとった若武者だった
時代は平安後期から室町時代?

戦いの場にいるという状況がわかってくると
死の恐怖、不安にかられて
私はその場を逃げ出した

草むらを走り
泥沼を駆け抜け
倒れ込んだのは
ひとりの女性が暮らす木造りの家

私の鎧兜をはずし
泥にまみれ傷だらけの手を湯で漱ぎ
癒し介抱してくれた

そこで私は家の裏の小さな田畑を耕し
微笑み合ってその女性と静かに
夫婦のように暮らすようになる

だが
しばらくするうちに
思い悩む

都での雅な暮らし
誉れ高い武士としての地位

馬術が得意で
弓矢の腕前も
名声も高かった私

ここでこんなことをしていていいものか

女性はただ静かに優しく
見守ってくれるばかり
なのにつらく当たってしまう

自問自答を繰り返す

誇りとはなんだ
いえ、ほんとうに大事なことってなんだ…
闘うことか? 名声か?
それとも傍らにいるこの大切な人とのおだやかな暮らしか

時々鎧兜を出してみては眺め思う日々

中途半端な思いで
生活を続けて行くうちに
ある日、敵方に見つかり家に踏み込まれ
庭先で首をかかれて
命を落とす

そこで私の記憶は途絶える

亡くなった後に見た光景は
私の亡き骸を土に葬り、黄色い菊の花を供えて弔ってくれる女性の姿

ただ、自分で
どうしたいかを決めてくださったら良かったのですと祈ってくれている

私は
中途半端な想いで暮らしていて
結局敵方に殺され恥をさらすことにもなった

早くどちらかに決めて
戦いに身を投じるか
あるいは過去の栄光や地位などすべてを捨てておだやかな暮らしをするか
徹するべきだったかと思い知った

光に包まれて天に帰る時
悟った
私は、自分を支えてくれた女性をそっと抱き寄せ
微笑んだ
こんな選択肢も、有り だなあと



まるで大河ドラマか
時代劇みてるような夢でした~ふしぎふしぎ