今回は千葉支社の2022年3月ダイヤ改正の予想について私の主観も交えながら予想していきます
全路線共通
・JR東日本の社長は11月9日の定例社長会見で2022年3月ダイヤ改正について減便などの大規模な見直しを行うと述べている
・特に利用が低調な列車を減らす
・特急列車については255系が老朽化していることや昨今の試運転状況から判断
内房線
内房線は近年のダイヤ改正で日中時間帯の本数が毎時4本(総武線快速含む)から毎時3本(総武線快速含む)に削減されています
その結果姉ヶ崎以北ではコロナ渦の日中時間帯にも限らず座席が埋まり立席が多数な状況になっています
そのことから日中時間帯は現状維持でしょう
しかし上りに関しては朝時間帯君津で総武線快速に接続した後千葉まで続行で走る普通列車に関しては利用が低調です
特に君津7時10分発の普通千葉行きは、君津で7時05分発の総武線快速に接続していて巌根以外の客はそちらに乗り換えていますし、更に千葉行きの5分後には上総湊発の京葉線通勤快速(土休日は快速)があり、蘇我で君津7時10発普通千葉行きから京葉線に乗り換える際は現行ダイヤでは後続の上総湊発の京葉線通勤快速になってしまうため、事実上の君津~千葉間の間で乗降する人専用の列車で利用が低調です。このことから君津7時10分発普通千葉行きは木更津~千葉間で削減対象になると思われます
その他にも君津9時03分発の普通千葉行きも同様に君津で8時58分発の総武線快速に接続してそのまま千葉まで続行ですが、こちらに関してはこの普通列車が上総湊発で上総湊でも安房鴨川7時18分発のワンマン列車からの乗り換えが発生しており2回乗り換えとなっています。昨今のJR東日本のワンマン運転拡大方針も照らし合わせると安房鴨川7時18分発のワンマン列車を木更津まで延長して君津8時58分発の総武線快速に接続する替わりに上総湊発の普通列車(君津9時03分発)を全区間で廃止しそうです
下りに関しては利用が低調な列車は少ないですが、千葉7時45分発の普通上総湊行きに乗るには東京~千葉間においては東京6時52分発の総武線快速君津行きに乗らないといけないため上総湊行きに乗っている層は乗車駅が千葉以南かわかしお1号からの乗り換えに限られます。わかしお1号は後述する特急列車の運用見直しに伴い東京7時30分発(蘇我で東京7時17分発総武線快速と相互接続)に時刻変更すると考えられるので千葉7時45分発上総湊行きは千葉~木更津間で廃止になるでしょう。(木更津以南は上総湊発のワンマンを木更津発に延長)
尚それ以外の普通列車は利用低調な列車はないので現状維持になると考えています
外房線
外房線に関してはおゆみ野やあすみが丘の開発が未だに進んでおり大網以北では下手に減便すると混雑が逆に悪化するため減便はないでしょう
とはいえ大網以南はがらがらな時間帯があることを考えると大網以南での減便はありそうです
特に朝夕時間帯は日中時間帯と異なり京葉線快速も快速運転を行っていますが、これを日中時間帯と同じように外房線内各駅停車に変更、各停に変更した分大網以南の普通列車の一部を廃止にしてその分を東金線直通に回す可能性はあり得ます
特に以下の上下7本が東金線直通へ変更の対象になると思われます
大原5時32分発千葉行き(替わりに上総一ノ宮6時08分発京葉線快速東京行きを外房線内各停化)
勝浦6時07分発千葉行き(替わりに上総一ノ宮6時32分発京葉線通勤快速東京行きを外房線内各停化)
千葉18時34分発上総一ノ宮行き(替わりに東京18時16分発京葉線通勤快速勝浦行きを外房線内各停化)
千葉19時25分発上総一ノ宮行き(替わりに東京18時37分発京葉線快速上総一ノ宮行きを外房線内各停化)
千葉20時24分発上総一ノ宮行き(替わりに東京19時38分発京葉線快速上総一ノ宮行きを外房線内各停化)
千葉21時00分発勝浦行き(替わりに東京20時37分発京葉線快速上総一ノ宮行きを外房線内各停化)
千葉22時00分発安房鴨川行き(替わりに東京21時37分発京葉線快速上総一ノ宮行きを外房線内各停化)
この手の快速を各停化してその替わりに各停(普通)を削減するというのは2002年の京葉線海浜幕張~蘇我、2019年の埼京線武蔵浦和~大宮、前回の東海道線平塚~小田原など近年でも連発しているので外房線でも続く可能性もあります
尚上総一ノ宮以南の部分に関しては時刻変更または総武線快速や京葉線快速に接続する替わりに上総一ノ宮で運転系統分断という形を取ると思われます。
総武本線・成田線・鹿島線
今回のダイヤ改正では千葉支社で最も大きな変更になるだろう路線
総武本線と成田線の現在の運用は千葉での分割併合や朝ラッシュ後の過度な東千葉電留線への出入区など非効率な運用が多いため
人員削減したいJR東日本にとっては真っ先に手を打ってくるだろうと考えています
まず成田線の成田以東は輸送人員から考えると終日中編成ワンマンを想定しているはずなので、今回のダイヤ改正で成田で運転系統分断して成田で成田空港からの総武線快速に接続するダイヤになるでしょう
鹿島線は前回でE131系のワンマン列車になり更に成田線も成田で運転系統分断すれば千葉側は4両運転及び分割併合及び過度な東千葉電留線への出入区の必要性が無くなり人員の削減が出来ます
恐らく原則6両運転で朝夕は成田空港発着や成田発着などの一部で内房線外房線と共通運用の8両運転になると思われます。
総武線快速については上りは現行の成田毎時14分前後に発車する毎時1本が佐原銚子方面から接続、下りは現行の東京毎時10分~15分前後に発車する毎時1本が成田銚子方面に接続するでしょう。
また既に動労千葉などでは記載されていますがE131系の列車を対象に成田~佐原間でもワンマン運転が行われます。このことからE131系のツーマン運転は3月を持って見納めになります。
鹿島線に関しては現状維持になると考えています。
京葉線
京葉線に関しては悩みましたが、幕張豊砂が2023年春に開業することを考えると今このタイミングで京葉線のダイヤを見直すのは非効率です。理由としては幕張豊砂が1年後に開業すると停車駅が増える分そこで強制的にダイヤの見直しが必要になり、今回見直すと2度手間になってしまうからです。
したがって京葉線は後1年今のダイヤで泳がせて、幕張豊砂が開業する2023年3月ダイヤ改正で大幅な見直しを行うと思います。尚2023年3月の京葉線は恐らく2002年12月に匹敵するかそれ以上の大変更が予想されます
総武快速線
E235系の投入が続く総武快速線ですが、E235系はE217系と連結できない関係で運用が固定化されるので来年度の投入本数に合わせてE235系の運用本数が決められます。
また総武快速線の日中時間帯は本数が少ないせいで混むことが多いので現状維持になると考えています。
朝夕時間帯に関しては千葉まで乗り入れる運用は現状維持ですが津田沼で折り返す列車は微妙なラインです。
特に朝の通勤快速と近接している津田沼7時26分発東京行きと津田沼8時20分発東京行きは昨今JR東日本の動きを見ると通勤快速を快速化する替わりに削減をしても可笑しくないと思われます。
また今回のダイヤ改正では朝ラッシュなどは可能な限り千葉発着や千葉以東に乗り入れる列車を横須賀線直通にして、津田沼発着を東京折り返しに見直すと考えられます。
これは10月末の外房線土気での衝突事故のせいで一時期15両から11両への減車が発生してしまいました。またE217系は製造から27年経過為ていることから分かる通り、老朽化が発生しており佐倉では先日連結器故障も発生しています。このことから今後車両故障などで一時的な長期離脱が発生する可能性が考慮されます。それが現行のように横須賀線直通と東京発着がちぐはぐな運用だと横須賀線や内房線等影響が出てしまい、更に言えば減車や間引きによって関連する湘南新宿ラインや京葉線などにも影響が出てしまうからです。なので影響力を少なくするために朝ラッシュは千葉発着や千葉以東乗り入れを横須賀線直通、津田沼発着を東京折り返しに固定すると考えられます。また可能ならば統一するまでの間E235系を横須賀線~千葉発着・千葉以東直通で固定するのもありでしょう
特急列車
255系の老朽化具合、昨今のE259系の試運転状況を考慮すると255系のしおさい運用についてはE259系へ置き換えでほぼ確定でしょう
しかしE257系500番台は製造から17年が経過しており、こちらの機器更新とリニューアルが必要です
なのでまずはE259系で255系のしおさい運用を置き換え、その後255系の一部をさざなみ、わかしお運用に回すことが考えられます。
その際こうなると考えられます
わかしお1号を東京7時30分発に変更
さざなみ4号とわかしお4号を京葉線内で運転時刻を逆転
わかしお21号とわかしお23号の行き先を逆転(わかしお21号を勝浦行きにわかしお23号を安房鴨川行きに)
しおさいを全てE259系
わかしお2号~わかしお1号~わかしお10号~わかしお9号~わかしお16号~わかしお15号~わかしお22号~わかしお21号
及びわかしお4号~わかしお3号~わかしお12号~わかしお11号~わかしお20号~わかしお19号の一連の2運用を255系に変更
さざなみ4号はE257系500番台10両に変更
新宿わかしおと新宿さざなみはE257系500番台5両
こうすることによってE257系500番台の最大運用数は7運用になり秋田と長野での機器更新&リニューアル改造分の予備を捻出できます
ただし255系が2運用残るので2023年3月ダイヤ改正でさざなみとわかしおをE257系統一&全車指定化するにはE257系5000番台1本を回す必要があります
ということで千葉支社のダイヤ改正はこのような予想になると考えています。