今後のE257系について労組や月報等で明らかになったことを述べる
 
1.これまでのE257系500番台の動き
2004年に房総特急用に製造されたE257系500番台は19編成が製造され当初は全編成が房総特急の運用に就いていましたが2015年3月のダイヤ改正でこれまで東海道線で走っていたE217系の初期2編成が横須賀・総武快速線に復帰したことでさざなみの一部とあやめとホームライナー逗子が快速に変わったことなどがあり一部余剰が発生しました
更に2019年3月ダイヤ改正で夜間帯の総武快速線増発でホームライナー千葉が廃止になったことで余剰車は予備車を考慮しても8本(その内3本が既に波動用になっているNB-10~NB-12)に増えました
そして2020年4月からE257系2500番台として4本が踊り子への転用改造工事が行われています
 
2.系統分離に伴い来春でさざなみ再減便
2021年3月ダイヤ改正ではE131系導入によって実施される木更津・君津系統分離によってさざなみが再減便される予定です
減便対象は現在姉ヶ崎と君津で館山方面の普通列車と接続している上り2本・下り1本の計3本が対象でこれらの3本はホームライナー千葉の時と同様に全て総武線の快速列車に置き換わる
 
理由は木更津・君津系統分離を実施する際に日中時間帯と同様に君津で総武線の快速列車に接続する輸送体系にするためだ
そのために現在朝と夕方の館山方面の普通列車は君津か姉ヶ崎で特急さざなみに接続しているがさざなみから総武線の快速列車に変更し接続駅を君津に統一する
 
尚さざなみ上下3本の減便によって2021年3月ダイヤ改正以降のE257系500番台の房総特急運用は2本分が削減される
 
3.E257系5000番台・E257系5500番台誕生へ
上記のさざなみ減便によって2021年3月ダイヤ改正以降2本分が削減されることを受けてNB-08とNB-09の2編成が今年度末以降に機器更新と同時に転用改造が実施されます
この2編成は踊り子用のE257系2500番台4本とは別に波動専用のE257系5500番台として185系B編成(6両編成)を置き換える予定でこれをもって約40年に渡る185系の運用が終わります
 
また既に波動用として貸し出されているNB-10~NB-12の3本についても来年度中に機器更新と転用改造を実施しE257系5500番台に改造される予定で最終的にE257系5500番台は5本体制になります
更に元あずさで現在波動用のM-105・M-107・M-111の3本も機器更新と同時に転用改造を実施しE257系5000番台に改造されます
 
4.最終的なE257系の編成分布
 
9両編成
踊り子用 2000番台13本(M-101~M-104・M-106・M-108~M-110・M-112~M-116) 
波動用 5000番台3本(M-105・M-107・M-111)
 
5両編成 
房総特急用 500番台10本(NB-01~NB-05・NB-15~NB-19)※
踊り子用 2500番台4本(NB-06・NB-07・NB-13・NB-14)
波動用 5500番台5本(NB-08~NB-12)
 
※房総特急用については機器更新の予備車として当面の間通常の予備より1本多く配置