桜ソラトのブログ

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うああああ!!ガイツ!!ガイツ!!
どうしてだ!!ゼロ!!どうしてガイツを殺した!!

ガイツさん…ガイツさんっ…!!
ガイツさん!!一緒に楽しいことしようって約束したじゃないですか!!ガイツさん!!

うう…あかん…血…血はあかんて…うぅぅぅ
うああああ!!血血血血…血や…ヴォル姉…あかん…うち…発狂してまう。

でも、ゼロ…どうしてガイツを殺したの?返答次第では…いいえ、どんな返答があったとしても、私はあなたを許さないわ。
ネイト。落ち着いて【傀儡香】――

まだ仮説の段階だけどね…僕が7人の大罪の魔女をすべて殺せば、僕こそが世界で最も罪深いものになれるんじゃないかってね。
どうしてかって?そんなの決まっているじゃないか。世界をゼロにするためだよ。


†††

「ふんぬー!!トレークの歓迎は
【虚飾の大罪】を倒してからよ!!
楽しみにしてなさいよ!!」

「モグモグ…
トレークの歓迎パーティー
楽しみなんだよ…」

「はう~楽しいこと
いっぱいするですよ!!
トレークちゃん!!」

「うぅぅ…
そんな楽しそうなこと…
うちも参加していいん?」

「ネイト、あなたも参加していいに
決まってるじゃない。だけど…
空気の読めないアイテルはどうかしら」

「いやいや…ちょっと待て
なんだか私だけ扱いがぞんざいだぞ…」


†††

自分はとてもびっくりしました。

なんでもめんどくさいと
思ってしまうはずなのに。
それはままならないことです。

だけど、そんな自分が、
明日を楽しみにしてしまうなんて。

こんなに暖かな気持ちになるなんて。

家族って、ものすごいです。

なのに…

自分は【ソコ】に目を向けました。

ガイツさんとは、楽しいこと、
いっぱいしようって約束しました。

ずっと探していたと
笑ってくれました。

ひとり旅はとても
大変だったはずなのに、
よかったと笑ってくれました。

はじめて会ったとき、
名前を間違えてしまってごめんなさい。

本当にわざとじゃないんです。
半分、寝てたんです。

でも、そんなこと、
もう伝えることが
できなくなってしまいました。


――ゼロ


ツォーンさんが
いちばん怯えています。

まっさきに怒るはずの
ツォーンさんが、怯えています。

フェレライさんが
いちばん泣いています。

感情をあまり表にださない
フェレライさんが、だけど、
いちばん泣いています。

ネイトさんが
いちばん怒っています。

怒っている姿なんて
想像できないネイトさんが、
だけど、いちばん怒っています。

ヴォルストさんが
いちばん余裕がありません。

いつも余裕のヴォルストさんが、
だけど、いちばん動揺しています。

アイテルさんが
ゼロと戦っています。

今は自分に自信が
もてないはずなのに、
勇敢にゼロへと立ち向かっています。

――こんなの、おかしいです。

†††

「ふんぬーっ!!
トレーク!!黙ってなんて
この長姉が許さないわよ!!
私たちはそれぞれの罪を背負った
【家族】なんだから!!何でも言うのよ!!」

†††

いま、言わなくちゃ、いけません。

「逃げてください!!
自分がゼロを足止めします」

「トレーク。
お前はいちばん末の妹だ。先に逃げろ」

アイテルさんは
…3姉はほんとに優しいです。

だけど――――

だからこそ――

そんなこと、
できるわけないじゃないですか。

怠けてなんて、
いられないじゃないですか。

「大丈夫です。
自分は『絶対負けない』です!!」

アイテルさんを押しのけて、
自分がゼロの前に立ちます。

はじめての、
最後の戦いがはじまりました。
自分は『絶対負けない』です!!
「『はちじゅうななごう』
『はちじゅうはちごう』そこです!!」

ガシャンガシャン!!

次々と、
ゼロは自分の「影」を消していきました。

だけど、負けるわけにはいきません。

家族を、守るんです。

自分のうしろには、
だいじな家族がいるんです。

全力で影の巨人を
つくりつづけます。

「『きゅうじゅうごう』
逃げ遅れたネイトさんのとこです!!」

ガシャンガシャンガシャンガシャン…

もう何度、神器を振るったでしょう。

手は血まみれで、
痛みを感じることもなくなりました。

だけど、痛いなんて。
めんどくさいですなんて。
そんなの言ってられません。

全力で神器を振り続けました。

「『ひゃくごう』そこ!!」

アイテルさんが
最後まで残ってくれました。

最後まで
心配そうな顔をして
去っていってくれました。

今度会ったら、次に会えたら、
おねーちゃんと呼んで
驚かせてやりたいです。

暖かな気持ちが
全身にみなぎりました。

「自分は『絶対負けない』です!!」

【無】から【有】を
生み出す自分の魔法なら…

自分の【万物理論】なら――

『すべてを無に帰す』ゼロにだって…

「『にひゃくごうぐらい』そこです!!」

ガシャンガシャンガシャン!!

ツォーンさん、フェレライさん

「『さんびゃくごうくらい』!!」

ガシャンガシャンガシャン!!

ヴォルストさん、ネイトさん

「『ご…ひゃくごう…くらい』!!」

ガシャンガシャンガシャン!!

ガイツさん…

「『な…ごう…くらい』!!」

ガシャンガシャンガシャン!!

アイテルさん…

「『きゅう…んっ…くらい』!!」

ガシャンガシャンガシャン!!

たいせつなひとを想うだけで、
自分は…どれだけでも頑張れます。

「自分は『絶対負けない』です!!」

もう何度目でしょう。
自分は大きな声で叫んでいました。

まだ、こんな大きな
声がでるのだと驚きました。

ガシャンガシャンガシャン!!

「『せんごう』!!」

今まででいちばん
大きな巨人を作り出しました。

すると…

しんと。

あたりが静まりかえりました。
ゼロを倒したのでしょうか。

†††


目が、あまり見えません。

あたりが静かです。

「無駄だよ」

勘違いでした。
神器を握る手に力を込めます。

おぼろげに、
視界に『なにか』が映りました。

これは…ガイツさん?
違う…フェレライさん?
そう…ツォーンさん?
そう…アイテルさん?
そう…ヴォルストさん?
そう…ネイトさん?
そう…アイテルさん?

…そうです。そうでした。

自分は幻覚を
みているのでしょうか。

魔法の使いすぎで、
見てはいけないものを
みているのでしょうか



みんなが見えます。



だけど
――ああ…どうして
―――――どうして
頭が【無】いんですか!!


「ああああああああああ!!」


ガラガラになった喉から、
悲鳴をあげていました。

どうして…逃げたはずです…

ガシャン…と
神器が手からこぼれおちました。

「無駄だって言ったよ」

ゼロです。
ゼロがやったのです。
赦しません。赦せません。

「僕が7人の大罪の魔女を
すべて殺せば、僕こそが
世界で最も罪深いものに
なれるんじゃないかってね。」

そんなことのために…
そんなことのために、自分の家族を…

「世界で最も罪深いこと
…それはなんだと思う?」

そんなのどうでもいいです。
どうでもいいっす。

「世界を滅ぼすことだよ」

…そっすか。


そしてゼロになる世界
- World End-
第2章 怠惰の章~Dead End



†††


魔法の使いすぎで
ふらふらとする頭で
考えました。

【無】から【有】
をうみだす【万物理論】

自分が全力をだしたなら……

――きっと世界だって
つくりだせるはずです。

「世界をゼロにする」

というのなら…

自分は
何度だって…世界を…

ぶつん
――と視界が真っ暗になりました。

ゼロの笑い声が聴こえました。


これが『じぶん』の
「はじめておわる物語」

そして――――
「おわることなくつづく物語」
………………