insomniac

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偶然が重なってこんなところに迷い込んでしまったのですね。
眠れないのならホット・ココアでもいれますよ。

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最近好きな歌

古川本舗さんの月光食堂


赤い少女
ぼくのはねは、おにいちゃんたちのよりもちいさいし、きれいではありません。
おにいちゃんたちは、「おまえのはねはみにくいな」といってわらいました。ぼくは、はねをひらくのがいやになりました。

それからは、かぞくといるときも、ともだちにあうときも、ひとりでいるときも、ずっとはねをとじていました。
みにくいといわれたくなかったし、みにくいものをみたくなかったのです。

あるひ、ともだちがあつまって、はねのみせあいっこをしていました。ぼくは、けなされるのがいやで、みせませんでした。

すると、あんまりなかのよくないとともだちが、みんなのまえでぼくにいいました。
「おまえ、はねをひらかないな。そんなにちいさくてみにくいのか?」

ぼくはすぐにはしってにげました。とてもかなしくなって、なみだがでそうになったからです。
そのひは、もりのおくにいって、よるおそくまでひとりでなきました。

つぎのひ、またともだちのところにいきました。きのうのともだちとめがあうと、そのともだちはぼくのことを「ぶさいく」とよびました。みんなもにやにやしながらぼくをみています。

すると、いつもしずかなおんなのこが、「わるぐちをいうひとのほうがこころがみにくいのよ!」とおおきなこえでいいました。

そしてかのじょは、ぼくに「いこう!」といってはしりだしたので、ぼくもいっしょにはしりました。

しばらくはしると、ふたりともつかれてきました。ちかくにのはらがあったので、そこですこしきゅうけいすることにしました。
「どうしてはねをひらかないの?」と、かのじょはききました。
「ぼくはじぶんのはねがきらいなんだ。ちいさいときにおにいちゃんにみにくいっていわれたから、それからずっとひらいてないのさ。」と、ぼくはこたえました。
「ふーん」といってすこしだまったかのじょは、なんだかとてもきれいでした。
それからしばらく、すきなたべものや、きのうみたゆめについてはなして、かえりました。

つぎのひはともだちのところにはいかないで、きのうののはらにいきました。
そのちょっとあとに、かのじょもきました。
まちあわせなんてしていないのにあえたので、ぼくはとてもうれしくなりました。

いろんなはなしをしていると、あっというまにそらがオレンジいろになってしまいました。
「そろそらかえる?」とぼくがいうと、かのじょはとつぜん、ちいさいこえでいいました。
「わたしね、はねがどんなにみにくくても、ちいさくても、あなたはすごくすてきだとおもう」
ぼくはてれてしまいました。
「だから、すこしみせて。あなたのこともっとしりたい」とかのじょがいったので、きらわないでね、といって、はねをひろげました。
「きれい」
そういって、かのじょは、なきました。
ぼくもうれしくてなきました。


赤い少女