エリザベス女王は気品があるし長くイギリスの国王を務めてきて大変だったに違いない。今回の国葬をきっかけにイギリスの歴史を垣間見ると素直には素晴らしい国とは言えないことに気付いた。おそらく日本の義務教育では教えてないだろう。かといって批判する気はなく、多少歴史を知ることで、過去の過ちを繰り返さないことを望むだけ。

 19世紀に入ると、イギリスは南アフリカのケープタウン、セイロン、シンガポール、マレーシア半島と次々と征服して植民地化していった。最近の映画「マット・キラウ」はマレーシアの植民地時代の話を元に描いているがフィクションとされている。まだまだイギリスの影響で上映差止めとかを危惧したのかノンフィクションと設定されてない。内容はイギリスのマレーシアを制服する経緯だが、庶民を騙しに騙して、いきなり立法して庶民をがんじがらめにして、抵抗するものは投獄、処刑、やりたい放題だ。映画の中の話しだが実際の歴史も似たようなものだったと推察できる。

 香港は返還され事実上の植民地は無くなり「大英帝国」の名残りはなくなった。

しかし、王政はいまだに残りまだまだ続くだろう。政治に関与は無くなったのだろうけれど、イギリスはイギリス王室のものであり、国民は借地をしている立場だ。

 エリザベス女王の死去に伴い、本来の人民の自由とはなんなのか考えさせられた。