未来の地図 -2ページ目

さっきの記事のつけたし。
晃について。

晃は本当にかっこよくて優しい人。
前、私が寂しくて、辛い夜に電話したとき。
「じゃあ切るよ」
そう晃が言った時、心の中だけでイヤと呟いた。
そのまま何もいえなくて黙ってたら、電話を切らないで笑わせてきてくれる。
「切らなくてもいいの?」
って聞いても、黙って笑わせてくれる。

駅から歩いて帰る私の後ろから、変質者みたいな人がついてきてたとき。
思わず晃に電話をして助けを求めた。
慣れないお堅いミュールを履いていたせいで足はぼろぼろ。
そんな私に晃は言ってくれた。
「靴脱いで走れ!!」
そう言われて、私は冷たいコンクリートを裸足で走った。
怖くて泣いてしまうのに、なんでかあの時は笑いがこぼれた。
家に帰り着いてからもずっとだった。
晃は安心はできないからとかいって電話をしつづけてくれたりして。

意地っ張りで、頑固で、天邪鬼な私をわかってくれるのはこの人しかいない。
そう思って、やまなかった。

それでも手の届かない場所に居て、わからないことばかりのその王子様は、
いつかきっとどこかの美人でかわいいお姫様と結ばれると思う。
そのときは、祝福なんかしてやらないけど。

こんなにもすきなのに、いくらがんばってもそんな私の気持ちは、
晃には届かないかもしれない。
昨日の夜、寝ながらそんなことを考えてた。

晃の本当の心を、私はいつか知ることができるのかな。
このまま、見えない壁を見上げているのは結構辛い。
どうやったら壊れるかな。

王子様が現れてくれたらいいのにとかよく思う。
私の手をとって、もう悩まなくてもいいよって言ってくれる。
それから、大泣きする私の背中が痛くなるくらいきつく抱きしめて。
でも、そんな王子様なんかどこにも居ないことくらいわかってる。
私の王子様は晃しかいない。

悩んでばっかりじゃダメなのはわかってる。
それでも、晃を忘れることなんかきっとできない。
一生晃の見えない気持ちを、壁を、見上げていかないといけないのかな。
神様も意地悪だ。
ちょっとくらいこんな私にも幸せな思いをさせてくれればいいのに。
このままじゃいつか壊れてしまいそう。
本気で怖くなってきた。

メール

…メールした。
本当はしないつもりだった。
だけどしてしまった。
あんまり送ったらしつこいかな、嫌われるかな。
けど、メールしたい。…なんで?…自分でもわからない。
友達と電話して、そんな気持ちを紛らわしながら。
そして知った事実。
もしかしたら、晃は留年するかもしれない。
そんなのいやだった。
大丈夫だと、励ますことしかできなかった。
そしてあからさまにわかる、上っ面だけの晃のカラ元気のメール。
私の前でそんな作り笑いしないで。
無理しないで。
晃はいつもそうだ。
本当の自分の気持ちを誰にも見せない。
それでなんともない顔してる。
馬鹿やって笑ってる。
考えすぎかもしれないけど、それは私にとっても辛い。
本当に晃はそれでいいのかな…。
私はそんなのいやだよ。
もしもそれが私の考えすぎで、こんなことを思ってる私を晃が知ったら、馬鹿だのなんだの貶して軽蔑するかもしれない。
それでもいい。
ただ晃の傍に居たいだけ。晃の笑顔を見ていたい。

2年くらい前のこと。

友達以上恋人未満。
懐かしい言葉だと思う。
前、晃との関係をよく友達に聞かれて、悩んだ挙句よくこう言ってた。
でも、今ではそういうのがスゴイと思う。
私には、悲しいときに笑わせてくれたり、つらいときには本気で心配してくれたり、楽しいときに一緒に笑ったり、それだけで、恋に落ちるには充分だった。
恋人未満だなんて思うことできなかった。
なんでかはわからないけど、知らず知らずのうちに意地を張っていたところもあると思う。
どこかでストッパーをかけてた気がする。
この人を、恋愛感情で見てしまうのはもったないって思ってた。
だけど、私には「友達以上恋人未満」なんて言葉で止められなかった。
だから晃のことをすきになってしまった。
認めてしまったとき、呪縛みたいなのがなくなった気がした。
それから、その日なんでか晃に電話をしてしまった。
そのとき、なんでかわからないけど、2人とも落ち着いた声で夜中まで話した。
今にも溢れてしまいそうな幸せを感じた。
それが今ではこんなにも涙ばっかりの毎日になってしまった。
少しずつ、少しずつ前に進んでるのに、楽しかった日々のことを思い出すと泣けてきた。
昔と何かが違う今。
それがどうしようもなくて、もどかしいよ。

メール

晃にメールをした。
今はテスト中だから、ちょっとだけ気が引けた。
でも晃のことだから勉強なんかしてないと思った。
お互いドコモだから絵文字をいつもよりたくさん使った。
勉強してる?みたいな、ありきたりなメールを送った。
すぐに返信がきた。
「勉強してるよ!だからメールできん!;」
焦った。
私は鞄にすら手をつけていないのに!!
それから、邪魔してゴメン!がんばれ(^-^)っていうメールを送ってすぐに、私は家のどこかにある鞄を探しに行った。
それから鞄を持って部屋に戻った時に、メールがきていた。
「はーい、そっちもがんばってよ!」
っていう、短いメール。
それが嬉しくてたまらなかった。
私は急いでメールした。
「がんばる!!!」
もう、感激マーク付き。
たった2通しかできなかったけど嬉しい。
がんばってよ、って言葉が嬉しかった。
やる気もガゼン出てきた。
コタツに入って勉強しはじめたら、いつのまにかそのまま寝ていた。
夢は覚えていないけど、晃が出てきたなんか幸せな夢だったってことだけは覚えてる。

早くテスト終わらないかな。
終わったらまたメールしよう。

純粋ってなにかな。

私は今、純粋に恋をしているわけじゃないと思う。
そもそも純粋ってどういうことなのかも、よくわからない。

純粋に人をすきになって、告白して、振られて…。
それでも一途に、その人を愛しつづけるコトが純粋っていうのなら、
私は多分違う。

だって、こんな嫉妬に取り付かれた私を隠すことに精一杯で、
今の晃の姿を見ようとしていないから。

そうわかっていても、どうしても越えられないこの壁。
障害なんかないのにどうしてこんなに身動きがとれないんだろう。

携帯に入った、晃のアドレスと番号を何度も押しては消していた。
こんな恋心、きっとない方が楽だと思う。
でも、晃との思い出の中には、悲しいこと、辛いことたくさんあったけど、
どれもキラキラ輝いている。それは今も同じだから。
だから今からメール書こうと思う。
晃へ。

現実

晃のバイト先の前を通りかかった。
しのが、「あれ、晃じゃない?」って言ってきた。
目が悪くてよく見えなかったから、わからなかった。
だけど、なんでかその場から逃げたかった。
でも、心のどこかで晃の顔を見たいと思っている私がいた。

晃の顔を見れば、不思議と元気になれた。
それから、悲しくなった。

晃は前のような晃じゃない。
何を不安がっているのか自分でもわからない。
ただ、前のように晃が、私に笑いかけてくれなくなった日からずっと、
私は晃の背中ばかり見てる気がする。

何度冷たくされても、たった一度の優しさで全てが覆される。
この人がすきなんだって思い知る。

晃の前を素通りする悲しさ、虚しさ。
私には勇気が足りないよ。
だから、晃から私に笑いかけてほしい。
とびきりの笑顔を見せてほしい。
だけど、私達のあいだにある見えない壁は、そう簡単には崩れないことを、
私はちゃんとわかっている。
晃と私の居る、世界が違っていた。

ピエロでもいいかもしれない

恋なんて幻想かもしれない。
傷つくだけの幻想でしかない。
最近よくそう思う。
だってそこには涙しかないんだから。

嫌いならきっぱり嫌いだといってほしい。
それこそ幻滅だろうな、きっと。

でもそのほうがいいと思う。
現実に傷ついて、ぼろぼろになって、恋愛なんかもうしないと喚く。
そんな姿の方がまだマシだ。
今の私は、まるでピエロみたいだ。

晃が笑ってくれるならなんだってする、ピエロだ。

つめたい放課後

寒くて、まだ雪が降りそうな2月。

小さな駅に、止まるはずのない特急列車。

しのに預けた、使い古した水色と白のストライプの傘。

水をかすかにはじく、学校指定のコート。

雨の中で、こぼれる涙を拭きながら立ち尽くした。

私の涙の価値は、周りから見ればきっと、何の価値もない安っぽいものなんだろうと思う。

涙腺の弱いわたしだから、「またか~」とか思われてるかもしれない。

だけど違う。

そんな周りを押しのけて、晃は励ましてくれる。

逃げる私の手をとって、引き止めてくれる。

いつもは冷たいのに、どうしてこうゆうときだけ優しくするの。

なのに、いつかこの手がなくなってしまうんじゃないかって…怖い。

誰にも譲れないこの想いが、今にも崩れそうな私を支えてる。


なんだかこの日は、なぜか全てがいつもと違っていた。

気持ちは何一つ、変わらないのに。

本当は泣きたいんです

晃は今でも傍に居てくれる。
晃は笑って、話し掛けてきてくれる。
私は一度振られているのに。
振られた理由もわからないままなのに…

前は毎日のように、すれ違うたびちょっかいかけてきてたくせに、
今では、ちょっかいをかけられるのは「しの。」
なんでよりによってしのなのかなぁ…。
惨め過ぎるよ。

晃には、友達だった私の代わりなんていくらでもいたんだと思ったら、
どうしようもなく悲しくて、勝手に一人舞い上がってた自分が恥かしく感じるよ。

それでも晃を忘れられずに、しのの横で笑いながら見てる。
しのに向けられる、晃の笑顔を、ずっと。